名前 | ウスマン・ディオマンデ(Ousmane Diomande) |
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生年月日 | 2003年12月4日 |
国籍/出身 | コートジボワール(アビジャン) |
身長 | 190cm |
ポジション | CB |
所属 | スポルティングCP |
瞬く間にトップステージに駆け上がった底知れぬ大器
プレー動画
経歴
■2003-2022年(幼年期~FC OSA)
西アフリカのコートジボワール共和国に誕生した彼は、旧首都アビジャンのアボボ地区にて育っている。初期キャリアをズマナ・トラオレが運営するアカデミー『AJFA』にて過ごした後、10歳であった2014年より連携関係にある『FCオリンピック・スポーツ・アボボ(通称:FC OSA)』に加入。約8年間の在籍にてU11~U19までのユースカテゴリを通過し、地域リーグ相当のディビジョン4(コートジボワール4部)を戦うトップチームにも到達しながら、歴史的な躍進となるディビジョン3(コートジボワール3部)への昇格にも関与していたという。
17歳となった2021/22シーズンはアボボ地区でも既にディビジョン3の所属であった『SOL FCアボボ』に期限付き移籍にて挑戦するなど、18歳になるまではコートジボワールの下位リーグにてプレーしているような選手であった。それでもミッティランのオヴ・ペデルセンは秋口から彼をマークしており、ネットワークを通じて積極的なコンタクトを取っていたそうだ。
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■2022-2023年(ミッティラン~スポルティング)
海外移籍が可能な18歳の誕生日を迎えた2022年1月、アフリカ諸国の有望な才能を発掘している『FCミッティラン』(デンマーク)への移籍が決定。U19カテゴリに組み込まれると、シーズン途中での加入ながらU19リーグの主力選手として活躍しており、加入後に喫した敗戦はわずかに1試合と不動のセンターバックとしてチームを牽引していた。こうして最初のシーズンを終えると、シニアカテゴリでの経験をより積んでいく必要があるとSD(スポーツディレクター)のスヴェン・グラヴェセンは考えており、そんな彼に提供されたのがポルトガル2部に属する『CDマフラ』での期限付き移籍となっている。
2022/23シーズンでは開幕節となるUDオリヴェイレンセ戦からリーガ・ポルトガル2(ポルトガル2部)でのデビューを飾ると、フル出場の機会も多く得ながら最初のシニアカテゴリで奮闘。190cmのフィジカルモンスターとしてポルトガル2部を席巻していた彼に対しては期限付きである身ながらマンチェスター・シティやアーセナル、ベンフィカといったクラブから早くも問い合わせが届いており、半年後にして大規模な取引が行なわれることが報じられていた。彼をマフラに送り込んだグラヴェセンとしても若手選手の取引スピードと資金力に驚愕するばかりで、移籍については引き止められないほどの価格が提示されていたことを明かしている。
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マフラでは17試合(1285分)の出場を持って期限付き移籍が打ち切られ、2023年1月末にミッティランのティーンエイジャーとしてはクラブ史上最高額となる750万€+500万€(add)の移籍金にて『スポルティングCP』に加入することが成立。ミッティランのトップチームで一度もプレーすることなく異例の移籍が成立したほか、コートジボワールから渡欧して1年後にこれらの出来事が訪れるなど環境の変化は目まぐるしいものであった。
3バックを採用しているスポルティングでは第4~5CBとして数えられており、UEFAヨーロッパリーグ(EL)のターンオーバーや主力選手の累積警告、怪我による欠場も重なりながら出場機会は移籍直後からコンスタントに得られていた。2023年3月にはアーセナルとの2ndレグにて120分の激闘を制する活躍も見せるなど、スポルティングでもまた17試合(1155分)に出場し、2022/23シーズンは2クラブで合計34試合2G1Aという成績にて終えている。現在の2023/24シーズンでは開幕からフル出場を重ねているなど序列を上げながら市場価値を高めているところだ。
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代表歴
2023年9月にアフリカネーションズカップ2023予選に臨むコートジボワール代表に初招集されており、レソト代表との試合でフル代表デビューを飾っている。
移籍の噂
スポルティングとは2027年6月末までの契約とバイアウト条項として8000万€が設定されている。マフラでプレーしていた時点からアーセナルは積極的な偵察を続けており、2024年1月の移籍市場で動き出すことが噂されるなど、ポルトガルリーグから世界的なトップリーグへの挑戦も視野に入っている状況だ。
代理人は南アフリカで最初のFIFA公認エージェントであるマイク・マーカブ(プロスポーツ・インターナショナル:CEO)が務めており、彼が最も市場価値の高いクライアントとなっている。所属クラブ以外では様々なビッグクラブをフォローしており、トップクラブへの強い憧れを持っていることだろう。
プレースタイル
スポルティングでは3バックの右CBを務めている右利きのセンターバックであり、190cmの強靭かつ速さも備えたフィジカルに加え、ボールポゼッション率の高いスポルティングのスタイルに適応する安定的なビルドアップ能力が持ち味だ。ノンプレッシャーの状況下ではリスクのある選択は取らずに常にプレー原則に倣った判断をしており、チャレンジの失敗やタッチが大きくなった場合でも自ら回収できる強さを持っていることも確認できるだろう。これらの特徴に加え、ミッティランは初回スカウト時に左CBでプレーしていた彼が左足を快適に使っていたことから左利きと勘違いしたほどの逆足精度や、欧州進出から約1年で異なる3クラブの戦術に適応している順応性など底知れぬポテンシャルを持っている逸材だ。