ヨレル・ハト

管理人推薦選手紹介
名前ヨレル・ハト(Jorrel Hato)
生年月日2006年3月7日
国籍/出身オランダロッテルダム)
身長183cm(※推定)
ポジションCB/LSB
所属アヤックス・アムステルダム

※Jorrelはジョレル、ジョラルとも表記される

予想だにしない速度で介入するアヤックスの大器

プレー動画

経歴

■2006-2018年(幼年期~スパルタ)

オランダ国内で第2の都市であるロッテルダムに生まれた彼は、地元で100年以上の歴史を持つ『IJVVデ・ズヴェルフェルス』にてフットボーラーとしてのキャリアをスタートさせていた。9歳になるとロッテルダムを本拠地とする名門『スパルタ・ロッテルダム』の下部組織に加わり、本格的な指導下で才能を伸ばしている。

スパルタのU10カテゴリで指導していたファン・デル・マレル氏は、当時の彼が責任感のあるリーダーシップに秀でた子どもであったことを回想しており、既に周囲の少年と比べて身体的な成長も早かったがテクニック面で苦労していたことも語っている。12歳(2018年)になると、才能をいち早く察知した『アヤックス・アムステルダム』が接触。スパルタで充実していたことやアムステルダムへの距離など、家族は悩みながらも世界屈指の育成力を誇る同クラブへ息子を送り出していた。

■2018-2023年(アヤックス)

2018年夏よりアヤックスに加わると、U13~U14の2年間は送迎車でアムステルダムへと通い、COVID-19からの再開後には14歳ながらアヤックスU16でのデビューを達成。2021/22シーズンよりU17へ昇格しながら守備の要になるなど、2歳上のカテゴリで着実な成長を続けている。

本来であれば、翌年となる2022/23シーズンをU18~U19を中心に活動すると思われていたが、シーズン序盤をO18にて過ごした後にオランダ2部リーグに属するヨング・アヤックス(U21)に帯同。これにはファーストチームにて起きたデイリー・ブリントの契約解除が影響しており、その補填を内部から行ったことでヨング・アヤックスの選手層にも空きが生じたことによるものであった。

 

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さらにはマテヤ・ミロヴァノヴィッチの負傷離脱に伴い、ヨング・アヤックスでも定期的な出場機会を獲得。2022年11月にエールステ・ディヴィジ(オランダ2部)でのシニアデビューを飾ると、急造ゆえに勝利こそ遠ざかりながらも2部リーグで経験を重ねながら、2023年1月にはKNVBベーカー 1回戦のFCデン・ボスを相手に16歳でのトップデビューも飾っている(当時のクラブ史上4番目の若さでの出場)。

これだけもU17からの昇格1年目としては十分な経験であったが、先んじてトップ昇格をしていたユーリ・バースの離脱に伴い、オーウェン・ワインダルやカルヴァン・バッシーだけではない新たなレフトバックのオプションを必要としていたことから、年明けの2023年1月からはトップチームにまで引き上げられるなど、急激な速度でキャリアが進行しているところだ。

代表歴

2021年9月からオランダU16に招集されており、チームのキャプテンとして世代別代表を牽引している。1年後の2022年9月にはオランダU17でのデビューを飾っているが、クラブでの役割を加味すると世代別代表でも飛び級が続くと想定される。ルーツにはカリブ海のオランダ王国構成国であるキュラソーにあるとされているが、代表選択の可能性は低いだろう。

移籍の噂

アヤックスとは16歳となった2022年3月に最初のプロ契約を締結しており、現行の契約期間は2025年6月末までとなっている。契約の際には3年間の目標としてトップチームでプレーすることを語っているが、それがわずか1年後に実現するなど彼自身も予想だにしない状況となっている。トップチームにて即戦力クラスのレフトバックを獲得する動きがないようであれば、彼にとっての大きなチャンスになることが予想される。

プレースタイル

現在は選手層が薄くなっている左サイドバックとして起用されている彼だが、ユースカテゴリでは左センターバックを務めることも多く、CBとSBの両方を主戦場とすることのできる選手だ。特徴的なのは年齢に似つかわしくない落ち着きのあるプレーの選択であり、プレッシングに対してもボールを快適に扱いながらロストをせず、不要なリスクを負うことなくトップチームのペースに溶け込んでいる。これだけ見ると逃げの選択が多いことを想像されるが、実際には積極性とパスセンスにも優れており、前線の動きを見逃さずに縦パスを送り出すなど、周囲環境を広く理解しているのは強みだ。

身体能力は高いが、リーチとしては推定183cmとトップカテゴリにおいては絶対的な強さはないものも、地上戦における球際の強さは鋭い戦術眼も含めて良いものを持っているため、レフトバックとして今後のキャリアを成長させることが推測できる。その他にもユースや世代別代表では主将を務めるなど、リーダーとしての資質も兼ね備える。その成熟度による安定感から高い評価を得る一方で、時折見せるボールウォッチャーな面には改善が必要だ。

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