名前 | ダガ・ダニエル(Daga Daniel) |
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生年月日 | 2007年1月10日 |
国籍/出身 | ナイジェリア |
身長 | 176cm(※推定) |
ポジション | DMF/CMF |
所属 | FCワン・ロケッツ |
飛び級にて異質な存在感を放つナイジェリアの大器
プレー動画
経歴
■2007-2023年(幼年期~ダッカダFC)
ナイジェリア中東部・ベヌエ州の出身とされているが、最初に注目を集めたのは南部のアクワ・イボム州イトゥにある商業系の中学校『アイビアク・イタム』での活躍によるものであった。ナイジェリア全土から約1000校が参加する大規模なコンペティションに彼も参加すると、そこでの印象的なパフォーマンスがアクワ・イボムを本拠地とする『FCワン・ロケッツ』の目に留まり、同クラブの育成機関である『カラバナ・フットボール・アカデミー』に入団している。
2021/22シーズンでは、加入初年度ながら2022年秋頃よりワン・ロケッツのトップチームに昇格しており、ナイジェリア・ナショナルリーグ(NNL:ナイジェリア2部)でのデビューを15歳にして達成。その後も出場試合数を重ねながら7試合への出場にてシーズンを終えると、2022年11月にはナイジェリア・プロフェッショナル・フットボールリーグ(NPFL:ナイジェリア1部)に属する『ダッカダFC』へ期限付き移籍することが発表された。
ダッカダFCもまたアクワ・イボムのクラブであるため、生活環境の変化といった大きな負担を与えない最善の選択であり、2023年1月に開催されたNPFLの開幕スタメンの座も手にしている。そんな開幕節となったバイエルサ・ユナイテッドFC戦ではセットプレーのこぼれ球をゴール右隅へのヘディングにて得点を記録し、後半ロスタイムにチームを救う値千金の初ゴールであった。その後は怪我の影響で出場には至っていないが、復帰後の活躍にも注目が集まる存在となっている。
代表歴
当初は年齢を考慮してナイジェリアU17への招集が予定されていたが、西アフリカの国々を対象とした「WAFU B U20チャンピオンシップ」に臨むナイジェリアU20に15歳ながら飛び級で選出。2022年5月にニジェール共和国で開催された同大会では、3つの試合でMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に輝く活躍にて衝撃を与えると、2023年2月にはU20アフリカネーションズカップの本大会にも名を連ねていた。
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初戦の相手となるセネガルU20戦では比較的若いナイジェリア代表でも唯一の2007年生まれ(16歳)としてスタメンでの出場を飾るも、前半終了間際に膝を負傷したことで途中交代を強いられ不完全燃焼にて同大会を終えている。それでもナイジェリア代表はU20ワールドカップの出場権を手にしており、いまだ復帰には至っていないが出場するならば大会を席巻する可能性もあるだろう。
移籍の噂
国内を中心に知名度がある状況ながら、彼の代理人を務めるイケチュクゥ・ジュードは既にドイツ、イングランド、フランス、ベルギーなどのアフリカにもスカウト網を張り巡らせるクラブから関心を集めていると語っているほか、現時点でも100~150万ユーロの価値があると評価している。18歳となる2025年1月にて国外移籍が解禁される状況であるため、徐々に名前が報じられることだろう。既にエジプトおよびアフリカ大陸の強豪クラブであるアル・アハリSCも彼の動向を注視しているという。
プレースタイル
右利きの彼は4-3-3のアンカー、またはダブルボランチの一角としてプレーする中盤の選手であり、16歳ではあるが筋骨隆々なフィジカルバランスを持ち、勇猛果敢にボール奪取を試みるファイターだ。ナイジェリア代表が細かなパスでリズムを作ることを好まない大味なサッカーであることから彼が求められる役割には含まれておらず、現時点ではこうしたビルドアップやゲームメイクといった部分では育成が必要な状況となっている。
また、寄せに対する特別な余裕などはなく、現状では荒削りに雑な選択をすることも多いが、個々の要素で非凡なポテンシャルにて伸び代を感じさせているため、より高度な環境で育てられることで真価を発揮することだろう。