ミロシュ・ルコヴィッチ

選手紹介
名前ミロシュ・ルコヴィッチ(Milos Lukovic)
生年月日2005年11月18日
国籍/出身セルビアベオグラード)
身長184cm
ポジションCF
所属FK IMTベオグラード

小さなクラブで輝きを放つセルビアの絶対的主人公

プレー動画

経歴

■2005-2023年(幼年期~FK IMT)

ユーゴスラビアの崩壊後、新たに改組・改称して発足されたセルビア・モンテネグロ時代の2005年、彼は現在のセルビアの首都であるベオグラードにて彼は誕生した。9歳離れた兄のルカ・ルコヴィッチもプロサッカー選手であり、そんな兄が所属していた『FK IMTベオグラード』にて多くのキャリアを過ごしている。

COVID-19の影響からユースリーグが再開された3か月後の2020年11月、当時15歳の誕生日を迎えたばかりの彼は指揮官からU19リーグでデビューすることを告げられていた。1点リードの後半25分より投入されると、わずか20分の出場時間で2得点記録する鮮烈なデビューを成し遂げるなど底知れぬポテンシャルは既に垣間見えている。

結果的にシーズン途中からのU19への昇格であったが、15歳ながら11得点の成績でチーム内のトップスコアラーになると、翌年からは徐々にトップデビューに向けた準備が進行。シーズン序盤はU19カテゴリでキャプテンマークを着用しながらプレーする機会を得ると、16歳の誕生日を迎えた2日後に行なわれたプルヴァ・リーガ(セルビア2部)にてトップデビューを達成し、当然ながらクラブ史上最年少での出場となっている。

 

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デビュー4試合目には1得点1アシストとシニアカテゴリでも戦力になれることを証明しており、シーズン終盤にはチャンピオンシップラウンドでも躍動するなどデビュー初年度ながら2部リーグにて11試合3得点を記録。翌年の2022/23シーズンには開幕から2試合連続で得点を奪いながら波に乗ると、レギュラーシーズンでは28試合に出場しチームトップスコアラーとなる10得点(2023年2~3月にかけて4試合連続弾も記録)にてチームを1位でチャンピオンシップに挑むような成績に大きく貢献した。

チャンピオンシップラウンドではFK IMTのクラブ史上初となるセルビア・スーペルリーガ(セルビア1部)への昇格に向けて躍動しており、最後の3試合では5得点2アシストを活躍を見せるなど2位以下を大きく突き放しての2部リーグ優勝および1部昇格の立役者となっている。現在はクラブと同じように初挑戦となったスーペルリーガにてキャプテンマークを着用するだけでなく、開幕4試合で4得点というハイペースで存在が大きくなっている状況だ。

代表歴

2022年9月にわずか16歳でセルビアU19での出場を果たしているが、所属クラブでの影響力が絶大であることから世代別代表でのキャリアはあまり優先度が高くない状況にあり、現時点では大きな成功を収めていない。

移籍の噂

かねてよりマンチェスター・シティは彼を注視しているほか、知名度が広がりつつある現在ではチェルシーやモナコなど若い才能の発掘に力を入れているクラブが動向を追っているところだ。FK IMTとの契約は2025年6月末までとされているが、今季のハイペースでの活躍を考慮すると早急に移籍が決定する可能性も高いだろう。

プレースタイル

FK IMTはセルビアのトラクター(農業機械)メーカーを冠したクラブであり、トラクトリスタの愛称で呼ばれているクラブであるが、そんなクラブで最初にトップチームに到達した下部組織出身選手である彼もまたトラクターのように馬力に優れたプレーヤーとなっている。身長は184cmと平均的であるが、その風貌は筋骨逞しく成熟したように見受けられる(むしろ若干太っている…?)など17歳として完成形に近いフィジカルとなっている。

得意とするポジションは汚れ役として自身の強みを発揮できるセンターフォワードであり、積極的に前線でターゲットなりながら献身的に働くだけなく、本能的にストライカーとしての嗅覚を活かした得点力はセルビアでも群を抜いていることを証明している。得意とするのはボール奪取時に間髪入れずDFの背後を狙うオフ・ザ・ボールの動きであり、一瞬にして視界から外れながらフリーでボールを受ける能力は得点量産の秘訣だ。また、セルビア1部で2番目に平均年齢が若いチームにてキャプテンとしてチームをまとめるようなリーダーシップや大舞台での強さをみせる主人公のような存在感は今後のキャリアで何度も見られる光景だろう。

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