名前 | マッテオ・リッツォ(Matteo Rizzo) |
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生年月日 | 2004年9月10日 |
国籍/出身 | イタリア(ヴィニョーネ) |
身長 | 187cm(※推定) |
ポジション | GK |
所属 | F.C.プロ・ヴェルチェッリ1892 |
セリエCから異彩を放つヴィニョーネの守護神
プレー動画
経歴
■2004-2021年(幼年期~ゴッツァーノ)
イタリア・ピエモンテ州でスイスとの国境を接するヴェルバーノ・クジオ・オッソラ県にあるヴィニョーネという小さな町にて彼は育っている。初期のキャリアを過ごしていたのは近隣都市のヴェルバーニアを本拠地とする『G.S.サン・フランチェスコ』であり、13~14歳頃までを同クラブにて過ごしていた。
当初は現在のゴールキーパーではなく、攻撃的なポジション(ときにはディフェンダーもこなしていた)でプレーしており、ゴールキーパーを志したのは13歳頃からと遅めのコンバートであったという。それでも父親がGKコーチであったことから順調な成長曲線を描いており、2018年からはセリエC(イタリア3部)に90年以上のクラブ史で初めて昇格を果たした『A.S.D.C.ゴッツァーノ』に加入している。
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ゴッツァーノではトップチームがセリエCに昇格していたことで、U17チームもセリエCのクラブ間で行われる全国選手権への挑戦権を得ており、U15でもプレーできる年齢ながらも2018年12月に14歳でU17カテゴリのデビューを彼は飾っていた。翌年もゴッツァーノがセリエCに残留できたことでU17リーグに臨むも、リーグはCOVID-19の影響もあり2020年2月で中断している。
2020/21シーズンはゴッツァーノがセリエD(イタリア4部)に降格したことでU17も地域リーグでのプレーを余儀なくされるが、彼自身にとっての貴重な経験が後に訪れる。2021年6月19日、既にセリエDの優勝を決めていたトップチームの最終節(USフォルゴレ・カラテーゼ戦)において、後半25分より途中交代から16歳9ヶ月9日でのトップデビューを経験し、彼の出場時間のなかでチームが2点差をひっくり返す逆転勝利を収めるなど上々なデビュー戦となっていた。
■2021-2022年(プロ・ヴェルチェッリ)
セリエDを制したゴッツァーノに残る選択肢もあったが、同クラブはセリエCの昇格権利を得るも必要なスタジアムの要件や維持費などが理由でセリエCへの昇格を見送っており、こうした背景もありながらシーズン終了後に『F.C.プロ・ヴェルチェッリ1892』に移籍。個人で着実にセリエCに到達すると、クラブのU19チームに組み込まれるなど2021/22シーズンの始まりをユースカテゴリにて過ごしていた。
当面の間はU19にてプレーすることが予想されていたが、トップチームのゴールキーパーにアクシデントが続くようになり、クラブは下部組織からゴールキーパーを昇格せざるを得ない状況に追い込まれていた。そこでは彼と年齢の近い選手が試されるようになり、第3GKであったディノ・レンディッチ(2002年生)も3連敗から次の試合でクリーンシートに終える活躍で定着を思わせるも、彼もまた負傷により離脱。そこで白羽の矢が立ったのが彼となっている。
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2021年12月に行われたセリエC(第19節)のマントヴァ1911戦でゴールマウスを任され、このデビュー戦を1失点のドローに終えたことで評価を高めると、2試合を挟んだ2022年1月末からは17歳の彼がプロ・ヴェルチェッリの守護神として君臨。この試合からの12試合をわずか5失点、クリーンシートは驚異の7試合と大車輪の活躍を見せ、チームは最終的にプレーオフラウンドに駒を進めるまでの順位を伸ばしている。2022/23シーズンもセリエCの舞台にて出場機会を得ているなど、ゴールキーパーに必要な経験値を順調に積んでいるところだ。
代表歴
イタリア国内のビッグクラブの選手が多くを占める世代別代表において、彼は2022年3月にセリエCの所属ながらイタリアU18でのデビューを飾っている。2022年8月には17歳でイタリアU19にも招集されるなど、下位リーグからのアピールに成功した。
移籍の噂
プロ・ヴェルチェッリとは2024年6月末(1年間の更新オプション付き)までの契約を残しているが、セリエCで18歳ながらゴールマウスを守っていることから当然のように移籍の噂は盛んに報じられている。現時点で名前が挙がっているのがサッスオーロ、ナポリ、フィオレンティーナといったセリエA(イタリア1部)のクラブであり、彼を定期的に追っているところだ。そんな彼がファンであることを公言しているクラブがインテルであり、将来的にはネッラズーリでセリエAの舞台でプレーすることを夢見ている。
プレースタイル
他の選手との比較から推定180cm台後半の体格を持っており、ロング~ミドルレンジからのシュートにはボールの軌道を予測しながら点を許さないなど、距離のあるシュートストップに強みがあるゴールキーパーだ。一方でクロスボールなどの至近距離からのシュートには反応が追いつかないことも多く、飛び出しのタイミングが中途半端になることもしばし見られるため改善が必要な部分もある。
足下のテクニックやキックの精度については確認できない部分も多いが、その他の強みとしてPKストッパーとしても優秀だ。キッカーに対してゴールマウスの中心でゆらゆらと揺れながらプレッシャーをかけ、心理的に優位に立ちながら止めることも多い。目標としているのはサミール・ハンダノヴィッチとマヌエル・ノイアーとのことだ。