名前 | ホセ・マヌエル・ロペス(José Manuel López) |
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生年月日 | 2000年12月6日 |
国籍/出身 | アルゼンチン(サン・ロレンソ) |
身長 | 188cm |
ポジション | CF |
所属 | CAラヌース |
※縮めてホセ・ロペスとも表記される
屈辱的なユース時代からラヌースで脱却した大型CF
プレー動画
経歴
■2000-2017年(幼年期~インデペンディエンテ)
アルゼンチン東部のコリエンテス州に属しているサン・ロレンソ(著名な同名地域とは異なる)に誕生した彼は、人口が約2500人程度の小さな村にて幼少期を過ごしており、母親は専業主婦で父親は漁船労働者という家庭環境に育っていた。
6歳で地域のクラブ・エル・プログレソにてキャリアを始めると、いくつかの月日が経過した頃には名門ボカ・ジュニアーズのコーディネーターに見てもらうために、約15kmほど離れたサラダスにてテストを受けることになったという。ただ、そこで才能を確保したのはCAインデペンディエンテであり、当時9歳だった彼に電話にて間髪入れずにアプローチを行なったことで加入が実現した。
父親の仕事の関係上留まっていたが、母親と兄弟は今の環境を全て捨てながら彼と共にブエノスアイレスに引っ越しており、そんな状況を見て彼は幼心にも自身のために犠牲を払ったと理解していた。2016年までに全てのユースカテゴリでプレーしながら良い成績を収めており、セクスタ・ディビシオン(U17)に昇格した際にはアリエル・オランによってトップチームのトレーニングにも呼ばれるなどの扱いを受けていたという。
しかし、腰の負傷によって約1年間の離脱期間があったことや、インデペンディエンテの経営陣に入れ替わりがあったなど、様々な理由が重なったことでクラブから退団すると、それから数日後に声をかけてくれたのがCAラヌースであった。
■2017-2021年(ラヌース)
CAラヌースのトライアルに無事合格を言い渡された彼は、クラブに訪れた瞬間から家にいるような感覚にあり、クラブが下部組織の選手を大切にしていることを感じ取っていたという。ラヌースでは自身の考えを変えてくれたと語るガブリエル・メディナ氏によって指導されると、2018年シーズンにはトップチームのプレシーズンと、リザーブチームの練習にも参加。ただ、開幕直前にCAコレギアレス(トレス・アリョス)に期限付き移籍が言い渡されると、そこでは地域リーグにてチーム内の得点王にも輝いていた。
ラヌースに復帰後はリザーブチームに組み込まれるも、とあるトレーニングセッションによってルイス・スベルディアに見つかり、トップチームに昇格。COVID-19の影響にてデビューが先延ばしになるも、2021年1月4日に行われたコパ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナのCAパトロナート戦にてデビューを達成すると、6日後のロサリオ・セントラルを相手にはプロ初ゴールを記録している。
以降の2021年2月~5月のコンペティションでは12試合(211分)で1得点の成績に留まっていたが、2021年7月から開幕したアルゼンチン・プリメーラ・ディビシオン(アルゼンチン1部)では開幕のCAトゥクマン戦から得点を奪い、フル出場にてニコラス・オルシーニが抜けた穴を埋めながらポジションを確立すると、現在までの17試合(1354分)で9得点2アシストという成績にてアルゼンチン国内を賑わせているところだ。
代表歴
アルゼンチンの世代別代表としてのキャリアはないものだと思われる。
移籍の噂
CAラヌースとは2023年12月末までの契約を交わしている。現時点では具体的な移籍の噂が報じられていないもの、2022年冬の移籍市場が近づくにつれて名前を聞く機会も増えるだろう。既にTransferMarktでは800万ユーロの市場価値が与えられている。
プレースタイル
188cmの高身長を武器に得点を量産するストライカーであり、密集地帯も苦としない相手ディフェンスとの駆け引き、高い打点からの強烈なヘディングを得意パターンとしている。利き足は左足であり、裏抜けの動きから1~2タッチ以内にはシュートまで到達させる意識が高く、ストライカーとして得点機会を逃さない判断力も持ち味だろう。シンプルかつ的確なプレーでゴール前の驚異となるプレースタイルだ。