ガミド・アガラロフ

選手紹介
名前ガミド・アガラロフ(Gamid Agalarov)
生年月日2000年7月16日
国籍/出身ロシアマハチカラ)
身長180cm
ポジションCF
所属FCウファ

アンジのレジェンドを父親に持つウファの絶対的エース

プレー動画          

経歴             

■2000-2020年(幼年期~アンジ・マハチカラ)

ロシア連邦を構成する共和国の一つであるダゲスタン共和国。ロシアでもジョージアやアゼルバイジャンに面した首都であるマハチカラに彼は生まれている。父親のルスラン・アガラロフ(1974年生)はアンジ・マハチカラの歴代最多出場記録(429試合)を保持している元プロサッカー選手であり、叔父(父の弟)にあたるカミル・アガラロフ(1988年生)も現役のサッカー選手であるなど、フットボールへの造詣が深い家庭にて育っていた。

父に連れられて6歳の頃よりマルカロフ・スクール(スポーツ学校)でサッカーを始めているが、彼が思うに父親は真剣にサッカーをすることを望んでいなかったという。一握りの選手のみがなれるプロサッカー選手という厳しさを最も理解している父であったが、彼が真剣であることを感じるとそこからは何かにつけ支えていたそうだ。

2013年より父の背中を追うようにしてアンジ・マハチカラに加入すると、17歳となった2017/18シーズンにはU19チームに昇格。U19リーグでは23試合に出場しチーム内におけるトップスコアラーの6得点を記録しており、2018年5月に行なわれたFNL2 Group1(ロシア3部)第31節のクラスノダールⅡを相手にシニアカテゴリも経験した。翌2018/19シーズンには再びU19リーグのチーム内トップスコアラー(16試合7得点)となったほか、ロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)の開幕節となるウラル・スヴェルドロフスクではアンジ・マハチカラでのトップデビューを飾るなど7試合(220分)に出場している。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Gamid Agalarov⚽️(@agalarov.g)がシェアした投稿

ただ、2018/19シーズンのアンジ・マハチカラは15位で2部リーグへの降格となり、彼自身も2部リーグでのプレーになるかと思われていが、2019年5月にクラブは2部リーグに出場するためのライセンスの取得に失敗。これは極度の経営難によるものであり、3部リーグのライセンス申請か破産という選択まで追い込まれたなか、クラブが決断したのが3部リーグでのプレーであった。この事態により多くのトップチーム選手が退団したことで、新たなシーズンはほぼ20歳以下の選手で構成されると、彼自身は3部ながらトップチームという扱いで15試合で5得点3アシストを記録しているが、2020年1月の移籍市場にてFCウファにシーズン途中での移籍を選択している。

■2020-2021年(FCウファ)

FCウファでは2020年3月のクラスノダール戦にてデビューを飾るも、シーズン途中加入ということもあり5試合(0得点)の出場に留まっている。2020/21シーズンもFCウファで迎えているが、U19リーグにも起用されるなど出場機会は得られておらず、2021年1月の移籍市場にて1.ディビジョン(ロシア2部)に属しているFKヴォルガリ・アストラハンに期限付き移籍することが決定。ヴォルガリではデビュー戦となるFKエニセイ・クラスノヤルスクを相手に名刺代わりのゴールを奪うと、シーズン終了までの14試合で重要な5得点を記録するなど充実した時間を過ごしていた。

2021/21シーズンはFCウファに復帰すると、ヴォルガリで掴んだ手応えを1部リーグでも発揮しており、手始めに第2節のディナモ・モスクワ戦にて1部初ゴールを含めた2得点を記録。第4節から第8節にかけてはゼニト・サンクトペテルブルクやFCソチといった上位クラブを相手に5試合連続ゴールと勢いに乗り、17節を終えた時点で得点ランキングトップの13得点を記録するなどブレイクのシーズンとなっているところだ。

代表歴            

2018年2月にロシアU18に選出されて以降、彼は世代別代表の得点源として貴重な存在となっている。U18では6試合で4得点、U19欧州選手権こそ目立った活躍は残せていないが、ロシアU20では3試合2得点と高い得点率を見せた。2021年9月にはU21欧州選手権のためにロシアU21に招集されると、スペインU21も同組となっている予選ラウンドでは4試合4得点と活躍。2021年10月には初めてロシアのフル代表に招集されるなど国際舞台でも注目株となっている。

移籍の噂           

個人成績では得点ランキングを独走する活躍だが、FCウファは降格圏内の15位と低迷している。チームの全17得点のうち13得点を挙げている彼の存在は大きいが、クラブとしては売却にやむを得ないことは認識しているため、冬の移籍市場でディナモ・モスクワやガラタサライ(トルコ)といった有名クラブに引き抜かれるのは既定路線だろう。移籍金として1000万ユーロであることも報じられるなど、市場評価額は高い。

プレースタイル        

現在のFCウファにおいてはクラブ全体の約76%を彼のゴールが占めるほどの絶対的なストライカーであり、こうした下位クラブにおいて常に得点源として引っ張ってきた実績が彼にはある。今季のリーグ戦では37回のシュートで13得点、約35%の決定力を見せる姿が印象的であり、ウファのようなゴールチャンスの数も限りあるチームに在籍していることは彼の決定力に直接結びついていた。180cmのフィジカルはモンスター級ではないが、戦うことのできる下地は作られているほか、オフ・ザ・ボールの技術に優れているためヘディングによる得点も多い。これまでの経歴的にも中位~下位にいるようなクラブでのプレーが主であるため、上位クラブで彼がどのような適応力を見せるのかは一つの注目ポイントだろう。彼は自分のことを語ることが好きではない寡黙な性格でもあるため、周囲に流されずに我が道を行くスタイルだ。

タイトルとURLをコピーしました