名前 | アダム・ウォートン(Adam Wharton) |
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生年月日 | 2004年6月2日 |
国籍/出身 | イングランド(ブラックバーン) |
身長 | 182cm |
ポジション | CMF/DMF |
所属 | ブラックバーン・ローヴァーズFC |
ブラックバーンの中盤で美しく輝く特別な才能
プレー動画
経歴
■2004-2023年(幼年期~ブラックバーン)
イギリス北西部の工業地域であるブラックバーンに彼は生まれ育っている。父親は元クリケット選手、母親は体育教師とスポーツが身近にある環境で過ごし、2人の兄であるサイモンとスコットの影響にて幼い頃からボールを蹴り始めていた。1997年生まれの兄スコットは地元のブラックバーン・ローヴァーズFCにてプロサッカー選手としてプレーしているなど、フットボーラーとしての才能は家族共通だ。
兄スコットが12歳の頃に『ブラックバーン・ローヴァーズFC』にスカウトされた縁から弟である彼もまた6歳で同クラブのプレアカデミーに入団。そこからは兄の背中を追うようにブラックバーンの下部組織で実力を磨き続けると、COVID-19によるパンデミックが起きる直前の2020年1月には15歳ながらU18プレミアリーグでのデビューを達成している。
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翌2020/21シーズンにはプレミアリーグ2にてブラックバーンU23の舞台を経験し、U18とU23を行き来するような生活が始まると、2021/22シーズンでは前半戦のブラックバーンU18をリーグ2位に導く原動力として活躍した。これらの評価により2022年2月に最初のプロ契約を締結し、ブラックバーンU23に主戦場を移しながらプレミアリーグ2では16試合1得点3アシストの成績を収めている。
2022/23シーズンに入ると、ヨン・ダール・トマソンが新監督に就任したことでトップチームでのプレー機会が創出。チャンピオンシップ(イングランド2部)の開幕節からベンチ入りを果たすと、2022年8月に開催されたカラバオカップ1回戦のハートリプール・ユナイテッドとの試合では、センターバックの兄スコットの一列前のポジションでトップデビューとあわせて共演するなど忘れられない出来事となっている。
🏆 Next up is our Young Player of the Year, awarded to #OneOfOurOwn who has burst onto the scene with some superb displays in the middle of the park.
Congratulations, @AdamWharton10! 🌹#Rovers 🔵⚪️ pic.twitter.com/hgvPQQ5kBO
— Blackburn Rovers (@Rovers) May 4, 2023
その後はデビューイヤーながら出場機会を得ており、バーミンガムとミルウォールを相手に得点を奪うなど、チャンピオンシップの18試合に出場した。チームとしては惜しくも昇格プレーオフ圏内に入れずに悔しさが残るシーズンであったが、彼個人としてはクラブの年間最優秀若手選手賞に選出されるなど、確かな評価を得られた有意義なシーズンとなっている。
代表歴
イングランドU16での招集歴を持ち、その後再び世代別代表に名を連ねたのは2022年9月のイングランドU19であった。
移籍の噂
ブラックバーン・ローヴァーズとはシーズン途中にて2027年6月末までの契約延長に署名しているが、プレミアリーグ(イングランド1部)のクラブより熱い視線が届いている状況だ。なかでもニューカッスル・ユナイテッドは積極的な動きを見せており、ブラックバーンへの愛が深い彼をどうにかして引き抜こうと奮闘している。そんな彼をマネジメントしているのはジョー・ハートやクリス・スモーリングをクライアントに持つオムニスポーツとなっている。
プレースタイル
自宅の庭を散歩するかのように緩やかで独特の空気感を纏った中盤のプレーヤーであり、アンカーやインサイドハーフ、ボランチのどこでも起用できるユーティリティ性も評価できる才能だ。相手のベクトルを逆手に取って剥がすスキルに加え、精度の高い左足から放たれる美しい軌道を描いたプログレッシブパスを連発するなど違いを作り出せるクリエイターだ。
既にトップチームでのプレースキックも任されているのも左足に優れた評価を受けている証拠だろう。また、ボールを回収する能力もまたクリーンで軽やかに実行するなど、プレーの随所に美しさを感じることができるのも彼が人を惹きつける魅力となっている。