名前 | ナジール・ベンブアリ(Nadhir Benbouali) |
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生年月日 | 2000年4月17日 |
国籍/出身 | アルジェリア(シュレフ) |
身長 | 190cm |
ポジション | CF |
所属 | パラドゥAC |
欧州進出まで秒読み段階なアルジェリアン・ストライカー
プレー動画
経歴
■2000-2016年(幼年期~ASOシュレフ)
地中海を隔ててスペインやフランスと向かい合うような位置にある北アフリカのアルジェリア。最大の都市である首都アルジェから西に約200kmの距離にあるシュレフという都市にてナジール・ベンブアリは誕生している。おそらく地元のASOシュレフにて初期キャリアを過ごしており、現在のパラドゥACとの関係性が構築されたのが2016年のことであった。
当時、ASOシュレフが主催するトーナメントにてパラドゥAC(ユースチーム)が参加しており、その際にシュレフでの有望な才能についての情報収集を行なうと、そこで彼の名前が浮上。こうしてパラドゥACに移籍を果たしている。
■2016-2022年(パラドゥAC)
パラドゥACは多くの才能をヨーロッパに輩出する育成力を保有したクラブとして知られており、別名『アルジェリアのラ・マシア』とも称されるような環境にてプロに向けた本格的なキャリアがスタート。COVID-19の影響でトップデビューも視野に入っていた2019/20シーズンにはデビューが叶わず、結果的に昇格を果たしたのは20歳となった2020/21シーズンの出来事であった。
2020年11月27日、リーグ・プロフェッショナル1(アルジェリア1部)の開幕節となるRCルリザンヌ戦にてデビューを飾ると、同試合ではいきなりの得点を記録。そのまま開幕から5試合で3得点1アシストの活躍を見せることになった彼は、その後のリーグ戦でも主力選手としてプレーしており、初年度ながら34試合で9得点2アシストの成績を収めている。
2年目となる2021/22シーズンは昨年以上のハイペースにて得点を量産しており、開幕からの4試合では他の追随を許さない5得点2アシストの成績は圧巻であった。その後もチームの得点源として牽引しており、現時点で記録している14得点8アシストは得点ランキングでは2位、ゴール&アシスト数の合計ではリーグトップの数値であるなどヨーロッパ進出への下準備は整っている状況だ。
代表歴
2021年12月にカタールで開催されたFIFAアラブカップに向けたアルジェリア代表に参加することが期待されるも、負傷の影響があるとして不参加。それでも2022年4月に行われたトーゴ代表との親善試合にてフル代表デビューを達成した。アルジェリアは攻撃的なタレントも充実しているが、来る世代交代の流れには彼が筆頭になるだろう。
移籍の噂
パラドゥACとは2024年6月末までの契約を残しているが、2022年2月にはベルギーやフランスの名前を挙げるようにしてヨーロッパ進出への気持ちを表明している。しかし、パラドゥACは即座に移籍を認めないようなアンサーをするなど、シーズン中であることを考慮した立ち回りを見せていた。
それでもパラドゥACが自らが育てた才能をヨーロッパに送り出すことへの否定的な気持ちは少ないものだと思われ、近年で行われたアデム・ゾルガン(RSCシャルルロワ)やヒシェム・ブダウィ(OGCニース)といった若い才能を売却していることからも100万~500万€の比較的安価な移籍金で手にすることができるはずだ。
現段階ではフランスのクラブの名前は多く浮上しており、モンペリエHSC、RCストラスブール、スタッド・ランス、FCナント、LOSCリールが関心を示しているという。
プレースタイル
187~190cmの身長を誇るセンターフォワード。頭での得点も得意としているが、多くは利き足である左足からの得点であり、ボールの受け方からシュートまでの流れに上手さが垣間見えるシーンが多い。優れた体格から攻撃時には後方からのロングボールにおけるターゲットの役割を担い、周囲の味方が関与するまでの時間を作ることもパラドゥACのトップチームで培った能力だ。そんな彼にも弱点と思われるものがあり、それが逆足である右足の精度だろう。