名前 | ラファエル・レオン(Rafael Leão) |
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生年月日 | 1999年6月10日 |
国籍/出身 | ポルトガル(アルマダ) |
身長 | 188cm |
ポジション | CF |
所属 | LOSCリール → ACミラン |
移籍の度に一悶着があるポルトガルのニュー・スター
プレー動画
経歴
1999-2008年(幼年期~スポルティング・アカデミア)
アンゴラにルーツを持つ彼は、ポルトガルのセトゥーバル県に位置する都市 “アルマダ” にて生まれた少年だ。2006年にアモラFCのスクールでキャリアをスタートさせると、9歳の頃にはFoot 21 Associationと呼ばれる子供たちの才能を伸ばすための非営利団体に加入し、当時の彼の夢であった「SLベンフィカでプレーすること」を実現させるために練習に励んだという。1年後、そのベンフィカから彼の下に正式なオファーが届いたことで、一時はベンフィカとの契約にサインしていたが、後から接触を図ったスポルティングからのオファー内容に息子を託すに値すると感銘を受けた父であるアントニオ・レオンは、スポルティングからのオファーにもサインするという彼の意思には反した行動を取り、異例の事態へと発展した。2つのクラブにサインをしていたことで、規定によりAF Lisboa(リスボンのサッカー協会)の介入することも報じられていたが、この規定を回避するべく、父はベンフィカ入りを夢見る息子を説得し、スポルティングへ加入させることを決断したという。もちろん、彼自身はベンフィカに憧れを持っていただけに心の底から納得いくような結末ではなく、この件については父、そしてプロとなった彼も語ることを避け沈黙を貫いている。
2008-2018年(スポルティング)
後味の悪いスポルティングへの加入だったが、彼の才能は腐ることはなく、16歳でスポルティングとの最初のプロ契約を締結するまでに順調に成長を果たしていた。2017年5月21日、リーガプロ(2部リーグ)16-17シーズンの最終節であったブラガBとの試合でプロデビューを飾ると、その試合でいきなり初ゴールを記録し鮮烈なデビュー戦となり、続く17-18シーズンはそのスポルティングBで、2部リーグで11試合6得点を記録するなど評価を急上昇させていた。そして、当時トップチームを率いていたホルヘ・ヘススによりトップチームに帯同するようになると、2018年2月11日のプリメイラ・リーガ第22節 CDフェイレンセ戦ではリーグデビューを飾った。第25節のFCポルトとの大一番ではセイドゥ・ドゥンビアが負傷したことで途中出場をし、その試合でカシージャスの股を抜く同点弾を決め、一躍名が知れ渡った。しかし残念なことにFCポルト戦後に負傷離脱しているため残りのシーズンは出場には至っていない。そしてあの事件が訪れる。
2018年5月15日、タッサ・デ・ポルトガル決勝のアヴェス戦に向け、アルコシェテでトレーニングをしていたスポルティングの選手たちが、マスクを被り顔を隠したフーリガン約50人から襲撃されるという事件が発生。頭部を裂傷したバス・ドストを始め、この事件やクラブの会長による公での選手批判などが重なり退団意思を表明した選手が続々と現れた。彼もまたスポルティングとの契約解除を要求し、退団を望んでいる。
2018-2019年(LOSCリール) ※追記
スポルティングとの契約を解除した彼は、2018年8月8日にフランスのLOSCリールにフリーで加入、5年契約を締結した。 2018年10月27日、リールでのデビュー2戦目となったリーグアン第11節のSMカーン戦では、チームを勝利に導く決勝ゴールを決め、移籍後初ゴールを記録している。
代表歴
ポルトガルU16~U21まで各世代別代表でプレーをしているエリートだ。
移籍の噂
2018年夏に加入したばかりのLOSCリールとの契約は2023年6月末までとなっている。彼が移籍をする際は必ず一悶着があるため、今後もそういった事象が見られる可能性もありそうだ。
プレースタイル
圧倒的なスピートで “ガゼル” にも例えられる彼は、生粋のスコアラー気質だ。かつてはウィングとしてもプレーしていただけに、卓越したスキルからの突破力も魅力的であり、188cmという長身もまた彼のプレーに広がりを与えている。ここぞという場面での勝負強さはもはや疑いようのないものであり、今後さらなるストライカーとしての進化を遂げるだろう。