ファクンド・ファリアス

名前 ファクンド・ファリアス(Facundo Farías)
生年月日 2002年8月28日
国籍/出身 アルゼンチンサンタフェ)
身長 175cm
ポジション AMF
所属 CAコロン

残酷で感情的な人生を歩んでいるサンタフェの新星

プレー動画          

経歴             

■2002-2015年(幼年期~コリンチャンス・サンタフェ)

彼は両親が16~17歳の頃に授かった子供であり、アルゼンチン北部のサンタフェにて誕生した。祖父の勧めで5歳からサッカーを始めており、地元の5歳~12歳を対象としたスクールであるエスクエラ・デ・フットボールUNLに所属しながら初期キャリアを過ごしていたという。その後、コリンチャンス(ブラジル)とのパートナーシップ関係によって設立されたコリンチャンス・サンタフェに加入したことで、名門クラブの育成メソッドを体感しながら充実した時間を過ごしていたが、10歳となった彼に悲劇が訪れる。最愛の母が闘病(癌)の末に26歳の若さで亡くなったのだ。

祖父母はアルコール依存症であった父親に彼を預けることを良しとしておらず、自ら彼を引き取ることを決断しているが、祖父も程なくして他界しているため、実質的には祖母の一人で育てられることになっていた。しかし祖母だけでは彼と妹を育てることは難しかったこともあり、多くの時間をクラブのコーチであったダリオ・ドゥアルテの家で過ごしたという(当時、コーチは18歳の息子を亡くしていた背景もある)。

こうした悲しみを忘れさせたのがサッカーであり、彼にとってはサッカーが現実から逃避できる場所であった。コリンチャンス・サンタフェが2015年に解散した際には、当時8人制でプレーしていたストライカーの彼を獲得するために多くのスカウトがアプローチをかけていたが、彼はそれらの言葉に耳を傾けることはなく、父親代わりの存在であったダリオ・ドゥアルテの再就職先であるCAコロンの下部組織に共に加入している。

■2015-2021年(CAコロン)

CAコロンではダリオ・ドゥアルテの判断によってストライカーではなく「8番(攻撃的なミッドフィールダー)」のポジションにコンバートされると、メキメキと頭角を現しており、2019年11月に行われたプリメーラ・ディビシオン(アルゼンチン1部)第12節のCAトゥクマン戦にてトップデビューを達成。デビューから半年後の2020年5月にはコロンとの契約を新たに延長し、同年11月のコパ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナル(リーグカップ)ではデフェンサとセントラル・コルドバの2試合で計19分間の出場ながら2得点を奪う活躍を残すなど、わずかな出場時間で決定的な仕事をするスーパーサブのような存在となっていた。

 
 
 
 
 
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2021年のコパ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナルでは、グループラウンドの第7節 CAプラテンセ戦から第13節のCAウニオンまでの7試合で2得点4アシストの成績で決勝トーナメント進出の原動力として君臨。高調子をキープしていた彼であったが、5月27日にはアルコール依存症で肝硬変を患っていた父親が新型コロナウイルス感染症によって亡くなっており、以前には祖母も亡くなっていたため彼は妹だけが唯一の家族という孤独の身となっていた。それでも6月からの決勝トーナメントでは準決勝のCAインデペンディエンテ戦に出場しており、決勝戦のラシン・クラブ戦では不出場(コロナの検査で誤って陽性診断されていたため)に終わっているがクラブは優勝タイトルを手にしている。

 
 
 
 
 
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代表歴            

これまでアルゼンチンの世代別代表にはU15とU17に選出された経歴を持っており、2021年4月にはトップチームでの活躍によってアルゼンチンU20への初めての招集を受けていた。しかし、同時期に新型コロナウイルスに感染したことでトレーニングへの参加を諦めざるを得ず、現時点ではU20でのデビューには至っていない。

移籍の噂           

2021年冬の移籍市場ではヨーロッパのいくつかのクラブから問い合わせが来ていることを明らかにしており、ビジャレアル(スペイン)の名前が挙がっていた。しかし、彼のもう一人の父親代わりでもある代理人のマルティン・センドアは「少なくとも後1年はコロンにいることを望んでいる」と噂を一蹴している。

それでも2021年6月にはビジャレアルの他、新たにアトレティコ・マドリード(スペイン)、ユヴェントス(イタリア)の名前が報じられるようになっており、約1000万ユーロとされている金額を支払われるのかに注目が集まっている。CAコロンとは2022年12月末までの契約を残していることや、彼自身の希望に応じては移籍が決定しても当面はアルゼンチンに残ることだろう。

プレースタイル        

攻撃的なポジションであればオールマイティーにこなすことのできる選手であり、CAコロンでは本来の「10番」「8番」以外にも、最前線でのプレーやウィングとしても起用される一面を持っている。派手さのあるスタイルではないが、基本的なスキルが高い水準で備わっているため、ドリブル・パス・シュートの三拍子揃った選手として重宝されるだろう。175cmと豊体ではないが、アルゼンチンの選手らしさのある重心の安定したものを持っているため、ゴツゴツとした筋肉質のフィジカルによってキープ力も高い。18歳ながら数多くの悲劇を経験しているため、精神的にも周辺の若者とは一線を画している。