名前 | マルティン・サトリアーノ(Martín Satriano) |
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生年月日 | 2001年2月20日 |
国籍/出身 | ウルグアイ(ラ・コメルシアル) |
身長 | 187cm |
ポジション | CF |
所属 | インテル・ミラノ |
新たな主人公になれる可能性を秘めたウルグアイのストライカー
プレー動画
経歴
■2001-2020年(幼年期~クラブ・ナシオナル)
彼の父はヘラルド・サトリアーノという名の元サッカー選手であり『El Bocha(エル・ボチャ)』として親しまれていた存在であった。1970年代後半から80年代にかけてプレーしていたという事実からも察することができるように、父と息子との間には約半世紀の年の差(20歳と71歳)がある関係性となっている。モンテビデオ市内のラ・コメルシアルに生まれた彼は、3男2女の兄弟構成で育っていたこともあり、1歳になる前には家の中で兄と一緒に遊んでいたという。近隣地域のパルケ・バトルにあるCAポコ・シティオにてベビーサッカーを始めており、小学校の卒業と共に加入したのがクラブ・ナシオナル(モンテビデオ)となっている。
少年時代を見てきた関係者は「彼は強く、スキルがあり、ビジョンがあり、そして得点がある。オールラウンダーな選手だ」と語っており、父の才能は確かに受け継がれていた。16歳頃からは同世代のキャプテンとしてチームを牽引しており、ナシオナルのクラブ内でも有望な選手としての扱いを受けている。18歳になるとメインチームにのトレーニングにも参加。非公式の親善試合にも出場するなどデビューも期待されていたが、2020年1月にイタリアのインテル・ミラノに移籍する形で未デビューのままでナシオナルを退団している。
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■2020-2021年(インテル・ミラノ)
インテルではプリマヴェーラ(U19)の登録となり、2020年2月のプリマヴェーラ1(イタリアU19リーグ)でデビューを飾っているが、COVID-19の影響で中断となったことで初年度は4試合の出場に留まっている。それでも4試合で1得点3アシストの成績を残しているため、評価は上々であった。本格的な稼働となる2020/21シーズンにはプリマヴェーラで躍動し、惜しくも得失点差でレギュラーリーグは2位の成績で終えているが、彼自身はチームトップスコアラーとなる12得点を27試合で記録している。カップ戦やファイナルステージでは早期での敗退を喫するも、シーズンを通して30試合に出場、14得点6アシストで終えた。
新たな2021/22シーズンに向けたプレシーズンでは、最初のテストマッチとなるサルニコ(イタリア4部)を相手に5得点を決めてみせ、チームに勢いをもたらす16-0での勝利に貢献。新たな指揮官であるシモーネ・インザーギも彼の存在は認識しており、セリエBのクラブへのローン移籍をする可能性もあったが、ロメル・ルカクの退団やラウタロ・マルティネスの出場停止などが重なったことで、一転して開幕戦で起用される可能性が示唆されるなどチャンスが控えている。
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代表歴
ウルグアイの世代別代表でプレーしている形跡は見られない。彼はイタリア共和国のティートにもルーツがあるため、ウルグアイとイタリアの両方の市民権を持っているという。
移籍の噂
インテルとは2024年6月末までの契約を残しているため、当面の保有権はインテルが保持することだろう。メインチームでのデビューも期待されているが、パフォーマンス次第ではシーズン途中からでもローン移籍の可能性は否めないため、彼がどのような道を辿るのかは要チェックだ。
プレースタイル
187cmの恵まれた体格を持ったストライカーであり、ゴール前の駆け引きを得意としながら難しい姿勢からでもゴールを奪うことのできる強さを持っている。なかでもヘディングは得意パターンの一つだろう。シンプルなプレーを好んでいるようにも見られるため、与えられたわずかなチャンスでも逃すことのないスタイルはメインチームでも活躍できる要素だと評価できる。右利きながらも左足を起用に扱えたことから、ナシオナル時代には攻撃なミッドフィールダーも経験しており、ハーフラインに近い位置からもゴールを量産していたほどだ。新たなイブラヒモヴィッチ、ルイス・スアレスとも言われているが、彼のアイドルはあくまでもロナウジーニョとリケルメとなっている。