ラファエル・ロドリゲス

選手紹介
名前ラファエル・ロドリゲス(Rafael Rodrigues)
生年月日2002年1月27日
国籍/出身ポルトガルオリヴェイラ・ド・バイロ)
身長175cm
ポジションLSB
所属SLベンフィカ

ベンフィカユースに栄冠をもたらしたエリートな逸材

プレー動画

経歴

■2002-2014年(幼年期~CBエシュタレジャ)

ポルトガル中部の大西洋岸に位置するアヴェイロ。ポルトガルのヴェニスとも称されるような地区のオリヴェイラ・ド・バイロにて彼は生まれ育っていた。地元のオリヴェイラ・ド・バイロSCにてキャリアをスタートさせると、SLベンフィカにおけるアヴェイロ地区の育成コーディネーターを務めていたアベル・オリヴェイラ氏によって発見されている。

その後、8歳(2010年)よりカーサ・ベンフィカ・エシュタレジャ(CBエシュタレジャ)と呼ばれる1994年にベンフィキスタ(ベンフィカのサポーター)の有志にて設立されたクラブで才能に磨きをかけていたという。そして初等教育を終えた2014年より本家であるSLベンフィカの下部組織に彼は入団した。12歳での挑戦であった。

■2014-2022年(ベンフィカ)

12歳で約250kmの距離にあるセイシャルのベンフィカ・キャンパスに入寮しているが、やはり親元から離れての生活は複雑で慣れておらず、そんな環境ではサッカー、学校、友人で自分の精神面をコントロールしていた。ベンフィカでは2016/17のU15カテゴリにおいて優勝を経験しており、2017/18シーズンはベンフィカU16でのスイスで行われたトーナメント優勝に貢献している。

16歳の誕生日から1ヶ月後の2018年2月、同世代のパウロ・ベルナルドらを含めた7人のプロ契約締結発表に彼の名前も含まれていた。そんなプロ契約後の2018/19シーズンでは、昇格したベンフィカU17にて25試合3得点を記録しながらU17カテゴリを制覇。翌2019/20シーズンではU19とU23の両カテゴリをプレーしていたが、COVID-19の影響によりシーズン終盤での中止を余儀なくされたことで半年間の活動が制限されている。

2020年9月より開幕を迎えた2020/21シーズンは、正式にベンフィカU23に昇格する形でU23リーグを主戦場にプレー。U23での25試合に出場した彼は、2021年4月19日に開催されたリーガ・ポルトガル2(ポルトガル2部)第29説のFCヴィゼラ戦にてリザーブとシニアリーグでの初出場を達成した。

2021/22シーズンは開幕からベンフィカBの試合を中心に国内2部リーグを戦っているが、その一方で期待を寄せられていたのがUEFAユースリーグを戦うベンフィカU19であった。COVID-19の影響で2シーズンぶりのチャンピオンが決定することもあり、初優勝の栄冠を手にするためのピースとしてグループラウンドからチームを牽引。全試合での出場と共に決勝戦ではRBザルツブルクを0-6で破る快挙にて初優勝に大きく貢献している。

代表歴

2017年11月にポルトガルU16でのデビューを飾って以降、エミリオ・ペイシェが率いるポルトガルの世代別代表の常連となっている。現在はポルトガルU20をメインにプレーしているが、今後のキャリアで最大のライバルとなるのが同世代かつ既にフル代表にも定着しているヌーノ・メンデスであるため一筋縄ではいかないだろう。

移籍の噂

SLベンフィカとは2023年6月末までの契約となっている。2022/23シーズンはベンフィカBにおける不動のポジションを築くことが先と考えられるため、トップチームに組み込まれる可能性も0ではないがまずはBチームだろう。とはいえ、アレハンドロ・グリマルドの動向次第では彼にもチャンスが訪れるはずだ。

プレースタイル

左サイドバックを主戦場とする彼は、守備における安定感と後方から攻撃を組み立てる能力が特徴となっている。175cmであるため空中戦は一般的であるが、地上での対人戦ではドリブルが武器なサイドアタッカーを相手にも適切な間合いでシャットアウトする姿が印象的だろう。ポゼッション時には広い視野から攻撃のスイッチを入れる長短のパスを使い分けることを得意としている。

UEFAユースリーグのバイエルン・ミュンヘン戦ではコーナーキックのこぼれ球を逆足(右)で豪快にネットを揺らす姿を見せ、プレーにおける冷静かつ総合的な質の高さを証明した。そんな彼がベンフィカでアイドルとしているのはアレハンドロ・グリマルドであり、プレースタイルには少し共感するところもあるそうだ。

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