ロイク・バデ

選手紹介
名前ロイク・バデ(Loïc Badé)
生年月日2000年4月11日
国籍/出身フランスセーブル)
身長191cm
ポジションCB
所属RCランス

非エリートの存在からリーグ屈指の才能となる大器

プレー動画          

経歴             

■2000-2020年(幼年期~ル・アーブル)

フランスのオー=ド=セーヌ県に属するセーヴルに生まれた彼は、地元の地域クラブであるアントニー・スポーツ(現在はアントニー・フットボール・エボリューションとして活動)にてキャリアを始めており、14歳となる2014年までを同クラブにて過ごしていた。その後、2014/15シーズンの1年間をACブローニュ=ビヤンクール(ACBB)に在籍し、この頃はPSGやソショー、ニース、レンヌといったクラブの入団テストも受けていたがネガティブな結果に終わっており、現在のような評価を得る存在ではなかった。そんな彼が才能を開花させるキッカケを得たのが2015年から在籍しているパリFCでの経験であり、当時のコーチであるマシュー・ラカンによってミッドフィールダーからセンターバックにコンバートされたことで自身の新境地を開拓したという。

2017年よりACル・アーブルに加入すると、初年度からフランス全国選手権2(フランス4部)でのデビューを飾っているが、2019年はプロのカテゴリではプレーしていなかった。それでも2019年12月に就任したポール・ル・グエンが彼の秘めた才能を見出すと、2020年1月にはリーグ・ドゥ(フランス2部)第20節のシャモア・ニオールFC戦にてトップデビューを果たしており、デビューから7試合連続でセンターバックの1stチョイスとして重宝されていた。

しかし、その頃には彼の契約満了が近づいていたが、ル・アーブルは彼が他のクラブからアプローチを受けていたことを知らずに、契約更新の動きが遅れていた。彼自身もクラブから信頼されていないことを感じていた(2018/19シーズンのトレーニングキャンプから)こともあり、2020年夏にクラブを退団することを選択している。

■2020-2021年(RCランス)

ル・アーブルとの契約を終えた彼は様々なクラブからオファーを受けており、その中から選択したものが現在のRCランスだったという。ランスというクラブの野心やプロジェクトの重要性が自身に最も合っていたと語り、彼のリーグ・アン(フランス1部)での挑戦がスタートすると、2020/21シーズンの開幕節となるOGCニース戦にてデビューを飾り、第2節のPSGを相手には無失点で勝利に貢献。その後は警告による欠場や軽傷で離脱した期間を除けば全試合に出場しており、1部リーグ初挑戦ながらリーグ屈指の存在へと成長を遂げている。

代表歴            

彼の経歴に現れているように華やかなユースカテゴリを過ごしていないため、フランスの世代別代表での活動は行っていない。世界で最もセンターバックの才能が集結しているフランスであるため、非エリートの彼が介入するのは生半可な難しさではないだろう。

移籍の噂           

ランスで充実した時間を過ごしている彼には、現時点でフランス国内クラブのほか、リヴァプール、ACミラン、リーズ・ユナイテッドが積極的な興味を示しているという。ランスとの契約期間は2023年6月末まで残しており、クラブも昇格組ながらリーグで6位の好位置につけていることもあるため、来シーズン以降もランスでプレーしたいという気持ちはあるはずだ。

プレースタイル        

RCランスは3-4-1-2の3バックを採用しており、彼はその中央または右を主戦場としながら左でもプレーできるセンターバックのスペシャリストだ。191cmの恵まれた体格を存分に活かした背後からプレッシャーにより相手攻撃陣への威圧感を与えると、空中戦での勝利率もリーグ上位であり優れた個の力によってディフェンスを統率している。また、元々がミッドフィールダーだったこともあり足元の技術にも長けているため、抜群のキープ力からボールを前に推進させるプレーやロングフィードの精度の高さといった部分も評価されている。その存在感からファールの回数や警告を貰うことも多いが、優れたクオリティを持っているため、適切な指導を受けるのであれば最高クラスの選手に成長できるだろう。ランスはラファエル・ヴァランを育て上げた実績もあるため信頼できるクラブだ。

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