ジュニオール・ムワンガ

選手紹介
名前ジュニオール・ムワンガ(Junior Mwanga)
生年月日2003年5月11日
国籍/出身フランス/DRコンゴリヨン)
身長184cm
ポジションCB/DMF
所属FCジロンダン・ボルドー

※Mwangaはムアンガ、マンガとも表記されるだろう

2部リーグで評価を高めたボルドー産の才能

プレー動画

経歴

■2003-2019年(幼年期~FCリヨン)

首都パリに次いでフランスの第2都市として位置づけられる「美食の都」リヨンにて彼は育っている。異母兄弟としてセミプロレベルでプレーしている兄トマ・ワンレボがおり、そんな兄からの影響も受けながら8歳より地元の『CASCウラン・リヨン(通称:CASCOL)』にてキャリアをスタートさせていた。

内気で物静かな性格であったが、試合中は冷静な佇まいでチーム全体に安心感を与えるような影のリーダーであり、既に技術的にも優れていたものを持っていたことから2017年夏より古い歴史を持つ『FCリヨン』へ加入。アマチュアクラブに位置づけられているクラブであるが、2018/19シーズンに成し遂げた快挙は記憶に新しく、オリンピック・リヨンやASサンテティエンヌ、AJオセールといった育成の名門クラブがしのぎを削るなかで、U17全国選手権の地域ラウンドを制した際のメンバーに彼も含まれていた(ファレス・シャイビもその一人である)。

こうした活躍によって16歳となった2019年より現在の所属する『FCジロンダン・ボルドー』への移籍が決定。地域の代表格であるオリンピック・リヨンも有力視されていたが、前述の兄であるトマをオリンピック・リヨンは見限った背景があったことで家族内でも良い印象を持っていなかったようだ。

■2019-2023年(ジロンダン・ボルドー)

ボルドーのU17カテゴリから始まり、翌年にはナショナル3(フランス4部)を闘うリザーブチームにも介入。17歳ながらリザーブで23試合5得点を収めると、シーズン最終盤の2022年5月にはリーグ・アン(フランス1部)最終節のスタッド・ブレスト戦にてトップデビューも達成している。デビュー戦は勝利で終えるもチームはリーグ・ドゥ(フランス2部)への降格が決まっていたこともあり、良い雰囲気でのプレーではなかった。

昨季の活躍が評価される形で2022年8月には最初のプロ契約を締結しており、早期での1部リーグ復帰を目指すトップチームに昇格することが決定。降格に伴う大幅の入れ替えが生じたなかで彼はレギュラーの座を競い合い、開幕節となるヴァランシエンヌ戦からフル出場を果たすなど昇格組ながら瞬く間に主力へと定着している。

 

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シーズン途中には一時的な対処策として守備的なミッドフィールダーの位置でも起用されており、この起用がハマったことでオプションの一つとして新たな境地を開拓している。チームはリーグを3位で終えたことで入れ替え戦に挑むも、自サポーターの乱入と暴行で昇格の夢が絶たれるなど1年での昇格は思わぬ形で幕を下ろした。それでも彼はシーズンを通して戦力となるなど評価は上昇している。

代表歴

ルーツのあるDRコンゴを代表することも可能であるが、2022年11月に初めてフランスU20に昇格されるなど、フランス代表としてのキャリアを歩み始めている。2023年5月から開幕したU20ワールドカップへの招集にはクラブが応じることなく、現時点では主要コンペティションまでの出場には至っていない。

移籍の噂

ジロンダン・ボルドーとは新たな契約として2027年6月末までに延長している。2023年1月の移籍市場でイングランドのクラブから1200万ユーロのオファーを受け取っていたと報じられているが移籍は実現していない。とはいえ、ボルドーは財政難に苦しんでいるため1部リーグ昇格への望みが絶たれた以上、収入源として選手の売却には応じることが予想されるだろう。

プレースタイル

184cmと上背はないが高い身体能力でシャットアウトする右利きのセンターバックであり、焦りを感じさせることなくプレーの流れを読み取りながら冷静沈着にプレーを遂行する成熟性を持った選手だ。足元の技術にも優れており、ボールを前に運びながら起点になる動きもこなしながら非凡なパス能力で安定したビルドアップを行うことができる。これらのスキルセットから練習で1~2回程度の経験のみであった守備的なミッドフィールダーとしての新境地を開拓するなど、起用の選択肢を増やしている。

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