名前 | ジェラール・フェルナンデス(Gerard Fernández) |
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生年月日 | 2002年10月4日 |
国籍/出身 | スペイン(ルスピタレート・ダ・リュブラガート) |
身長 | 1??cm |
ポジション | CF |
所属 | FCバルセロナ |
先人の流れを断ち切れるか。バルセロナの新たな9番候補
プレー動画
経歴
■2002-2020年(幼年期~バルセロナ)
ペケ(Peque)の愛称で呼ばれる彼は、スペイン・バルセロナ県のルスピタレート・ファ・リュブラガートに生まれており、地元のUEコルネジャのアカデミーでキャリアを始めた逸材だ。UEコルネジャは地域内においてバルセロナとエスパニョールに次ぐ存在感を持ったクラブであり、毎年のようにチームの中心選手が引き抜かれるなど育成に定評のあるクラブとしても知られている。彼の名が一躍知れ渡ったのは2014年のダノンネーションズカップ(12歳以下の国際大会)に向けたスペイン国内大会であり、スペインを代表するような名門クラブを相手にコルネジャをクラブ史上に残る優勝に導くと、当時のキャプテンとしてチームの要だったこともあり多くの取材を受けるようになっていた。
アレビン(U12)で注目を集めていた彼を見逃すわけもなく、世界中の少年たちがプレーを夢見るFCバルセロナからのオファーを受け取っており、彼自身がバルセロナへの憧れがあったことや恩師であるルイス・ガリンド氏の助言もありスムーズにバルセロナへの移籍が決定。そんなラ・マシアに加わった彼だったが、インファンティル(U13~U14)での2年間を過ごした後に再びUEコルネジャに復帰している。夢のバルセロナから離れることで士気が低くなるのではと懸念されていたが、そんな不安を感じさせない活躍でカデテ(U15~U16)におけるチーム内トップスコアラーに君臨しており、2018/2019シーズンから昇格したフベニールB(U18)ではリーガ・ナシオナル(スペインU18リーグ)において驚異の28得点を記録した。2018年12月にはセグンダ・ディビシオンB(スペイン3部)に所属するトップチームでデビューを飾り、2019年2月にはコルネジャとのプロ契約を締結するなど再び注目を集めている。
フベニルBでの活躍からレアル・マドリードも獲得に乗り出すも、2019年9月に再びラ・マシアに戻ることを選んだことでFCバルセロナに復帰した。後に電撃退任となるがビクトル・バルデスで率いるフベニルA(U19)の所属となり、2019/2020シーズンのディビシオン・デ・オノール・フベニール(スペインU19リーグ)ではチームトップとなる19得点を記録したことが評価されると、2020年2月以降はバルセロナB(リザーブ)でプレーするようになり、第24節のビジャレアルBを相手にはセグンダ・ディビシオンBにおける初ゴールも記録した。来季からはバルセロナBにてフルシーズンを過ごす見込みのため、本格的にトップデビューへのアピールを行なうシーズンとなるだろう。
代表歴
スペインU18でのプレー歴を持っている。
移籍の噂
当面の目標はトップチームへの昇格であるため、移籍に関しては心配する必要はないだろう。ただ、過去10年間でボージャン・クルキッチに始まり「9番」の生産に苦しんでいるクラブにおいて、彼が悪い流れを断ち切ることができるのか見定める必要はある。そのため、先人のように数年後にはバルセロナを離れる可能性があることも否定はできない。現行の契約期間は2021年6月末までとなっている。
プレースタイル
スペイン語の小さいを意味する「ペケーニョ(pequeño)」が由来となっているように、ペケと呼ばれる彼は小さなプレーヤーだ。バルセロナの哲学を理解した9番タイプのセンターフォワードであり、体格面では見劣りするもエリア内での優れたポジショニングや機動性など知性の高さを生かしたプレーで得点を量産することを得意とする。そして当然のように非常に優れたテクニックを兼ね備えた彼を、かつての恩師であるルイス・ガリンド氏はセルヒオ・アグエロと比較した。