名前 | イリアス・アコマック(Ilias Akhomach) |
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生年月日 | 2004年4月16日 |
国籍/出身 | スペイン(ホスタレット・デ・ピエロラ) |
身長 | 179cm |
ポジション | WG |
所属 | FCバルセロナ |
※イリアス・アコマシュ、イリアス・アホマーチ、アコマッチ、アコマーチとも表記されるだろう(バルセロナの日本語公式ではアコマック)
飛び級が期待されるラ・マシアの次なるメッシ
プレー動画
経歴
■2004-2017年(幼年期~ヒムナスティック・マンレサ)
両親は共にモロッコ人である彼は、スペイン・カタルーニャ州のホスタレット・デ・ピエロラにて生を受けている。サッカーへの情熱は兄のアヌアルによって触発されたものであり、地元のクラブでキャリアを始めた2年後にはFCバルセロナのプレベンハミン(U7)に加入するなど才能は際立っていたものであった。こうしてラ・マシアでの生活が始まった彼だが、7人制サッカーから11人制サッカーに切り替わる過程においてインファンティル(U13~U14)に昇格することが叶わず退団を強いられていた過去を持っている。
こうしてラ・マシアを離れた彼は、2016年より近隣のヒムナスティック・マンレサに加入。カタルーニャ州のトーナメントでかつてのチームメイトが所属するFCバルセロナを相手にも印象的な活躍を見せ、11人制では適応しないという評価を覆すなどFCバルセロナは彼を手放したことを後悔するような出来事であったという。この活躍に目をつけたのは最大のライバルであるレアル・マドリードを始めとする複数のトップクラブであり、それらのクラブ間において争奪戦が繰り広げられていた。その最中、バルセロナは彼の両親に評価の過ちを認めるようにして再度オファーを提示しており、既に前出のトップクラブからのオファーを受け取りながらも彼はFCバルセロナのオファーを受け入れるという寛大な姿勢で再びラ・マシアの一員となった。
■2017-2021年(FCバルセロナ)
再加入した彼はインファンティルA(U14)に組み込まれ、そこで現在のウィンガーに定着。2018/19シーズンのカデテB(U15)にて22試合8得点を記録すると、同シーズンから2019/20シーズンの2年間ではカデテBからフベニルB(U17)での出場を重ね評価を取り戻すような活躍を残していた。2020年7月には最初のプロ契約を締結し、2020/21シーズンはフベニルA(U19)への昇格が決まると、2020年11月7日に行われたセグンダ・ディビシオンB(スペイン3部)のFCアンドラ戦にてバルセロナB(リザーブ)でのデビューを果たしている。この出場によってアレハンドロ・グリマルドに次ぐ史上2番目の若さでのBチームデビューを飾り、指揮官のガルシア・ピミエンタからも評価されるなど2021年は飛び級でのトップデビューも期待される存在だ。
代表歴
COVID-19の影響もあり国際大会が限られている状況だが、2019年12月にスペインU16へ招集された経歴を持っている。また、モロッコ代表を選択できる権利があるため、モロッコのサッカー協会は積極的なアクションでアプローチをかけているという。
移籍の噂
FCバルセロナとの最初のプロ契約によって、2023年6月末までの契約を残している。
プレースタイル
バルセロナ育成部門のディレクターを務めるパトリック・クライファートは「彼は次なるメッシ」だと称賛しており、ルーツであるモロッコのメッシとして存在が知れ渡っている。左利きである彼は右ウィングを本職としているほか、左ウィングや偽9番(ファルソ・ヌエベ)での適性を持っているアタッカーだ。最大の武器はドリブルであり、物怖じしない積極的なデュエルにて相手ディフェンダーを翻弄し、逆足でもタッチも織り交ぜるなど足元の技術は一級品といえるだろう。16歳らしさのある良くも悪くも生意気なスタイルは今後のバルセロナでも光る才能として成長するはずだ。