名前 | ナータン・スキッタ(Naatan Skyttä) |
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生年月日 | 2002年5月7日 |
国籍/出身 | フィンランド(ユロヤルヴィ) |
身長 | 174cm |
ポジション | AMF |
所属 | イルヴェス |
国内リーグを席巻したフィンランドの国宝
プレー動画
経歴
■2002-2020年(幼年期~イルヴェス)
フィンランド共和国の南に位置する人口3万人程度のユロヤルヴィにて誕生しており、市街地から少しだけ離れた地区であるSiivikkalaにて彼は育ってきたという。牧草地やガレージ、裏庭といった場所でボールと遊びながらスキルを磨くと、程なくして隣町のタンペレを本拠地に構える現在のイルヴェス・タンペレに加入した。フィンランドの国民的スポーツはアイスホッケーであり、なかでもタンペレはアイスホッケーのメッカに位置づけられるほどの盛んな地域であったが、彼はサッカーを自身に最も適したスポーツとして選択している。
イルヴェスの下部組織を優秀な成績で終えた彼は、15歳でトップチームに帯同するまでに成長を遂げており、2018年8月に行われたヴェイッカウスリーガ(フィンランド1部)第25節のトゥルン・パロセウラ(TPS)戦で16歳でのトップデビューを早々にして飾っている。
彼が台頭し始めたのは2019シーズンの後半戦からであり、2019年8月のヘルシンキFK戦で初ゴールを記録しながらレギュラーシーズンを3位の成績で終えると、チャンピオンラウンドでは4試合で1得点1アシストと来季に向けた好材料となっていた。
COVID-19の影響で開幕が遅れた2020シーズン、トップチームの主力に定着した彼は、レギュラーシーズンの16試合で7得点/2アシストを記録しており、同年代の選手と比較しても頭一つ抜け出た成績にてブレイクを果たしている。また、シーズン終了後にはリーグの年間ベストイレブンに名を連ねるなどフィンランドを代表する選手のひとりにまで飛躍している。
シーズン | 所属 | 成績 |
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2018 | イルヴェス | 2試合/0得点 |
2019 | イルヴェス | 14試合/2得点 |
2020 | イルヴェス | 17試合/7得点 |
※2020年11月21日現在
代表歴
世代別代表の常連であり、フィンランドU16~U19を経た現在はフィンランドU21の10番を着用してU21欧州選手権の予選に臨んでいる。
移籍の噂
2020シーズンの活躍によってASローマを始めとする海外クラブからの関心を寄せていたが、2022年12月末までの契約を延長を締結している。イルヴェスのクラブ公式では契約更新発表時に、彼が自身の発展のために残ることが最良の考えであることをコメントとして残すなど、海外進出は数年後となる見通しだ。
プレースタイル
優れた技術と精確なシュートスキル、非凡なパスセンスを持った攻撃的なミッドフィールダーであり、彼がボールに触れるだけで期待を感じさせるような雰囲気を漂わせている魅力的なプレーヤーだ。左利きであるが、右足でも快適にプレーできることが可能であり、コーナーキックで直接ゴールを記録するなどプレースキッカーとしての一面もあるなどフィンランドのファンタジスタとして称しても大げさではないだろう。
得点力にも長けており、1.5~2列目からの飛び出しからのフィニッシュは得意パターンのひとつだ。また、ボール非保持時よりもボールを持っているときの方が速いのではと語られるほど、トップスピードでも技術が落ちない部分は卓越しているだろう。174cmと小柄であるため怪我やフィジカル面については危惧される部分もあるが、そこを改善できれば欧州のトップリーグでも通用するはずだ。