名前 | ヤクブ・カダカ(Jakub Kadák) |
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生年月日 | 2000年12月14日 |
国籍/出身 | スロヴァキア(トレンチーン) |
身長 | 177cm |
ポジション | AMF |
所属 | ASトレンチーン |
※Kadakはカダクとも表記されるだろう
20歳で主将に任命されたスロヴァキアの新たな至宝
プレー動画
経歴
■2000-2022年(幼年期~トレンチーン)
スロヴァキアの首都ブラチスラヴァから約120km離れた場所にあるトレンチーン。チェコの国境に面した人口5万人程度が暮らす都市にてヤクブ・カダカは誕生している。サッカーを始めたのは4~5歳(幼稚園児)の頃であり、兄の所属するトレンチアンスケ・スタンコフツェが最初のクラブであった。叔父や従兄弟もサッカーをするなど身近にボールを感じていた彼は、すぐさま才能を開花させるようにして地域大会でのMVPといったタイトルを手にしている。
2010年頃からは地元を代表するASトレンチーンのアカデミーに加わり、プロサッカー選手の夢に向けてのキャリアがスタート。2018年3月に行われたフォルトゥナ・リーガ(スロヴァキア1部)チャンピオンシップラウンドのFCスパルタク・トルナヴァでは17歳の若さでトップデビューを飾り、2018/19シーズンまでの2シーズンでは4試合に出場した。
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2019/20シーズンからは開幕節から出場機会を与えられており、2020年2月の第19節MFKゼムプリーン・ミハロフツェを相手にはダメ押しの8点目となるプロ初ゴールを記録。勢いそのままに降格プレーオフラウンドでは5試合で3得点とチームの残留にも大きく貢献した。結果的に同シーズンは21試合で7得点2アシストと手応えを残している。2020/21シーズンでは34試合まで出場試合数を伸ばし、個人成績でも4得点7アシストと主力選手としての信頼を勝ち得ていた彼は、2021/22シーズンに大きな転機が訪れる。
ある日の練習後、指揮官のペテル・フリンカからの電話にて20歳の若さながらチームキャプテンに任命されたのだ。拒否することも反応としては普通であるが、彼はこの機会をチャンスと捉えて受け入れると、新たな門出となる開幕節(ズラテ・モラヴツェ戦)ではその期待に応えるかのように2得点1アシストと活躍。シーズン途中に彼をキャプテンに任命したフリンカは退任するも、役割を継続しながらリーグ戦ではここまでの22試合で12得点5アシストのキャリアハイとなる成績を見せており、大きく評価を高めるシーズンを過ごしている。
代表歴
15歳でスロヴァキアU17の試合に出場していた彼は、2020年9月より舞台をスロヴァキアU21に移している。U21代表ではヤン・ベルナトとインサイドハーフで起用されることも多く、国力的にチーム成績に目立ったものは見せていないが、彼自身はU21の14試合で3得点を記録した。
移籍の噂
ASトレンチーンとは2023年12月末までの契約を残しており、移籍については前向きな考えを彼は持っている。古くからプレミアリーグ(イングランド)とラ・リーガ(スペイン)でのプレーを夢見ており、直近でもスペインへの憧れは強く公言しているなど上昇志向は強い。トレンチーンからの退団については、最初のオファーでそのまま退団することは好まないと語り、自分も家族もクラブもすべてにとって良いことでないとオファーを受け入れない気持ちを持っている。2022年夏には活発に動きが報じられるだろう。
プレースタイル
インサイドハーフを主戦場とする攻撃的なミッドフィールダーであり、力みを感じさせない優雅なボールタッチが特徴的なアーティスティックな存在だと言えるだろう。周囲にプレー速度を合わせていないような独自の時間軸を持っており、プレースキックの際にも緩やかなボールを蹴ることが多い。その一方で開花した得点力の部分ではミドルレンジからの強烈なシュートも見せるなど強弱を上手く使い分けることができる。若い年齢ながらもキャプテンシーを発揮するなど責任感を自信とパフォーマンスに変換できる強さも持っているだろう。