名前 | アクセル・ブルェンネル(Axel Brönner) |
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生年月日 | 2008年4月4日 |
国籍/出身 | ![]() ![]() |
身長 | 171cm |
ポジション | CMF |
所属 | ![]() |
※Brönnerはブレナーまたはブレンネルとも表記される。
ノルシェーピンの庭から世界を見据える才能
プレー動画
経歴
■2008-2017年(幼年期~リンドゥーFF)
彼の両親は共にスウェーデン出身であるが、互いのビジネスキャリアにおいて西ヨーロッパの立憲君主制国家であるルクセンブルクを拠点としていたヒストリーを持っており、次男である彼を含めた三兄弟(兄ヴィゴ、弟オーレ)はすべてルクセンブルクにて誕生している。父親は北欧地域を代表する証券会社にてオフィスマネージャーを務めているビジネスマンであり、母親も同様にキャリアウーマンであるなど比較的裕福な家庭環境にて育っていたことが推察され、今の自宅も別荘としてルクセンブルクに住んでいた当時から所有していたそうだ。
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選手キャリアのスタートは4歳の頃であり、兄の練習を見に行った際に人数が足りなく参加したことが始まりであった。兄がいるのは2歳上のチームであったが上手く適応できたそうであり、ルクセンブルクではこうした年上の選手と常にプレーできていたことが今の自分の土台となっていることを明かしている。所属していたのは100年近い歴史を持つ『FCレッドスター・メル=ベレール』であり、ポルトガル人監督のルイが当時の彼を支える恩師として、小国ながら小さい頃からフィジカルテストを受けさせるなどエリート志向の文化がクラブにはあったという。
7~8歳になると家族はルーツであるスウェーデンのノルシェーピンに戻っており、港からほど近いリンドゥーという町での生活がスタート。地域クラブである『リンドゥーFF』に所属しながら自宅では兄弟でボールを蹴り合い、憧れであるIFKノルシェーピンに熱中しながら時は流れていた。そして9歳になると念願の『
IFKノルシェーピン』への入団を勝ち取り、彼の物語はさらに加速することとなる。
■2018-2025年(IFKノルシェーピン)
ノルシェーピンでは常に並外れた能力を示しており、2023年シーズンには15歳ながらU19カテゴリに到達。シーズン終盤のスカンジナビア選手権(U19)ではターンオーバーで迎えたハンマルビーIF戦でフル出場での2得点を挙げるなど限られた出場機会でも結果を残しており、アンドレアス・アルム新体制で迎えた2024年シーズンはプレシーズンからTOPチームに招待されるまでに彼は成長を遂げていた。そして非公式ながらリンビーBKとの試合でデビューするなど、クラブ史上最年少でのリーグデビューに期待が高まるような雰囲気が漂っていたが、混迷を極めた同シーズンでは叶うことなく、U19カテゴリと期限付き移籍で加入した『IFシルヴィア』でスウェーデン4部リーグでの経験を積んでいる。
I premiären gjorde David Andersson och Axel Brönner sina första allsvenska minuter 👏
⚪️🔵#ifknorrköping pic.twitter.com/aU5oDXfmnb
— IFK Norrköping (@ifknorrkoping) April 1, 2025
再び機会が訪れたのは若き30歳の指揮官であるマルティン・ファルクが就任した2025年シーズンのことであり、リーグ開幕前のスヴェンスカ・クーペン(カップ戦)でベスト4入りの立役者として彼の実力が証明されると、2025年3月末のエステルスIF戦でのリーグデビューを達成。彼がノルシェーピンで最も好きだった時代と語る2015年において、当時から在籍していたミトフ・ニルソン、クリストファー・ニマン、アレクサンデル・フランソンと同じピッチに立っていることが信じられないと語るなど、チームの最年少選手として躍動しているところだ。
代表歴
2023年8月から世代別代表のキャリアをスタートさせており、アクセル・シェルが率いるU15~U17まで継続的に選ばれ続けている。代表ではしばしキャプテンマークを着用することもあるなど一定の信頼を得ている状況だ。
移籍の噂
ノルシェーピンとは2025年3月に新たな契約更新(3年)を締結している状況であり、現状としては移籍についての噂は報じられていない。そんな彼がファンであり夢のチームとして公言しているのがアーセナルであり、父親もファン化させるほど家族全員で熱狂的に応援しているそうだ。半分冗談交じりであるが、15歳当時には「10年後にデクラン・ライスの代わりを務めることが目標なんだ」とインタビューで語っている。
プレースタイル
セントラル・ミッドフィールダーをメインポジションとしている中盤の選手であり、自分自身をボールを扱うことは自信があり、ゲームをよく理解していると表現している。パスセンスにも光るものを持ち、利き足である右足から左右に展開させるだけでなく1本のパスから決定機も演出するクリエイティブな一面も魅力的だ。身長は現時点で171cmと低いが、ふくらはぎの太い家系であると語るように、重心の安定したフィジカルバランス、ルクセンブルクから自分のフィジカルに対する理解をしているなど、身体の使い方に長けているため地上でのデュエルには強いことを証明している。
小さい頃はノルシェーピン以外のアイドルとしてネイマールを挙げており、同じポジションではフレンキー・デ・ヨングやチアゴ・アルカンタラ、デクラン・ライスを見るのが楽しいと語っている。ただ、こうした選手との一致性については言葉を濁しており、彼自身の目標はフィールド上で大半のことができるレベルに到達し、総合的に完成された選手になることが目指す姿であるそうだ。現時点ではシュートに自信を持てないなど改善すべき点は多くあるだろう。
小ネタ
犬と猫を飼っており、猫の名前はMessi(買った時点でその名前だったそうだ)。