名前 | ネイサン・コリンズ(Nathan Collins) |
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生年月日 | 2001年4月30日 |
国籍/出身 | アイルランド(リークスリップ) |
身長 | 193cm |
ポジション | CB |
所属 | ストーク・シティ |
アイルランド有数のポテンシャルを持った次世代のリーダー
プレー動画
経歴
■2001-2020年(幼年期~ストーク・シティ)
彼はアイルランド共和国のリークスリップにて生まれており、父が指導者として務めているチェリー・オーチャードFCにてキャリアをスタートさせていた。父親のデイビッド・コリンズと叔父のイーモン・コリンズは共にアイルランドのユース世代において活躍したサッカー選手であり、4つ年上の兄であるジョシュ・コリンズ(1997-)もアイルランド国内リーグでプレーしているなどサッカーが中心に添えられた家庭にて育てられている。
チェリー・オーチャードは数々のアイルランド代表選手を輩出してきた育成の名門であり、彼もまた先人らに続く存在として注目を集めていた。14歳となった2016年1月より、ノリッジ・シティや清水エスパルスでプレーしていたことでも知られるマーク・ボウエンの兄弟であるトニー・ボウエンの推薦によってストーク・シティに加入。ストーク・シティではU16から始まり、2017/2018シーズンにはストーク・シティU18のチームキャプテンとして牽引しながらU23でのデビューも飾るなど充実な時間を過ごしている。
2018/2019シーズンにはストーク・シティU23に昇格すると、シーズン終盤となる2019年4月19日にはチャンピオンシップ(イングランド2部)第41節のスウォンジー・シティ戦にてストーク・シティにおけるトップデビューを飾り、翌節のミドルスブラ戦ではフル出場も果たしながら明るい話題を提供した。2019/2020シーズンからは勢いそのままに開幕戦からフル出場にて好スタートを切ると、カラバオ・カップ1回戦のウィガン・アスレティック戦ではキャプテンマークを着用したことでストーク・シティの歴史上で最年少のキャプテンとして話題を集めている。
再び腕章を手渡された第5節 リーズ・ユナイテッド戦でも堅実なパフォーマンスを見せていたが、開幕から成績が伴わなかったことから以降はベンチを温める機会が増えており、第28節のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)戦に出場するまでの約5ヶ月間はリーグ戦に出られていない苦しい時期を過ごしていた。これは彼の実力以外にも、ストーク・シティが開幕戦からの不調を引きずり続け降格圏内に位置していたことから、この重要な場面において経験が少ない彼を起用することを避けた意図があるのだろう。現在はチームも17位までに順位を上げながら残留に向けて良い傾向にあるため、コロナウイルス感染症からの再開後には出場機会を得られるはずだ。
代表歴
15歳からアイルランドU17に招集を受けたことで世代別代表でのキャリアを歩んでいる。アイルランドU17はジョン・オシェイらを要して1998年にU16欧州選手権(U17欧州選手権の前身)を制して以降、決勝トーナメントにすら進出できない苦しい期間を過ごしていた。しかし、彼が不動のセンターバックとして出場した2017年のU17欧州選手権ではエリートラウンドでの運も味方につけて19年ぶりとなる準々決勝に進出。翌年のU17欧州選手権ではチームキャプテンとして再び準々決勝までアイルランドを導いたことで高い評価を得た。
これらの活躍から2018年9月にアイルランドU19に招集されると、2019年11月にはニュージーランドとの親善試合に臨むアイルランドA代表に初招集を受けるなど既に次世代のアイルランドを担うことが期待されている。
移籍の噂
2019年夏までストーク・シティに在籍していたダレン・フレッチャーが、当時ストーク・シティでトレーニングパートナーとして参加していた彼を評価しており、自身の古巣であるマンチェスター・ユナイテッドに推薦したと報じられたことでマンチェスター・ユナイテッドからは継続的な関心を持たれているという。そんな中、2019年7月にストーク・シティと新たに2024年6月末を交わしたことで退団を阻止する動きを見せているが、2020年夏に向けてチェルシーとアーセナルも争奪戦に加わるなどビッグクラブが彼の確保に力を入れている。
プレースタイル
193cmの恵まれたフィジカルを有する右利きのセンターバックであり、対人戦・空中戦の強さは勿論のこと高いロングフィードの質も評価されている。血筋によって持った生まれた天性のリーダーシップは18歳でストーク・シティにおける最年少キャプテンとなったことや、アイルランドU17での実績などディフェンスリーダーに求められる資質を全て持っている有数の逸材だと言えるだろう。まだ、トップリーグで経験を積んでいく必要性はあるがポテンシャルはアイルランドでも随一だ。