名前 | マテウス・マルチンス(Matheus Martins) |
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生年月日 | 2003年7月16日 |
国籍/出身 | ブラジル(カンポ・グランデ) |
身長 | 179cm |
ポジション | LWG |
所属 | フルミネンセ |
※マテウス・マルティンスとも表記される
フルミネンセの黄金世代を象徴する俊英ウィンガー
プレー動画
経歴
■2003-2022年(幼年期~フルミネンセ)
パラグアイとボリミアに面したブラジル西部のマットグロッソ・ド・スル州。同州最大の都市であり『広大な田舎』を意味するカンポ・グランデにマテウス・マルチンスは誕生した。地元のサッカースクールに所属していた9歳の頃、リオデジャネイロへの遠征時にフルミネンセFCと対戦したことをきっかけに同クラブに加入しており、気づけばカイキやメチーニョ、ミゲル・シウヴェイラと共に『ドリーム・ジェネレーション(夢の世代)』の一人に彼は数えられるようになっていた。
そんな黄金世代ではカイキに負けず劣らずの活躍を見せており、2019年シーズンにはプロ契約の締結に加えてU17カテゴリでは37試合で12得点を記録。2020年シーズンにはフルミネンセU17の国内チャンピオンの快挙に大きく貢献しており、2020年10月の試合時点で通算150試合で127得点(1試合平均0.85得点)の成績は彼がいかに際立っていたのか証明できるだろう。
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2020年10月にフルミネンセU20でのデビューを飾ってから約5ヶ月後の2021年3月にカンピオナート・カリオカ(リオデジャネイロ州選手権)のAAポルトゥゲーザ戦にてトップデビューを飾った彼は、2021年シーズンをU20/U23/トップの3カテゴリにてプレー。トップカテゴリでは持ち前の得点は生まれていないが、U20では10試合で3得点、U23では6試合4得点と活躍している。2022年1月からはコピニャ(U20トーナメント)に派遣されているが、ベスト16ラウンドのサントスFC戦の数時間前に祖父の死(COVID-19によるもの)が伝えられており、かなり精神的にも参っていた状況であったがチームを導くためにフル出場し、サントスに敗れはするもチームを牽引している。
代表歴Sonho de criança… 🙏🏽🇧🇷🇧🇷 pic.twitter.com/549ZNdt2q3
— Matheus Martins 🇧🇷 (@11_matheusin) May 30, 2021
Sonho de criança… 🙏🏽🇧🇷🇧🇷 pic.twitter.com/549ZNdt2q3
— Matheus Martins 🇧🇷 (@11_matheusin) May 30, 2021
2018年5月からブラジルU15に選出されるなど世代別代表でのキャリアが始まっており、2019年にはブラジルU16の4試合に出場。COVID-19の影響もあり活動は制限されていたが、2021年5月にはコパ・アメリカ2021の準備に向けたブラジルA代表のトレーニングパートナーに選ばれており、憧れのネイマールとの2ショットにも成功している。
移籍の噂
フルミネンセとは2024年12月末までの契約を残しており、契約解除金として4000万ユーロが彼には設定されている。2022年夏にはシャフタール・ドネツィク(ウクライナ)との交渉が報じられ、700万ユーロに上るオファーを受け取ったとされているが、フルミネンセはこれを拒否。現在はホッフェンハイム(ドイツ)とアトレティコ・マドリード(スペイン)からの関心が伝えられているなど欧州への挑戦も近いだろう。
ちなみに好きなクラブとしてリヴァプール(イングランド)の名前を挙げているほか、公式SNSではシャフタール・ドネツィク、PSG、マンチェスター・シティ、レアル・マドリードをフォローしていることが確認できる。
プレースタイル
ネイマールからインスピレーションを得ているアタッカーであり、利き足である右足を活かすために左ウィングを主戦場としているが、中央でも存在感を見せるなど適応範囲は広い。ネイマールからの影響を感じさせる足技でディフェンダーをあざ笑い、一瞬の加速から抜き去っての力強いシュートをパターンとしながらユースカテゴリでは得点を量産している。
パスセンスも非凡なものを持っており、球離れが悪そうに見えて周囲を活用する動きもできるなど攻撃にアクセントを加えることも可能。ネイマールからは常に相手に向き合うことの重要さを学び、自身のスタイルを「スピードとドリブルに優れ、ゴールへの嗅覚があるクオリティの高い選手だと思う」と表現した。まずはトップカテゴリでの得点を経験することで自信をつけることが大事だろう。