名前 | エムレ・デミル(Emre Demir) |
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生年月日 | 2004年1月15日 |
国籍/出身 | トルコ(メルスィン) |
身長 | 175cm |
ポジション | AMF |
所属 | カイセリスポル |
スュペル・リグの最年少得点者となったカイセリスポルの神童
プレー動画
経歴
■ 2004-2019年(幼年期~カイセリスポル)
トルコ南部の地中海に面したメルスィンに生まれ、6歳の頃からサッカーを始めていたという。地元のメルスィン・イマドン・ユルドゥで2年間を過ごし、2012年よりハカン・エルテュルクに見出されるようにして現在のカイセリスポルに移籍を果たすと、12歳でFCバルセロナからの招待を受けていた。バルセロナに10日間の滞在をした彼を異なる7つのポジションで試し、高い評価を得ていたが国際的な移籍の年齢に達していないこともあり加入は実現していない。そのバルセロナではアルダ・トゥランから家に招待されるなど同郷の逸材を暖かく迎え入れていたそうだ。
バルセロナでの経験が刺激となった彼は、カイセリスポルのU14チームにて42試合46得点の驚異的な活躍を見せると、2018年5月にはフランスのパリ・サンジェルマンから招待されキャンプに帯同。こうした国外からの関心に危機を持ったクラブは、15歳の誕生日を迎えた2019年1月に最初のプロ契約を締結し引き抜きに備える姿勢を見せている。プロ契約だけに留まらず、同月にはテュルキエ・クパス(カップ戦)ベスト16ラウンドのアクヒサル・ベレディイェスポル戦にてトップデビューも飾り、リーグ戦においても5月の同クラブとの試合でリーグデビューを飾るなど彼がトップチームでプレーするに値する選手として評価した。
2019/2020年シーズンに入り、スュペル・リグ(トルコ1部)の開幕節となるアランヤスポル戦でも1分間ではあるが出場機会を与えられると、第11節のゲンチレルビルリイSK戦では後半23分に投入されてから3分後に同点弾を記録。わずか15歳と299日での得点はスュペル・リグの歴史上で最も若い記録となり、エネス・ウナルが16歳で記録した最年少得点を大きく上回るものとして世界に衝撃を与えている。
代表歴
2016年1月にわずか11歳でトルコU14でのデビューを飾った逸話を持つ彼は、その後も飛び級にて世代別代表へと招集を受けており、2019年9月からはトルコU17でのプレーとなっている。
移籍の噂
2019年1月に締結したプロ契約では、国外への移籍に備えるようにして18歳となる2022年6月末までの契約を交わしている。前出の通り、バルセロナやパリ・サンジェルマンからの招待を受けるほどの逸材ではあるため、近い将来に争奪戦が繰り広げられるはずだろう。
プレースタイル
そのスピードと才能に溢れた左足の技術から、しばしリオネル・メッシに例えられる存在だ。チームメイトであるウムト・ブルトも彼をメッシと呼んでいるという。当然のようにフィジカルの面では苦戦を強いられているが、そのハンディキャップをものともしない卓越したサッカーセンスは今後のサッカー界を席巻することを予感させる。まだまだ15歳であるため、ここで評価を下すことはせずに長い目で見守っていく必要はあるだろう。