ラドゥ・ドラグシン

選手紹介
名前ラドゥ・ドラグシン(Radu Drăgușin)
生年月日2002年2月3日
国籍/出身ルーマニアブカレスト)
身長191cm
ポジションCB
所属ユヴェントス

移籍への気持ちが揺らぐユヴェントスの大器

プレー動画          

経歴             

■2002-2018年(幼年期~リーガル・ブカレスト)

ルーマニアの首都ブカレストに生まれた彼は、父のダン・ドラグシンがバレーボール選手であり、母のスヴェトラナ・シモンもバスケットボール選手として共にルーマニア代表としてプレーしていた生粋のスポーツマンの家庭にて育っていた。そんな彼が選択したスポーツはサッカーであり、従兄弟であるヴラド・バルブレスク(2部リーグでのプレー歴を持っている)の姿に惹かれるようにして7歳からSportul Studențescに加入している。

同クラブは1916年からの古い歴史を持ったクラブであったが、2011/12シーズンを境に経営難からトップチームの運営を撤退すると、ユースカテゴリのみでの運営を行っていたクラブだった。彼はトップチームの解散から1年後となる2013年に4年を過ごしたクラブからの退団を決めると、新たにリーガル・ブカレストに加入。リーガル・ブカレストは2003年の解散危機をスペインのアトレティコ・マドリードとの提携で乗り越えた育成クラブであり、アトレティコ・マドリードのエンブレムとクラブ名を冠しながらルーマニアの育成を影で支えている存在だ。

2013年のクラブ改革(アカデミーの建設)と同時期に彼は加入しているため、クラブのビジョンを体現するようにしてユースカテゴリを過ごしていた。2017年にはルーマニア国内のU15カテゴリの優勝を経験し、翌年の2018年にはパリ・サンジェルマンやチェルシー、アトレティコ・マドリードなどのクラブからオファーが届いていたという。

■2018-2021年(ユヴェントス)

本来であればアトレティコ・マドリードに移籍するのが筋と思われるなか、彼は自身が訪ねた「どこで私は偉大なセンターバックになれるのか」という問いに答えたユヴェントスに移籍することを決断。クラブに移籍金26万ユーロ(3350万円)の恩返しを行いユヴェントスU17に加わると、カンピオナート・ナツィオナーレU17(イタリアU17リーグ)では移籍初年度からセンターバックの主戦力として活躍し、地域リーグラウンドではフィオレンティーナとの接戦を制し優勝した。

2019/20シーズンはユヴェントス・プリマヴェーラ(U19)に昇格し、プリマヴェーラ1(イタリアU19リーグ)やUEFAユースリーグといったU19カテゴリでの経験を経て、2020年1月にはセリエC(イタリア3部)のアウローラ・プロ・パトリア戦でのシニアデビューを飾っている。

新たに迎えた2020/21シーズンでは、アンドレア・ピルロが率いるトップチームにおいてセンターバックの負傷が相次いだことから、2020年11月のセリエA(イタリア1部)第7節のSSラツィオ戦にて初めてベンチ入りを達成。現在も基本的には招集メンバーとしてトップチームに帯同しており、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージとなるディナモ・キーウ戦でトップチームにおけるデビューも飾っている。カップ戦を中心に起用機会も与えられるなど、次なる成長に向けて日々トレーニングに励んでいるところだ。

代表歴            

ルーマニアU15から常に世代別代表には名を連ねている存在であり、17歳の頃には飛び級にてルーマニアU18・U19に出場。2020年9月にはアドリアン・ムトゥが率いるルーマニアU21でもデビューも飾っている。

移籍の噂           

ユヴェントスでのトップデビューも飾り、順調なキャリアを歩んでいると思われているが、彼には移籍の噂が多く報じられている。2021年夏で契約期間が満了するため、ライプツィヒやクリスタル・パレス、ニューカッスル、ヴォルフスブルクが関心を持っているようだ。彼の代理人を務めるフロリン・マネアはユヴェントスとの契約延長に向けて進展があったことを認めているが、代理人としてすべてのオファー内容は提示することを主張しているため、彼にとって利点の大きい内容であれば移籍にも応じることだろう。

プレースタイル        

191cmのフィジカルを武器に戦う右利きのセンターバックであり、空中戦での絶対的な強さや長いリーチを活かした積極的なタックルに定評を持っている。これらの物理的な強さからリードした状況を乗り切るためのカードとして最適であるが、スターターとしてトップカテゴリは一抹の不安を抱えていることもあり今後は経験を積んでいくことが必要だろう。自身がモデルとして語るのはフィルジル・ファン・ダイクであり、絶対的なセンターバックになるための目標を掲げている。

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