名前 | リッカルド・カラフィオーリ(Riccardo Calafiori) |
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生年月日 | 2002年5月19日 |
国籍/出身 | イタリア(ローマ) |
身長 | 183cm |
ポジション | LSB |
所属 | ASローマ |
選手生命の危機から復活したローマのバンディエラ候補
プレー動画
経歴
■2002-2020年(幼年期~ASローマ)
イタリア・ローマに生まれた彼は、9歳で地元のASローマに加入しており、幼い頃からローマに忠誠を誓っている逸材だ。約束された才能の一人として全てのユースカテゴリを通過すると、2017/18シーズンにはカンピオナート・ナツィオナーレU17のファイナルステージ決勝のアタランタU17戦において、大逆転ゴールとなるフラヴィオ・ブクリの得点をアシストしたことで一躍ヒーローとなる活躍を見せていた。
しかし、前年度の活躍から2018/19シーズンよりローマ・プリマヴェーラ(U19)に昇格した彼に悲劇が襲うこととなる。2018年10月に行われたUEFAユースリーグのヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)戦にて選手生命が危ぶまれるような重傷(膝の靭帯と半月板の損傷)負ってしまい、約1年間の長期離脱を強いられたのだ。ただ、そんなキャリアで最も困難な時間も強い忍耐力で乗り越え、2019年9月のキエーヴォ・プリマヴェーラ戦にて戦線復帰を果たしている。
プリマヴェーラで順調に試合感を取り戻した彼は、2020年8月にセリエA(イタリア1部)最終節となる王者ユヴェントス戦にてトップデビューを飾っており、同試合では勝ち越し弾となるディエゴ・ペロッティの得点をPK奪取でアシストするなど、デビュー戦とは思えない落ち着きでロマニスタに希望を与えている。
代表歴
イタリアの世代別代表には飛び級で選出されるような評価を得ており、前述の怪我による影響も見られたが、復帰後となる2020年2月には17歳でイタリアU19のキャップを飾っている。
移籍の噂
ローマの伝統的なバンディエラ候補としての期待も受けており、彼もローマでプレーすることを望んでいるが、クラブが巨大な負債を抱えていることから売却される可能性も浮上している。具体的なクラブ名としてユヴェントス、インテル、PSG、マンチェスター・ユナイテッドの名前が挙がっているが、彼の希望はあくまでもローマでのプレーだ。
2018年7月にプロ契約を締結した際の2022年6月末までの契約を残しているが、周囲を安心させるためにも契約更新することが望まれる。そんな彼の代理人はミノ・ライオラだ。
プレースタイル
左利きの彼は左サイドバックを本職としており、優れた基本スキルと冷静な判断力で安定感が光る存在だ。また183cmの物理的に優位な身体構造、1vs1など対人戦での強さ、逆足も遜色なく使える起用さなど、現代的なサイドバックのプロトタイプとして評価されている。負傷のリスクが付きまとうことになっているが、選手生命が危ぶまれるような重傷を乗り越えたことで精神的にも一皮むけるなどクラブを牽引する存在になることが予想される。