名前 | サムエル・ムラーズ(Samuel Mráz) |
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生年月日 | 1997年5月13日 |
国籍/出身 | スロバキア(マラツキ) |
身長 | 183cm |
ポジション | CF |
所属 | FCエンポリ |
エンポリにてイタリアでの挑戦が始まったスロヴァキアの新鋭
プレー動画
経歴
スロヴァキアの首都ブラチスラヴァから北に約35kmの位置にあるマラツキという町にて彼は生まれている。地元のSKマラツキでキャリアをスタートさせると、TJザホラン・コストリステを経て 2009年よりFKセニツァのアカデミーに加入。2013年にはセルティックより関心が伝えられていたが結果的に残留をしている。
こうして迎えた2013-2014年シーズン、当時17歳だった彼はU-19でプレーしていたところをシーズン後半からトップチームでプレーするようになっていた。2014年4月12日のフォルトゥナ・リーガ(スロヴァキア1部リーグ)第26節 ASトレンチンとの試合でトップデビューを果たすと、同シーズンはその後の試合(8試合)にすべて出場し期待の若手として位置づけられている。
2014-2015年シーズンに入ると、正式にプロ契約を交わした彼は昨シーズンに引き続き出場機会を増やしており、第19節のFKスパルタク・トルナヴァを相手にはトップチームでの初ゴールを記録している。
2015-2016年シーズンはより出場時間が増えており、貴重な秘密兵器して躍動をしていた。第5節のSKスロヴァン・ブラチスラヴァとの試合で得点を挙げるなど、トップチームでは22試合に出場し2得点を記録してシーズンを終えている。
2016-2017年シーズン、若くしてデビューをした彼はFKセニツァでのトップチームにおける4年目のシーズンを迎えていた。このシーズンでは先発での出場機会も増えており、チームを牽引する存在までに成長をしていた。そんな彼はシーズンの中断期間にあたる冬の移籍市場にて国内屈指の名門クラブであるMSKジリナに5年契約で移籍。シーズンの後半戦はジリナでプレーをすることになり、第21節のFCヴィオン・ズラテ・モラフツェとの試合では移籍後初ゴールを記録するなど、国内での移籍ということもありスムーズにチームへと馴染みながらシーズンを終えている。
そして彼の本格的なブレイクとなった2017-2018年シーズン。第4節に古巣であるFKセニツァを粉砕する自身初の1試合2得点を皮切りに、その後も次々に得点を重ね結果的にはリーグ戦レギュラーシーズンにおいて22試合10得点4アシストと自己最多の記録となった。それだけに留まらず、順位決定戦となるチャンピオンシップ・グループでは10試合で9得点決め、またヨーロッパリーグの出場権を兼ねた国内プレーオフでも2試合で2得点を挙げるなど、結果的に同シーズンでは40試合21得点7アシストと驚異的な活躍を残し、その名を国内から欧州中のクラブへと認知されるものとなっている。
こうした活躍もあり、MSKジリナでは1シーズン半のプレーであったが2018年7月3日にイタリア・セリエAのFCエンポリへ移籍。約150万ユーロの移籍金を残しスロヴァキアから活躍の場をイタリアへと移している。そんなイタリアでの挑戦が始まった2018-2019年シーズン、第2節のジェノアCFCとの試合でセリエAデビューを飾ると、約13分間の出場ながら後半ロスタイムに一矢を報いるセリエA初ゴールを記録し、デビュー戦でゴールという明るい話題を生んだ。エンポリでの立ち位置しては第3のFWとなっているが、少ないチャンスをものにする彼の評価は今後も高まっていくだろう。
代表歴
スロヴァキアU-15を始め、各世代別代表の常連であり現在はスロヴァキアU-21でプレーをしている。 U-21代表ではUEFA U-21欧州選手権に向けたチームを牽引しており国際大会の舞台でもその活躍が期待されている。フル代表デビューもそう遠くない話だ。
移籍の噂
2018-2019年シーズンに加入したばかりのFCエンポリとの契約は2022年6月末までとなっている。イタリアの地において目を見張る活躍を残すことができれば、ビッグクラブへのステップアップも近い。
プレースタイル
2017-2018年シーズンのジリナでの大ブレイクに代表されるように、ストライカーとしての能力を開花させている。ゴール前でのポジショニングに定評があり、シュート技術・ヘディング力・テクニックも非凡なものを持っているなどイタリアの地でも十分に通用しそうな逸材だ。