クヴィチャ・クワラツヘリア

選手紹介
名前クヴィチャ・クワラツヘリア(Khvicha Kvaratskhelia)
生年月日2001年2月12日
国籍/出身 ジョージアトビリシ)
身長183cm
ポジションWG
所属 ルビン・カザン

※フヴィチャ・クワラツヘリア、フヴィチャ・クヴァラツヘリアなどとも表記される

ジョージアに現れた最高品質の若手ウィンガー

プレー動画          

経歴             

■ 2001-2018年(幼年期~ディナモ・トビリシ)

ジョージアの首都トビリシに生まれた彼は、地元のディナモ・トビリシでユース時代を過ごしていた逸材だ。父のバドリ・クワラツヘリアもアゼルバイジャン代表としても活躍したプロサッカー選手であり、そんな父の才能が彼にも受け継がれてきた。2017年9月29日、エロヴヌリ・リーガ(ジョージア1部)第28節のコルヘティ・ポティ戦にて、後半17分から16歳でリーグデビューを飾ると、1点のリードを相手に許していた展開から値千金の同点弾をアシストするなどデビュー戦ながら鮮烈な活躍を残している。第34節のシュクラ・コブレティ戦では初ゴールを記録するなど、リーグ戦においてはわずか4試合の出場ながら1得点1アシストの成績で2017年シーズンを終えた。2018年1月にはジョージアのU17/U19代表での功績やディナモ・トビリシでの活躍を讃えられ、名誉あるアレクサンダー・チヴァーゼ・アワードを受賞するなどジョージア国内でも有数な若手選手として位置づけられた。

■ 2018-2019年(FCルスタヴィ~ルビン・カザン)

2018年シーズンをディナモ・トビリシで迎えた彼であったが、第3節を終えた 2018年3月20日に同じジョージアのFCルスタヴィにフリートランスファーとして移籍することが発表。FCルスタヴィでは17歳と若いこともあり、限られた出場機会であったが、第19節の古巣ディナモ・トビリシを相手に移籍後初出場を果たすと、第23節のFCシオニ・ボルニシ戦では1得点1アシストを記録するなどカップ戦を含め7試合に出場し、2得点1アシストを記録した。

2019年2月15日、ジョージアを離れロシアのロコモティフ・モスクワに買い取りオプションのついた半年間の期限付き移籍にて加入することが発表されると、約1ヶ月後のロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)第19節 アンジ・マハチカラ戦にてデビューを飾った。第28節のルビン・カザン戦で移籍後初ゴールを記録するなど半年間の在籍期間であったが10試合で1得点を記録し、FCルスタヴィに戻っている。今回の移籍期間においてFCルスタヴィでは彼の父であるバドリ・クワラツヘリアがトップチームの監督を務めていたが、約2ヶ月と短い任期であったことから彼が戻る頃にはチームを指揮しておらず親子での共演が叶っていない。

ロコモティフ・モスクワも彼を獲得する意志があったとされているが結果的に合意には至っておらず、代わりに同じロシアのルビン・カザンとの5年契約にサインしたことが2019年7月6日に発表されている。一足先に開幕を迎えたロシア・プレミアリーグでは、開幕戦にて古巣ロコモティフ・モスクワを相手に後半21分からデビューを飾ると、10分後にはチームを救うヘディングでの同点弾を記録し、ファンが選ぶ開幕戦のMVPに輝くなど、ロシアの地で着実に成長を遂げる予感を見せてくれた。

代表歴            

2016年9月にわずか15歳でジョージアU17としてのキャップを飾ると、チームの重要な得点源として21試合で15得点12アシストを記録。続くジョージアU19でのキャリアを経た彼は、2019年6月7日にEURO2020予選に臨むジョージアのフル代表に初招集を受けており、ジブラルタル戦にてフル代表デビューも飾っている。若き世代が躍動するジョージアを明るく照らす存在になるだろう。

移籍の噂           

ルビン・カザンには2019年7月に加入したばかりであり、2024年6月末までの契約を残しているため、移籍のタイミングは数年後だろう。2018年4月にはバイエルン・ミュンヘンと交渉中であったことも報じられていた。

プレースタイル        

個人で打開できる切れ味の鋭いドリブル、多くのパターンを有したシュートセンス、183cmの恵まれたフィジカルなど様々な武器を持ったハイクオリティーなウィンガーだ。限られた出場時間ながら結果を残している勝負強さを持っており、わずか18歳でジョージアのフル代表デビューを果たしているのも頷ける存在だと言えるだろう。カリスマ的な存在感を放つ彼に今後も目を離せない。

タイトルとURLをコピーしました