名前 | ロニー・エドワーズ(Ronnie Edwards) |
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生年月日 | 2003年3月28日 |
国籍/出身 | イングランド(ハーロウ) |
身長 | 180cm |
ポジション | CB |
所属 | ピーターバラ・ユナイテッド |
ノンリーグから輩出されたポッシュで成長を加速させている大器
プレー動画
経歴
■2003-2020年(幼年期~バーネット)
イングランド東部のエセックス州にあるハーロウ。首都ロンドンから北東に約30km離れた人口8万人が居住する街にてロニー・エドワーズは誕生している。育成年代の多くの時間を過ごしたのはロンドン自治区の1つであるバーネットを本拠地とするバーネットFCであり、同クラブには9歳から在籍していた。
バーネットFCは創設が1888年と古い歴史を持ち、2012年には監督兼選手としてエドガー・ダーヴィッツを招聘する話題を提供していたが、近年はナショナルリーグ(イングランド5部)に所属しているクラブだ。地元のパスモア・アカデミー(中学校・高校)に通いながら、U18カテゴリではクラブ史上初となるFAユースカップ(U18トーナメント)の3回戦進出に主将として大きく貢献したという。
2019年12月には16歳の若さでシニアデビューを飾り、2020年7月にはEFLリーグ2(イングランド4部)への昇格をかけたナショナルリーグのプレーオフにも参戦するなど、クラブ関係者が認める並外れた才能として開花。その評価通りにプレーオフ後の2020年8月にはEFLリーグ1(イングランド3部)に当時所属していたピーターバラ・ユナイテッドへの移籍が発表されている。
■2020-2022年(ピーターバラ)
初年度となる2020/21シーズンでは、2020年9月にEFLトロフィーのバートン・アルビオン戦でデビューを飾るも、基本的にはトップチームに割って入るほどの隙間がないようなシーズンであった。その背景にはクラブの躍進が関係しており、マーク・ビーバーズ、フランキー・ケント、ネイサン・トンプソンの3人で構成された3バックを不動に優勝争いを繰り広げていたからだ。
そしてピーターバラ・ユナイテッドはリーグ2位の成績でチャンピオンシップ(イングランド2部)への昇格が決まり、こうしたシーズンにおいて彼がリーグ戦で出場機会を得られたのはMKドンズとドンカスターの2試合のみに留まっている。
2021/22シーズンも上記の3人が残っていることや、チャンピオンシップへの再挑戦という重要なシーズンにあることで彼の出場機会も限られるかと予想されていたが、指揮官のダレン・ファーガソンは開幕節となるルートン・タウン戦にて彼を途中出場ではあったが起用。第7節のレディング戦ではフル出場を果たし、翌節のバーミンガム戦の試合終了後(勝利に貢献)には、ダレン・ファーガソンから「私が一緒に働いてきたなかで最高の若手だ」と称賛されるなど完全に信頼を勝ち取っていた。
その後のチームは下位に低迷しながらも彼自身は4バックと3バックに移り変わる起用でもレギュラーポジションを確立し、リーグ戦では2022年4月現在で33試合に出場。2022年3月にはFAカップ5回戦のマンチェスター・シティを相手に、後半15分まで無失点に終えるパフォーマンスで評価を急上昇させているところだ。
代表歴
これまでは世代別代表とも縁がない存在であったが、2021年5月にイングランドU19の代表合宿に28人の1人として招集されると、2021年10月にはフランスU19との親善試合にてイングランドU19での代表デビューを果たしている。
移籍の噂
ピーターバラ・ユナイテッドとは2025年6月末までの長期契約に署名しているが、2022年夏の移籍市場における掘り出し物として多くのクラブからの注目を集めている。具体的にはトッテナム、クリスタル・パレス、ブレントフォード、ライプツィヒ、フランクフルト、ドルトムントが獲得レースに名乗りを挙げているとのことだ。
ちなみに2021年夏にはダレン・ファーガソンの父親であるアレックス・ファーガソンがマンチェスター・ユナイテッドに獲得を進言したとされているが移籍は実現していない。当時の出場時間を考えると無理もないだろう。
現在のピーターバラについては「ここは素晴らしい環境だ」「年上の選手はピッチ内外でお手本になる存在で助けてくれるんだ」と満足している様子であり、残留によって経験を重ねることも有益な判断だ。ちなみに所属クラブ以外ではウェストハム・ユナイテッドを唯一フォローしているため、プラスの感情は持っていることが予想される。
プレースタイル
右利きのセンターバックであり、ピーターバラ・ユナイテッドでは対戦相手に応じて使い分けられる4バックと3バックの両方で主軸となる存在だ。特徴的なのはビルドアップでの冷静さと安定したパス成功率であり、彼がハブとなりながら攻撃を生成する役割を持っているため、90分あたりのパス数は53.3本とチーム内で多く、パス成功率も88.6%とチーム内ではトップクラスの数値となっている。
このスタイルについては、彼自身も「僕はボールを持ち出して攻撃を始めるのが好きなんだ。常にボールを探しながら喜んでパスを受けてくれる中盤の選手がいると助かるよ。」と語っている。右足から放たれるロングフィードの品質の高さや、相手プレスをクライフターンで冷静にいなせる技術力の高さなどは特徴だろう。
身長は180cm~183cm程度とセンターバックとしては物足りなさを感じる数値であり、空中戦での勝率も比例して低い。ただ、その欠点を地上での対人戦の強さにて補っており、1vs1でのデュエルで堅実な強さを発揮するほか、適切なカバーリング能力や鋭い読みによるインターセプトを得意とするなど広範囲に渡る機動力が持ち味だ。