名前 | マルティン・ヴィティク(Martin Vitik) |
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生年月日 | 2003年1月21日 |
国籍/出身 | チェコ(ベロウン) |
身長 | 192cm |
ポジション | CB |
所属 | スパルタ・プラハ |
重要な存在となりつつあるスパルタ・プラハの大器
プレー動画
経歴
■2003-2017年(幼年期~テンポ・プラハ)
チェコの首都プラハから南西30kmの距離に位置するベロウンにてマルティン・ヴィティクは誕生した。幼少期は父が指導するFKクラールーフ・ドヴールで基本技術を学んでおり、その後、プラハの小さなクラブであるテンポ・プラハに活躍の場を移している。
テンポ・プラハは小規模なクラブだが育成力に定評があり、そんな環境で育成されていた当時14歳の彼もまた、U14カテゴリの優秀選手に選ばれるなど注目の的であったという。2016/17シーズンを終える頃にはプラハを代表する『スパルタ・プラハ』と『スラヴィア・プラハ』の両クラブからのオファーが届いており、そこで選んだのが現在のスパルタ・プラハとなっている。
■2017-2022年(スパルタ・プラハ)
16歳となった2019/20シーズンよりスパルタ・プラハU19に昇格した彼は、1.Dorostenecka Liga(U19リーグ)においてクラブの歴史に恥じないようなパフォーマンスでチームを牽引。しかし、リーグはCOVID-19の影響で18試合を消化した時点で中止を余儀なくされ、その時点で首位に立っていた彼は不完全燃焼なシーズンとなっている。この年は15試合(1350分)に出場した。
翌2020/21シーズンではヴァーツラフ・コタル(トップチーム監督)によって彼を含めた3人のユース選手がオーストリアで行われたトレーニングキャンプに帯同。シーズン開幕から2ヶ月はU19リーグでプレーしていたが、2020年10月22日のUEFAヨーロッパリーグのLOSCリール(フランス)戦でトップデビューを成し遂げてからはU19カテゴリに戻ることはなかった。
ヨーロッパリーグのACミラン(イタリア)戦が初めてのフル出場であったが許した失点数はわずか1と健闘しており、これらのパフォーマンスによって年が明けた2021年からはCBの序列を上げていた。国内リーグでも第15節からはレギュラー格として出場時間を伸ばし続け、最終的にはトップチームの21試合に出場している。
2021/22シーズンでも出場機会を得られると思われていた彼であったが、シーズン途中まではベンチに控える日々が続いており、2部リーグを戦うリザーブチームでの出場が主となっていた。それでも、フィリップ・パナクとオンドレイ・チェルストカの負傷離脱により年末以降は再び定位置を確保、結果的にシーズン終盤戦でもポジションを譲ることなく昨季を上回る23試合に出場した。
代表歴
2018年4月にチェコU15でのプレーが始まって以降、現在に至るまでチェコの世代別代表では中心選手となっている。チェコU17でのプレーを経た2021年3月にはU21欧州選手権(本戦)に向けたチェコU21に18歳ながら選出。初戦のイタリア戦でデビューを飾るも同大会はグループラウンド敗退にて終えていた。現在もチェコU21の主軸としてチームを牽引している。
移籍の噂
スパルタ・プラハとは2024年6月末までの契約を交わしている。2021年11月には吉田麻也の後釜としてサンプドリア(イタリア)からの関心が伝えられるなど、既に主要リーグ内でもリサーチされているような状況だ。自身のSNSではアーセナルとリヴァプール(いずれもイングランド)をフォローしていることから、この2クラブに対しては好意を持っていることだろう。
プレースタイル
192cmの屈強な体格を有した右利きセンターバックであり、対人戦の強さに加えて高い足元の技術に定評がある選手だ。スペースがあらば最終ラインからでも自らのドリブルで前進することをためらわず、侵入後にはファンタジスタさながらのパスセンスにて一気に得点機会を演出するなど彼がユース時代から得意としている武器となっている。ポジショニングにも優れ、パス成功率も86%と高く年齢以上の成熟度にて安定したパフォーマンスを残すことも可能だろう。