名前 | ティエリー・スモール(Thierry Small) |
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生年月日 | 2004年8月1日 |
国籍/出身 | イングランド(ソリフル) |
身長 | 177cm |
ポジション | SB |
所属 | エヴァートン |
エヴァートンが次世代に誇る小さな名前の大きな才能
プレー動画
経歴
■2004-2016年(幼年期~WBA)
イングランドのウェスト・ミッドランズに位置するソリフルに生まれた彼は、カリブ海にルーツを持っておりジャマイカ、パナマ、セントキッツ・ネイビスといった血が流れている。叔父のブライアン・スモールはアストン・ヴィラでプロデビューを飾った元サッカー選手であり、もう1人の叔父トレバー・スモールはプロボクサーであるなどアスリートファミリーにて育ってきた。
7歳の頃からウェスト・ミッドランズを代表するウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)の下部組織に在籍しており、12歳の誕生日を控えた2016年夏よりエヴァートンFCに移籍。地元から約160km離れたマージーサイド州・リヴァプールでの生活が始まっている。
■2016-2021年(エヴァートン)
エヴァートンの加入から3年半の月日が経過した2020年2月、15歳の彼はU18プレミアリーグ(イングランドU18リーグ)のサンダーランドU18戦にてU18カテゴリでのデビューを飾っていた。翌節のマンチェスター・ユナイテッドU18戦では左サイドバックでフル出場を果たしており、これからの活躍も見込まれていたがシーズンは新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた。
16歳となった2020/21シーズンはエヴァートンU18に昇格しており、第4節のバーンリーU18戦では2得点を決めるなどU18プレミアリーグの開幕戦から際立った存在感を放っていた。こうしたパフォーマンスから2019年11月末より本格的にエヴァートンU23に組み込まれており、プレミアリーグ2(イングランドU23リーグ)でも11試合3得点と飛び級ながら主力として定着している。2021年1月24日のFAカップ4回戦、シェフィールド・ウェンズデイ(2部)戦では後半40分からハメス・ロドリゲスに代わってトップデビューを果たしており、16歳176日でのデビューはジョセ・バクスターが持っていた記録を上回るクラブ史上最年少デビューとなっている。
代表歴
既にイングランドU15に名を連ねているが、主要大会が始まるであろう期間を新型コロナウイルスの影響によって大会開催がされなかったため本格的な活動は行っていない。彼についてジャマイカとパナマ、セントキッツ・ネイビスを代表する資格も持っているが、イングランド代表を選択するだろう。
移籍の噂
17歳となる2021年8月に最初のプロ契約を締結することができるため、プロ契約前に彼を迎えようとアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドを始め、ユヴェントスやバイエルン・ミュンヘンも関心を示しているとされている。ただ、彼自身は11歳から所属しているエヴァートンへの愛着を語っており、2021年1月時点ではエヴァートンU23の常連になることやU18カテゴリのビッグタイトルであるFAユースカップに焦点を合わせているため残留の意志は固い。
プレースタイル
左サイドバックを本職とする彼は、場合に応じてセンターバック、レフトウィングでもプレーできる特徴を持っている。総合的に見た場合の彼は攻撃的なサイドバックであり、1vs1の状況を楽しむなどアタッキングサードでの存在感はもはやウィンガー顔負けの爆発力を見せている。一方の守備面では持ち前のスピードとスタミナを活かした上下運動で献身的に働き、守備の部分ではイタリアのレジェンドであるパオロ・マルディーニのプレーをYouTubeで見ながら参考にしているという。
現役のプレーヤーではバイエルン・ミュンヘンのアルフォンソ・デイヴィスを好んでおり、彼から多くのことを学んでいるようだ。また、2020年夏に引退したばかりのレイトン・ベインズからも同じポジションでプレーしていた目線から的確なアドバイスをもらっており、エヴァートンは彼にとって成長を続けられるような環境が整っていることだろう。