名前 | オスカル・コルテス(Óscar Cortés) |
---|---|
生年月日 | 2003年12月3日 |
国籍/出身 | コロンビア(トゥマコ) |
身長 | 176cm |
ポジション | WG |
所属 | ミジョナリオスFC |
貧困層から這い上がったコロンビアの新星
プレー動画
経歴
■2003-2020年(幼年期~トゥマコFC)
コロンビア南西部のナリーニョ県にあるトゥマコの出身である彼は、貧困と暴力が身近にある過酷な環境で幼少期を過ごしている。住んでいたカンデリリャ地域は悪に染まらずに脱出するためにはスポーツしかないような現実にあり、幼い彼も畑やビーチなどでボールを追うことで自分の環境から脱出するために情熱を注いでいたという。
裸足で四六時中ボールを蹴っていた彼は、テオ・プレシアードとの出会いによって『カンデリリャFC』に所属することになり、当時は練習用のシューズも持っていない状況であったが気にせずプレーをしていた。クラブではいつしかチームを牽引する存在となり、年上の選手とも一緒にプレーするまでに成長すると、トゥマコにある『ミシオン・リョレンテFC』の指導者の目に留まり期限付きではあったが加入する運びとなっている。
キャリアのさらなる進展の兆しとなったのが、トゥマコで周辺のチームを招いて開催されたトーナメントであり、そこでの活躍を見た3人の指導者が彼をコロンビア第二の都市であるカリに連れて行くことを考えていた。両親は勉強第一の考えを持っていたが、悩み抜いた末に許可を与え、チームメイトと共にカリで貴重な体験をしながらトゥマコに戻り『トゥマコFC』に加入。トゥマコFCでは得点王に輝くなど印象的な活躍を残し、カリで開催されたコロンビア国内の重要な選抜大会である「トルネオ・ラス・アメリカス」にて現在の『ミジョナリオスFC』からのオファーを受け取り加入している。17歳での出来事であった。
■2020-2023年(ミジョナリオスFC)
ミジョナリオスではU17~U20カテゴリを経て2022年シーズンより昇格し、2022年1月に開幕したリーガ・ディマヨール(コロンビア1部)のデポルティボ・パスト戦にて18歳でのトップデビューを達成。デビュー2試合目のハグアレス・デ・コルドバを相手には初アシストを記録するなど、初年度を9試合1得点2アシストの成績で終えている。
この投稿をInstagramで見る
2023年シーズンはコロンビアU20のコンペティションによって息をつく間もなく迎えているが、リーグ戦では合流後にいきなり2得点を挙げるなど活躍しており、9試合を消化した現時点で5得点2アシストと首位を走るミジョナリオスの得点源としてブレイクしているところだ。
代表歴
コロンビアU20の中心人物として牽引しており、2022年の南アメリカ競技大会では3位入賞に貢献。続くU20南米選手権では全9試合で3得点を挙げる活躍でコロンビアのトップスコアラーになるなど、U20ワールドカップの出場権獲得にも貢献している。当初はクラブに専念するためにU20ワールドカップへの招集が許可されない見通しであったが、一転して出場が許されるなど同大会でも有数の注目選手となるだろう。
移籍の噂
コロンビアのスポーツジャーナリストであるピペ・シエラは彼が2023年夏の市場にて欧州のクラブに売却されたという旨を報じており、チーム名は明かしていないがコロンビアリーグ経由での記録的な移籍金となることが予想されているという。
過去の移籍に関する報道ではセリエA(イタリア1部)のクラブからオファーがあったとされ、具体的にトリノFCはオファーを送ったとされるなど有力な候補だろう。また、アイドルはクリスティアーノ・ロナウドであり、憧れのクラブとしてレアル・マドリードを挙げるほか、プレミアリーグでのプレーも夢見ているそうだ。
プレースタイル
右利きの彼はウィングを本職とするアタッカーであり、左右両方で遜色なくプレーできるような存在だ。純粋なドリブラーとしての才能を持っており、SAQ(スピード、アジリティ、クイックネス)を最大限に活躍した1~2タッチでのシンプルかつ効果的な突破にてチャンスを演出する。前にスペースがあるときの彼はさらに脅威となるだろう。また、ゴールへの意識がかなり高く、ボックスの外や難しい角度からでも積極果敢にシュートを狙い、その決断力とシュートモーションの速さで相手GKの反応を一歩遅らせながらゴールも量産することができる。