名前 | ヴィニシウス・ジュニオール(Vinícius Júnior) |
---|---|
生年月日 | 2000年7月12日 |
国籍/出身 | ブラジル(サンゴンサロ) |
身長 | 176cm |
ポジション | LWG |
所属 | レアル・マドリード |
サッカー王国ブラジルから届けられた最高級の逸材
プレー動画
経歴
貧しい家庭の下、リオ・デ・ジャネイロ州サンゴンサロにて生を受けた。 5歳の頃からフラメンゴがオーナーを務める育成施設「ニーニョ・ド・ウルブ」にてキャリアをスタートさせると、2007年にはアカデミーでの練習に加え、リオ・デ・ジャネイロ州ニテロイを代表するサッカークラブである、カント・ド・リオにてフットサルにも参加するようになった。この両方を行なってきた生活は2010年まで続いている。
2009年、9歳になった彼が出場をするフットサルの試合を観戦したフラメンゴは、彼に可能性を見出すも数年後にもう一度戻ってくるように催促しているエピソードがある。そのときには契約に至らなかったものの、2010年8月、フラメンゴのサッカーチームの入団テストを受け合格を果たした。ここでフットサルとの決別をしている。
10歳で既にフラメンゴとの契約を交わしていたことからも、その時点から育成プログラムの筆頭選手として扱われるようになっている。フラメンゴのユース時代では、自分の年齢よりも上のカテゴリであるU-17チームに移り、10得点を挙げU-17リオ・デ・ジャネイロ州リーグのタイトルに貢献した。また、U-20世代が対象のサンパウロユースカップでは、17歳ながらフラメンゴを優勝に導いている。こうしたユース世代での活躍から、フラメンゴは3年間のプロ契約を締結し3000万ユーロの違約金が設定された。
2017年シーズンの彼は、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAの開幕戦であるアトレチコ・ミネイロとの試合でトップデビューを果たしている。この試合が行なわれた2日後、フラメンゴは彼の契約を2022年まで延長し、違約金を4500万ユーロに引き上げた(これはレアル・マドリードとの事前交渉によるものとされている)。予定調和の契約更新から8日後の2017年5月23日、スペインのレアル・マドリードとの契約を交わした。更新された違約金である4500万ユーロを支払っているが、まだ年齢的に国外でプレー出来ないため、シーズン序盤からレアル・マドリードが獲得した選手としてのプレッシャーを受けながら同シーズンを過ごしている。第21節のアトレチコ・ゴイアニエンセとの試合で初ゴールを含む2得点を決めるなどをしたが、同シーズンを25試合3得点1アシストという成績で終えているため、疑問視する声も少なくなかったらしい。
2018年シーズンの序盤は年齢的な問題で、フラメンゴにてプレーをしてる。前述のようなプレッシャーがありながらも、第3節のセアラSCとの試合で2得点を決めるなど誕生日までの12試合に出場し4得点3アシストを置き土産にスペインへ渡った。当初、2019年まではフラメンゴでプレーする予定だったが、前倒しでの加入となっている。
レアル・マドリードへ加入した彼は、早速プレシーズンキャンプへ帯同し、インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)では左ウィングの位置にて出場をしている。そこでのパフォーマンスはやはり一味違うものを見せており、2018-2019年シーズンの活躍に期待が高まった。
代表歴
彼を代表することの一つとして国際大会に強いことが挙げられる。U-15では6試合で6得点、U-17では15試合で12得点と高い得点率を誇った。U-17代表では、2017年のU-17南米選手権において7得点を決めチームの優勝に貢献している。2018年にはデビューに至っていないがブラジルU-20に招集されており今後の活躍が期待される。レアル・マドリードでの活躍によってはA代表デビューも現実味を帯びるだろう。
移籍の噂
フラメンゴとレアル・マドリードの間で既に関係性が構築されており、以降数年間での移籍はまず考えづらいか。
プレースタイル
所謂ブラジルサッカーの典型的な天才タイプだ。巧みなテクニックは他を圧倒しており、調子が良い時の彼を止めることは困難を強いいられるだろう。このようなタイプに見られがちなボールを保持しすぎるという問題は彼には多くは見られず、周囲を活かすプレーも得意だ。