| 名前 | スケリー・アルヴェロ（Skelly Alvero） |
|---|---|
| 生年月日 | 2002年5月4日 |
| 国籍／出身 |  フランス／ アンゴラ（スタン） |
| 身長 | 202cm |
| ポジション | CMF/DMF |
| 所属 | FCソショー＝モンベリアル |
ソショーの中盤で巨大な壁となる202cmの大器
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経歴
■2002-2017年（幼年期～レッドスター）
パリ北部郊外のセーヌ＝サン＝ドニ県に属するスタンに生まれた彼は、アフリカ南部のアンゴラ共和国にもルーツを持っている青年だ。最初のクラブとしてサン＝ドニの総合型地域スポーツクラブである『サン＝ドニ・ユニオン・スポーツ（SDUS）』に所属すると、同クラブではU9～U12までのカテゴリを通過。その後、同じくセーヌ＝サン＝ドニ県のサン＝トゥアンを本拠地とする『レッドスターFC93』にてより質の高いトレーニングを積みながら成長を続けている。
■2017-2023年（ソショー）
2017年5月、15歳を迎えたタイミングでパリから遠く離れたモンベリアルを本拠地とする『FCソショー・モンベリアル』に引き抜かれており、当時の彼は圧倒的な体躯を活かしたストライカーとしての入団であった。13～14歳にかけて身長が伸び始め、入団時には197cmにまで到達していたが、ピエール＝アラン・フローを含めたクラブは彼のポテンシャルがより発揮できるポジションを模索しており、トップ下や守備的ミッドフィールダーとポジションを後方に移動しながら最終的に行き着いたのがセントラル・ミッドフィールダーとなっている。
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最初は中盤での役割に苦戦しながらも懸命に努力を続け、2020年9月にはナショナル3（フランス5部）に属するソショーB（リザーブ）にてシニアカテゴリでのデビューを達成。フランス代表歴もあるシルヴァン・モンソローの指導下にて磨きをかけながら、2021/22シーズンに入ると本格的にソショーBの欠かせない戦力として評価を高め、2021年11月にはクープ・ドゥ・フランス（カップ戦）1回戦のブレス・ジュラ・フットとの試合で19歳でのトップデビューを飾った。
既にトップチームのトレーニングにも参加していたことで、2022年2月に最初のプロ契約を締結すると、2022/23シーズンより新指揮官に就任したオリヴィエ・ゲガンにも認められるようにして昇格。第3節のアミアンSC戦にてリーグ・ドゥ（フランス2部）でのデビューを果たすも、シーズン序盤こそベンチに甘んじる日々が続いていた。それでもワールドカップによる中断明けの2023年1月よりスターティングメンバーに抜擢されるようになり、9試合負けなしの立役者となる時期もありながら主力に定着しているが、直近で4連敗を喫したことでリーグ・アン（フランス1部）昇格への夢が潰えるなどクラブとしても悔しさの残るシーズンとなっている。
代表歴
フランスの世代別代表での出場歴はない。ユース時代におけるコンバートの影響があったと推察されるが、今後の代表キャリアとして注目を集める機会となるのは自国開催となる2024年のパリ・オリンピックだろう。
移籍の噂
ソショーとは最初のプロ契約で締結された2025年6月末までの契約を残しているが、2022/23シーズンのパフォーマンスや驚異的な身長のインパクトによってオリンピック・リヨン（フランス）やボルシア・メンヒェングラートバッハ、マインツ（ドイツ）といった上位カテゴリのクラブから関心を集めている。ソショーが来季もリーグ・ドゥに属することになるため、新たなステージを求める可能性も高いが、現時点ではまだ出場経験も浅いため深く考える必要があるはずだ。
プレースタイル
公式プロフィールで202cm/93kgの驚異的なフィジカルを持つ彼は、本来であればセンターバックとして育てられてもおかしくない存在ながらも、幼い頃からストライカーを主戦場とし、そこからセントラル・ミッドフィールダー（8番）にポジションを見出した背景を持つ中盤の選手だ。特徴も明確であり、長い手足のリーチを活かしボールを絡め取ることや、通常であれば通るはずのパスでも届いてしまうインターセプト、ハイボールを簡単に処理する空中戦の強さなど、圧倒的な体躯で中盤にそびえ立つ壁としてチームに大きなアドバンテージを与える。
守備面でのポテンシャルがフォーカスされながらも、元々は攻撃的なポジションであったことから狭いスペースでもボールを扱える足下の技術を持っているほか、202cmであることを感じさせない敏捷性も備わっているなど魅了的な点は多い。無難な選択によるパス成功率は高いが、全体を通したゲームを組み立てる能力にはパスのタイミングも含めて課題が残るため、現時点では誰かと組み合わせた起用が求められるだろう。