フェリックス・アフェナ=ギャン

選手紹介
名前フェリックス・アフェナ=ギャン(Felix Afena-Gyan)
生年月日2003年1月19日
国籍/出身ガーナスンヤニ)
身長180cm(※推定)
ポジションCF
所属ASローマ

※オヘネ・ギャンとも表記される

わずか1年前まで高校サッカーをしていたローマの救世主

プレー動画          

経歴             

■2003-2021年(幼年期~ユーラフリカFC)

ガーナ共和国の中西部に位置する農業が盛んなスンヤニ。森林に覆われた高地に囲まれており、国内では2007年に最も美しい都市にも選ばれたこの街にて彼は育っている。初期のキャリアでは特定のクラブに所属はしておらず、学校の管轄となるチームにてサッカーを実施。地域の様々な学校から選抜されたチームでは主将を務めるなど、学生サッカーでのパフォーマンスが評価されていた。母親のアドゥベア・ジュリエットは国内の強豪クラブであるアサンテ・コトコSCに入団させることを検討していたが、検討していた当時にアカデミーが設立されていなかったことから断念している。

高校サッカーを経験後に初めてのクラブ所属となったのがユーラフリカFCであり、首都アクラを本拠地に2018年から設立された新興クラブにおいて経験を積んでいた。同クラブはその名の通りヨーロッパとアフリカを繋ぐための育成期間としての役割を持ち、アカデミーの選手がヨーロッパの環境に簡単適応できるための準備ができるようにとレンツォ・ゴッボ氏(イタリア)を招聘するなど力を入れている。さらにはFIFAの国際エージェントを務めるオリバー・アーサー氏が運営する代理人チームとも提携を結ぶなど契約面でのフォローアップも充実していた。

彼もまたヨーロッパへの機会を待っていた。すると、ACミランやUSサッスオーロといったイタリアのクラブが関心を示していたところをASローマが制し、2021年2月にまずは期限付き移籍にて加入することが決定した。

■2021年(ASローマ)

18歳で挑戦しているローマではプリマヴェーラ(U19)の登録となり、プリマヴェーラ1(U19リーグ)では14試合に出場。U18でもファイナルステージのアタランタU18戦で2得点を決めるなど準優勝に貢献するなど、U19では14試合4得点2アシスト、U18では7試合5得点1アシストの結果を残す適応にて高い評価を得ている。

シーズン終了後の2021年夏には35万ユーロにてローマへの完全移籍が決まると、2021/22シーズンの開幕5試合ではプリマヴェーラ1にて4試合連続得点を含めた6得点にてアピール。新たなトップ指揮官となったジョゼ・モウリーニョは彼をトップチームに引き上げるようにして、2021年10月に行なわれたセリエA(イタリア1部)第10節のカリアリ・カルチョ戦ではトップデビューを飾っていた。彼が世界的に注目を集めたのは第13節のジェノアCFC戦であり、後半30分からの出場ながらチームを救う初ゴールを含めた2得点を決める活躍にて躍動。このセンセーショナルな姿にはモウリーニョからの信頼を掴み取った瞬間でもあるだろう。ちなみにモウリーニョは彼との約束を守るようにして、試合後に彼が欲しがっていた800ユーロ(約10万円)の靴をプレゼントしたという。

代表歴            

学生サッカーを中心としていたことからガーナの世代別代表でプレーしているような記録は見られない。しかし、2021年11月11日のエチオピア戦に向けたガーナのフル代表に招集されるなどトントン拍子に事が運んでいる。

移籍の噂           

ASローマとは新たな契約として2025年6月末までの長期契約を交わしているため移籍の可能性は低いだろう。ちなみに彼がSNS(Twitter/Instagram)でASローマ以外にフォローしているクラブはACミランであり、代理人は前出のオリバー・アーサー氏だ。

プレースタイル        

印象的な身体的能力とゴール前でのクレバーさが光るようなストライカーであり、ジェノア戦でも明らかになったように自陣深く守る守備を相手にも違いを与える存在だ。ローマでは2トップで起用されながら中央だけでなくワイドなポジショニングでボールに関与することも多く、シュートレンジの広さや簡潔に物事を遂行できる能力は18歳離れしたものを持っているだろう。

学生サッカーではキャプテンとしてチームを牽引した経歴もあり、ジョゼ・モウリーニョも彼の謙虚さを評価しているなど人柄も評価できる。プリマヴェーラではローマの全てを知っているアルベルト・デ・ロッシ、トップチームでは欧州制覇歴もあるジョゼ・モウリーニョと彼が成長するための環境は既に構築されている。

タイトルとURLをコピーしました