ラビ・マトンド

選手紹介
名前ラビ・マトンド(Rabbi Matondo)
生年月日2000年9月9日
国籍/出身ウェールズリヴァプール)
身長175cm
ポジションWG 
所属FCシャルケ04 

シティ最速の称号を得てドイツへ渡った超新星 

プレー動画          

経歴             

■ 2000-2018年(幼年期~マンチェスター・シティ)

イングランドのリヴァプールで生まれた彼は、幼年期にウェールズに引っ越した過去を持つ。彼が育った街 トレモルバ はカーディフ市でも治安の悪さが目立つ地域であり、そんなトレモルバにある公園で3~4歳となる頃には父に教えられるようにして兄弟でサッカーを始めた。その頃の経験を後に彼は「夏の間は毎日そこに来て、30~40人でサッカーをするのが好きだった」と語り、常に年上の選手とプレーすることで基礎が培われたという。父のダダはDRコンゴ(旧ザイール)出身の元サッカープレーヤーであり、彼の兄弟であるセドリックとジャフェットもユースレベルに所属するようになった。

そして、トレモルバからカーディフ・シティのユースに所属し、クラブでのキャリアをスタートさせると、当時のスタッフは彼がアーロン・ラムジー以来のエキサイティングなプレーヤーになることを疑わなかったと言う。その才能は主要クラブにも評価されるようになり、16歳となった2016年にマンチェスター・シティに移籍。カーディフへは約50万ポンドの金額が支払われた。

マンチェスター・シティに移籍後、16-17シーズンのU18 プレミアリーグを締めくくるファイナル・ステージ第6節のウエストハムU18戦でルーク・ボルトンに代わりピッチに立つと、5日後のレディングU18戦では先発出場を果たし1得点2アシストの勝利に直接貢献する活躍を残した。こうした活躍から17-18シーズンはマンチェスター・シティU23に昇格。プレミアリーグ2(U23リーグ)でプレーをする一方で、UEFAユースリーグでも出場を重ねるなど充実したシーズンとなった。

■ 2018-2019年(マンチェスター・シティ~シャルケ)

プレミアリーグ2の開幕から3試合連弾での好スタートを切った彼は、第7節のスウォンジーU23戦ではハットトリックを記録するなど、U23でのプレーも板についていた。シーズン前にはトップチームのプレシーズンツアーにも帯同し、ペップ・グアルディオラからもお墨付きを貰うなど満足していたという。そんなマンチェスター・シティでのキャリアが期待されていた彼だったが、プレシーズンツアーでの帯同により、現在のトップチームに割り込むことは非常に難しいと感じるキッカケを作ってしまっていた。そしてクラブを離れることを考えるようになり、ドイツのシャルケ04からのオファーを受け取ると、かつてシティからドルトムントに移籍し、現在は充実した時を過ごしている同世代のジェイドン・サンチョに感化される形で、2019年1月30日にドイツのシャルケ04に移籍することを決断した。4年半におよぶ契約での移籍金は最大で1100万ポンドに上るとも言われ、シャルケからの期待値が伺えるような金額となった。

2019年2月2日、移籍から3日後に行なわれたブンデスリーガ第20節、ボルシア・メンヒェングラートバッハ戦で後半30分からセバスティアン・ルディに代わってドイツでのデビューを飾る。第22節でのSCフライブルク戦では無得点とはなったものの、89分間の出場時間を与えられ、これからのシャルケでのキャリアを順当に歩み始めている。

代表歴            

イングランドとDRコンゴ、 ウェールズの3ヶ国を代表する資格がある彼は、2015年からウェールズU17を始めとするウェールズの世代別代表としてのキャリアを選択している。17歳ながらウェールズU21でもプレーをしていた彼は、2018年11月のアルバニア代表との親善試合でライアン・ギグスが率いるウェールズA代表デビューも果たした。

移籍の噂           

2019年冬に加入したシャルケとの契約は2023年6月末までとなっている。

プレースタイル        

彼が誇る最高の武器は間違いなくスピードだろう。 マンチェスター・シティ在籍時には、アカデミーでのフィットネステスト(記録会)におけるタイムがアカデミーの中で最速であり、そして確認を進めるとトップチームでも活躍するサネ、スターリング、ウォーカーを上回るマンチェスター・シティ内でも最速であったことが判明した逸話を持っているほどだ。ディフェンダーをスピードで翻弄するアタッカーであり、非常にエキサイティングなプレーヤーの彼に今後も目が離せない。

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