名前 | エル・シャダイル・ビチャーブ(El Chadaille Bitshiabu) |
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生年月日 | 2005年5月16日 |
国籍/出身 | フランス(ヴィルヌーヴ=サン=ジョルジュ) |
身長 | 195cm |
ポジション | CB |
所属 | パリ・サンジェルマン |
規格外のフィジカルで論争を巻き起こしたパリの大器
プレー動画
経歴
■2005-2020年(幼年期~パリ・サンジェルマン)
サッカー界ではしばし若い才能に対しての年齢詐称疑惑が浮上している。最近だとドイツのユースカテゴリを席巻しているユスファ・ムココであったり、試合の度に出生証明書を持ち歩かざるを得なかったエピソードを持つロメル・ルカクなどの年齢に似つかわしくないスペシャルな逸材には疑惑が付きまとうものであった。シャド or チャド(Chad)が愛称の彼もまた12歳の頃に大きく話題を集めた選手となっている。
コンゴ民主共和国(DRコンゴ)出身の両親の下、フランスのヴィルヌーヴ=サン=ジョルジュにて生まれており、6歳の頃よりUSサン=ドニにてキャリアをスタートさせている。サン=ドニで約5年間を過ごしていた彼は、2016年7月にACブローニュ=ビヤンクール(ACBB Football)に移ると、わずか1年後の2017年7月に現在のパリ・サンジェルマンに引き抜れることとなった。当初はストライカーや守備的なミッドフィールダーとして試されていたが、センターバックにコンバートされており、ディフェンダーとして半年後のラ・リーガ・プロミセス 2017(12歳以下の国際大会部門)に臨んでいた。
ここで彼の衝撃的な風貌が明らかとなる。当時12歳だった彼は当然のようにPSG・U12として出場していたが、既に身長が180cm~190cmだったこともあり、平均身長が150cmほどの選手に大人が混じっているような光景で衝撃を与えている。PSGは彼を有しながらもグループラウンドで敗退を喫しているが、その存在感は大会後も多くのメディアに取り上げられていた。
話題も落ち着きを取り戻し始めた現在は、PSGのU17をメインとしながらU19のトレーニングにも参加している。2020年2月に開催されたアスカス・インターナショナルカップ(U17)では14歳ながらセンターバックの一角を担い、準決勝でインテルに敗れるも大会で4位の成績を収めた原動力となった。2020年5月で15歳の誕生日を迎えるが、来季からはU19での出場機会も増えることが予想されているため、トップチームで彼の姿を目にする日もそう遠くはないだろう。
代表歴
2020年3月に唯一の2005年生まれとしてフランスU16に初招集を受けているが、試合はコロナウイルスの影響によって開催されていないためデビューはお預けとなっている。
移籍の噂
FCバルセロナ、マンチェスター・シティ、アーセナルは彼の進捗を随時追っているとされ、パリ・サンジェルマンとの関係性が崩れるのであれば横取りを狙っている姿勢だ。ただ、現時点ではパリ・サンジェルマンとは上のカテゴリでプレー機会を与えているなど良好な関係性を築いているため、早期退団の可能性は限りなく低い。
プレースタイル
父が191cm、母が178cmのDNAを持っており、現在は195cm/93kgまでに成長したと言われている。クラブ関係者は「検査の結果、彼は成人までに200cmに到達することが判明した」と語っているため成長期はまだ続くのだろう。そのため空中戦の絶対的強さが最大の武器として取り上げられることが多いが、実態は身長よりもパスの品質を評価すべきだと思われる。左利きのセンターバックとして希少価値の高い彼は、ダイナミックなビルドアップと精度の高いミドルパス・ロングフィードも持ち味としているため技術的な側面も年齢以上の才能を秘めている。