名前 | エルシン・デスタノール(Ersin Destanoglu) |
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生年月日 | 2001年1月1日 |
国籍/出身 | トルコ(ガジオスマンパシャ) |
身長 | 195cm |
ポジション | GK |
所属 | ベシクタシュ |
圧倒的セービング力でベシクタシュの躍進を支える守護神
プレー動画
経歴
■2001-2021年(幼年期~ベシクタシュ)
トルコ北西部・イスタンブール県のガジオスマンパシャに生まれた彼は、家族がボスニア・ヘルツェゴビナにルーツのあるボスニア人の家庭で育っており、11歳の頃よりバイランパシャSK(トルコ4部)にてキャリアをスタートさせている。そんなバイランパシャでは長く在籍することはなく、フルヤで行われた試合にてベシクタシュの目に留まるとそのままベシクタシュの下部組織に移籍しているため、わずか1シーズンにて名門クラブの一員となっていた。
16歳となった2017年9月にベシクタシュとのプロ契約を締結すると、UEFAユースリーグ(U19トーナメント)でベシクタシュU19のゴールマウスを守っており、FCポルト・ASモナコ・RBライプツィヒといった並み居る育成クラブを相手に最年少ながら健闘した活躍を見せていた。同年11月からはテュルキエ・クパス(カップ戦)とUEFAチャンピオンズリーグにおいてトップチームのベンチに控えることができるなど、ハイレベルの環境における空気を肌で感じていた。
この経験を糧とした彼は、2018/19シーズンのベシクタシュU21における正守護神となり、トップチームに帯同した試合を除いたU21スュペル・リグ(トルコU21リーグ)の30試合に出場。総失点数をわずか24失点に抑え、12試合ではクリーンシートを達成するなどガラタサライU21にタイトルを奪われたが準優勝の立役者となっている。2019/20シーズンはU21スュペル・リグが廃止されたことでU19スュペル・リグ(トルコU19リーグ)での出場から始まると、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となるまでの18試合に出場した(24失点・4試合でのクリーンシート)。
2020年6月からリーグが再開されるのだが、ベシクタシュではロリス・カリウスが期限付き移籍の満了で退団したことにより19歳の彼が昇格と共に急遽ゴールマウスを守ることが決定。スュペル・リグ(トルコ1部)第27節のアンタルヤスポル戦にてデビューを飾るとそのままシーズン終了までの全8試合に出場し、6勝2敗の好成績によってベシクタシュをリーグ戦3位までに導いている。2020/21シーズンも引き続き正守護神に君臨しており、国内では33試合29失点・うち13試合でのクリーンシートという活躍でベシクタシュの首位躍進を支えているところだ。
代表歴
2017年8月からトルコU16に招集されたことを皮切りに常に世代別代表には名前を連ねている。2020年9月にはトルコU21でのデビューも飾っているが、世代別代表ではポジションを確約されているわけではなかったため、各種の欧州選手権でも数試合程度の出場となっている。
移籍の噂
フランスのオリンピック・リヨンとOGCニースは彼の試合にスカウトを派遣するなど積極的な獲得に動いていることが明らかとなっている。しかし、両クラブのオファーをベシクタシュは断っているのだがリヨンとニースは共に諦める姿勢を見せておらず、2021年夏の移籍市場での獲得に全力を注いでいるところだ。そんなベシクタシュと彼の間には2023年6月末までの契約が残されているが、ベシクタシュを4年ぶりのリーグ優勝に貢献した暁にはさらなるクラブの関心を集めることだろう。
プレースタイル
マヌエル・ノイアーのプレーを参考している彼は、ノイアーと同様に高いポジショニングを取ることで知られている。その影響で退場など危険なシーンを招くこともあるが、それ以上に彼が90分を通して見せるセービングの多さは圧巻だ。195cmと申し分ない体躯で通常では届くことも難しいコースへのシュートも手が伸びたと錯覚するようなセーブでチームを救い、もはや20歳にしてスュペル・リグNo.1と呼ばれるような評価を得ている。