マウリッツ・ケアゴー

選手紹介
名前マウリッツ・ケアゴー(Maurits Kjaergaard)
生年月日2003年6月26日
国籍/出身デンマークヘアレウ)
身長192cm
ポジションAMF/CMF
所属レッドブル・ザルツブルク

※ケアゴード、ケアーゴードとも表記されるだろう

ザルツブルクに控える天使の顔を持った悪魔の才能

プレー動画          

経歴             

■2003-2019年(幼年期~リンビーBK)

デンマークの首都コペンハーゲンの郊外に位置するヘアレウにて生まれた彼は、3歳の頃より隣町のスコウルネIFにてサッカーを始めている。同クラブは2010年にバレルプ・ボルドクラブとの合併でバレルプ-スコウルネ・フッドボルド(通称:BSF)と名前を変えているが、彼は引き続き在籍しており結果的に11歳までの約8年間を過ごしていた。勝利に固執するようなクラブではなかったが、彼にとっては友人と一緒にプレーできる楽しい場所であり、真剣さと楽しさのバランスが上手く釣り合ったクラブとして感謝の言葉を残している。そんなクラブには弟のエリアス(2005年生)とライナス(2010年生)も在籍しているそうだ。

2014年よりレベルの高い環境を求めるようにしてリンビーBKに加入した彼は、ここで選手としての形を作っていた。リンビーBKは古くはデニス・ロンメダールやラセ・シェーネを輩出しており、近年ではユスフ・ポウルセンやヤコブ・ブルーン・ラーセンといった有望株を海外に送り出すなど育成力に定評を持っているクラブであるため、BSFで基盤を作っていた彼が才能を伸ばすにはうってつけのクラブであった。

約5年間の在籍期間で選手として大きな成長を遂げた「マウ」の愛称で親しまれる彼は、2018/19シーズンには15歳の若さでリンビーU17でプレーしており、2018年9月にはリザーブチームの試合にも出場するなど既に完成された存在として注目を集めていた。また、非公式ながらマルメFF(スウェーデン)との親善試合にてトップデビューも果たしていたという。そんな彼の将来像としてリンビーのトップチームでプレーすることも一つの選択肢であったが、クラブの方針は育成して販売するという戦略であったため、2019年夏にオーストリアのレッドブル・ザルツブルクに移籍することが発表。これらの取引で発生した270万ユーロの移籍金は、クラブ史上最大の金額として多くの利益をもたらしている。

■2019-2021年(レッドブル・ザルツブルク)

オーストリアでの挑戦が始まった彼は、16歳ながらFCリーフェリング(ザルツブルクのファームクラブ=実質的なリザーブ)に登録されており、2.LIGA(オーストリア2部)でプレーすることを許されていた。第4節のSVホルン戦で早々にしてシニアデビューを飾っているが、その後は新型コロナウイルス感染症の影響も含めて主力に定着するまでには至っておらず、移籍から半年程度は彼にとっての適切なカテゴリを探すような時間となっている。

リーグが再開した6月からは徐々に出場機会を伸ばし始めており、初のスターティングメンバー起用を受けた第25節のカプフェンベルガーSV戦では2得点を奪い勝利に貢献。その後も出場を続けると結果的にリーグ戦では13試合に出場し2ゴール/4アシストを記録しており、この得点に直結した成績はすべて先発出場にてなし得たものであるなど、出場時間を与えることで結果を残せることを証明している。こうして彼の評価が定まってくると、2020/21シーズンは開幕戦からFCリーフェリングの主力としてプレーしており、第26節を終えた時点で24試合3得点9アシストと17歳としては充分すぎる成績を収めている。この間にはオーストリア・ブンデスリーガ(オーストリア1部)第19節のSKシュトゥルム・グラーツ戦ではレッドブル・ザルツブルクでのトップデビューも飾っていた。

代表歴            

デンマークの世代別代表には飛び級での選出が続いており、これまでにデンマークU16/U17/U19でのキャップを持っている。

移籍の噂           

レッドブル・ザルツブルクとは2022年6月末までの契約を残しており、2021/22シーズンよりトップチームに昇格することも現実的な視野に入っているため残留が濃厚だろう(リーフェリングを指揮していたマティアス・ヤイスレがトップ監督に就任したことも追い風だ)。リンビーに所属していた際にはユヴェントスやマンチェスター・ユナイテッド、アヤックス、RBライプツィヒからのオファーがあったとされている。最も可能性が高い移籍先としてはレッドブルグループのRBライプツィヒ(ドイツ)だろう。

プレースタイル        

192cmの恵まれた体格に加え、卓越したテクニックを持っている彼は、センターハーフないしインサイドハーフを定位置している中盤のプレーヤーだ。ダイナミックな持ち運びから繊細なラストパスで得点を演出するだけでなく、自身もゴール前で決定的な仕事をやってのけるなど攻撃的な一面がピックアップされている。それでも長い手足のリーチによって攻撃の芽を最序盤で潰せる役割によってサンデル・ベルゲとも比較されるようなスケールを持っており、これらの彼が秘めている様々なポテンシャルは底知れない魅力を醸し出しているだろう。

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