名前 | トンマーゾ・マンチーニ(Tommaso Mancini) |
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生年月日 | 2004年7月23日 |
国籍/出身 | イタリア(ヴィチェンツァ) |
身長 | 190cm |
ポジション | CF |
所属 | ヴィチェンツァ・ヴィルトゥス |
絶対的な存在感を醸し出すヴィツェンツァのリトル・ズラタン
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経歴
■2004-2021年(幼年期~ヴィチェンツァ)
イタリア共和国でも美しい建設物の町並みで知られるヴィチェンツァに生まれた彼は、地元を代表するヴィチェンツァ・カルチョの下部組織にて育っていた。ビアンコロッシ(白と赤)の愛称で親しまれる同クラブでも彼の存在感は際立っており、2018/19シーズンのU15リーグ戦では35得点を記録するなど、様々なコンペティションにおいてトップスコアラーに君臨していたという。ヴィチェンツァ・カルチョの経営破産によりバッサーノ・ヴィルトゥス55STとの合併で「L.R.ヴィツェンツァ・ヴィルトゥス」とクラブ名が変わる出来事もあったが、彼はその影響を感じさせなかった。
2020年はCOVID-19の影響もありユースカテゴリでの活動は制限されていたが、その社会情勢が彼にとってはトップチームに参加できる機会を創出しており、2020年9月26日のセリエB(イタリア2部)開幕節となるヴェネツィア戦ではベンチ入りを果たしていた。4日後のコッパ・イタリア2回戦、アウローラ・プロ・パトリア(3部)との試合ではトップデビューも飾っている。それでも2020/21シーズンのメインカテゴリはプリマヴェーラ2A(イタリアU19リーグ2部)であったが、19歳未満のカテゴリでも16歳ながら8試合で6得点と格の違いを見せると、2021年1月のブレシア・カルチョ戦では主将のステファノ・ジャコメッリに代わりセリエBでのデビューとなった。2021年3月現在はセリエBでのベンチ入りを継続的に行っており、トップチームの雰囲気を肌で感じているところだろう。
代表歴
イタリアの世代別代表ではビッククラブに在籍する多くの選手に囲まれながらも、チームのエースストライカーとして君臨しており、イタリアU15では7試合4得点、U16でも12試合8得点を記録中だ。
移籍の噂
ヴィツェンツァとは2023年6月末までのプロ契約を交わしている。既に国内ではアタランタ、サッスオーロ、ボローニャが触手を伸ばしているほか、国外からはリヴァプール、ライプツィヒ、ドルトムント、スポルティング・リスボン、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドといった様々なトップクラブからのアプローチを受けている。
当初は移籍も視野に入っていていたが、ヴィツェンツァのトップチームがセリエCで優勝し、2020/21シーズンをセリエBで戦うことが決定したことにより残留を決断していた。その選択は正しいと思われるため、セリエBでの経験を経てからビッグクラブに羽ばたくのが望ましいだろう。
プレースタイル
190cmというシルエットから察することが安易なように、彼は並外れた身体能力とスキルを要したストライカーだ。U15カテゴリで彼を指導したコーチは彼の粘り強さと貪欲な姿勢に感銘を受けており、常にレベルアップを求め練習終わりには30分間の追加練習を実施していたと語っている。彼は絶対的なストライカーとなれるような才能を持っており、ボックス内外での豪快なシュートや、高い打点からのヘディング、時にはその体格を自在に操りアクロバティックな得点も決めるなど、ズラタン・イブラヒモヴィッチを彷彿とさせる存在だろう。
クラブのサポーターや地元メディアではプレースタイルこそ異なるも、同じくヴィツェンツァからプロデビューを飾ったストライカーであるロベルト・バッジョのような存在になることが期待されている。