ジャンルカ・プレスティアーニ

選手紹介
名前ジャンルカ・プレスティアーニ(Gianluca Prestianni)
生年月日2006年1月31日
国籍/出身アルゼンチンシウダデラ)
身長165cm
ポジションWG
所属CAベレス・サルスフィエルド

※Prestianniはプレスチアーニとも表記されるだろう

並外れた才能でトップチームに介入するベレスの新たな神童

プレー動画

経歴

■2006-2022年(幼年期~ベレス)

リオネル・メッシが「La Pulga(ノミ)」の愛称で呼ばれるのに対し、ジャンルカ・プレスティアーニもまた「La Pulgita(小さなノミ)」と表現されるなど小さな体格の彼は偉大なるレジェンドと同じような評価を受けていた。生まれは首都ブエノスアイレスの近郊にあるシウダデラであり、カルロス・テベスやティアゴ・アルマダが過ごしていたスラム街である「フエルテ・アパチェ」が同地区にあるものの、彼がそのエリアの出身であることは不明となっている。

最初にボールを蹴ったのはフベントゥ・ウニダ・デ・シウダデラやビジャ・レアルの地域にあるクラブであるが、程なくして育成の名門クラブであるCAベレス・サルスフィエルドとの関係性が構築されるなど才能は際立っていた。また、フットサルをする際に所属していたUDSA(ウニオン・デボート・ソシアル・アジェンデ)では、8歳とみられる2014年当時のプレー映像がYouTube上に残されている。

ベレスの下部組織でも彼の神童ぶりは凄まじく、黄金世代とされる2006年生まれの筆頭としてオクタヴァ・ディビシオン(U15)では無敗でのリーグ優勝に貢献。2021年シーズンよりセプティマ・ディビシオン(U16)に昇格していたが、夏頃からは異例の飛び級にてリザーブチームの試合にも出場しており、2014年のマクシミリアーノ・ロメロに次ぐ若さで彼は到達していた。

2022年4月には彼と同じ黄金世代(2006年生)であるマクシミリアーノ・ポルセル、アレホ・サルコ、フアン・マヌエル・ビジャルバと共にベレスとの最初のプロ契約を締結。翌月の5月には彼のみがコパ・リベルタドーレスのベンチ入りを許されており、5月22日の同国対決となったエストゥディアンテス戦で16歳3ヶ月24日の若さでのトップデビューを達成している。1ヶ月後にはアルゼンチン1部の舞台にも立っているなど、これから国内を騒がせるであろう逸材だ。

代表歴

2021年10月には15歳ながらアルゼンチンU17でのトレーニングセッションに招集されており、2022年4月にはパブロ・アイマールのもとでモンテギュー国際大会(U16)にも出場。ベルギー、ポルトガル、フランスを破りながら決勝の舞台に駒を進めるも、南米対決となったブラジル戦で惜しくも敗れたことで準優勝に終わっている。ちなみに決勝戦の試合終了直後には乱闘騒ぎとなっており、ブラジル人選手の挑発に対して真っ先に殴りかかったのが彼だ。

移籍の噂

ベレス・サルスフィエルドとは最初のプロ契約にて2024年12月末までの契約に署名している。国外移籍が解禁される18歳の誕生日は2024年1月には迎えるため、来年以降からは市場で名前を目にする機会も増えるだろう。現時点でもFCバルセロナやレアル・マドリードなどの欧州クラブはスカウトを送り込んでいるようだ。

プレースタイル

並外れた右足の技術にて相手の守備網を切り裂くウィンガーであり、主に左ウィングとして起用されている。狭いスペースでも苦としない卓越したボールコントロールに加え、小柄ゆえの爆発的なスピードで1vs1では止めるのを非常に難しくさせており、さらにはパンチのあるシュートも備えているなどピッチ上で明確に個性が光るタレントと言えるだろう。

16歳で到達したトップチームでは怖いもの知らずな仕掛けで若いウィンガーらしさのある姿を見せるだけでなく、冷静な状況判断で試合に溶け込んでいるため出場機会はこれからも増えていくはずだ。一方で165cm程度とされている身長とモンテギュー国際大会で見せた熱くなる一面は不安要素となっている。

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