エリェ・ワイ

名前 エリェ・ワイ(Elye Wahi)
生年月日 2003年1月2日
国籍/出身 フランスクールクロンヌ)
身長 184cm
ポジション CF
所属 モンペリエHSC

※エリー・ワヒとも表記されるだろう

最大級のポテンシャルを秘めたモンペリエのアウトローな才能

プレー動画          

経歴             

■2003-2018年(幼年期~SMカーン)

パリ南部の郊外にかつて存在したクールクロンヌ(現在はエヴリー・クールクロンヌ)に生まれた彼は、母子家庭で育っており、母親がディディエ・ドログバと同郷の出身であるなどコートジボワールの血が彼には流れている。エンゴロ・カンテが初期キャリアを過ごしたクラブとしても知られているJSシュレンヌにてサッカーを始めると、カンテも指導したPiotr Wojtyna氏は「彼が5得点を決めた試合を覚えている」と語り、U11/U13カテゴリの監督であったMehdi Ariano氏には「正直なところ、彼がU9/U10でプレーしていたときから、大きな間違いが起きなければプロになることを知っていた」と才能は既に周囲の少年らと比べても際立っていたという。

そんな最初のクラブであるJSシュレンヌで6歳から13歳までの生活に終わりを告げた彼は、次なるクラブとしてこれまたカンテが在籍していたSMカーンの下部組織に入団。親元を離れたノルマンディーでの挑戦であったが、初年度からU15カテゴリで計89得点を記録する驚異的な活躍で、13歳~14歳離れしたパフォーマンスから国内中の視線を集めていた。翌年には14歳でパリ・サンジェルマンU17との親善試合に出場すると、5-2と敗れはしたが彼は2得点を挙げたことで、3つ上のカテゴリましてはパリ・サンジェルマンから点を奪ったことは衝撃的なトピックとなっている。

フットボールでは順調な活躍を見せていた彼であったが、2018年の初めに学校での規律違反(具体的な内容は明らかとなっていないが、一部では喧嘩だとされている)が大きな問題となり、SMカーンを解雇されている。

■2018-2021年(モンフェルメイユ~モンペリエ)

SMカーンに解雇された後、彼の視線は国外に向けられており2018年の夏にはイングランドのサウサンプトンFCと事前契約を交わし、16歳の誕生日を迎えるタイミングでイギリスに渡ることが決定していた。16歳になるまでの1年間はフランスに留まることになるため、サウサンプトンが3万ユーロの金銭補助でFCモンフェルメイユに加入させることを決定。そこでU19カテゴリへの飛び級にて成長を望んでいたが、ここに来て最大の問題が発生する。モンペリエHSCが横取りしたのだ。

モンペリエのSD(スポーツディレクター)であるフランシス・デ・タッデオがサウサンプトンの誘惑から彼を説得しており、母親に仕事を与えることも大きな要因となったことで現在のモンペリエHSCに加入。当然のようにサウサンプトンとモンフェルメイユも法的手段にて対抗したが、結果的に16歳未満の選手に対しての事前契約には拘束力がないとし、モンペリエが勝利を収めている。

加入時に一悶着はあったが1年後の2019年8月にモンペリエB(リザーブ)でのデビューを飾っており、そのまま2019年10月にはモンペリエとの最初のプロ契約に署名。2020/21シーズンの途中にはトップチームに昇格し、2020年12月16日に行われたリーグ・アン(フランス1部)第15節のFCメス戦にて念願のトップデビューを果たしている。デビューから2試合目となるASモナコ戦では初得点を記録し、第34節を終えた時点でのリーグ戦では15試合3得点の成績を残すなど、来季へのブレイクに弾みをつけているところだ。

代表歴            

新型コロナウイルス感染症の影響で2020年以降の活動は実施されていないが、2019年にはフランスU16~U17の計3試合に出場している。

移籍の噂           

モンペリエとは新たに2025年6月末までの契約を交わしており、少なくとも来季はモンペリエに残留することが既定路線となっている。それでもディディエ・ドログバがプレーしたイングランドには興味を持っていることは間違いないため、適切な時期にステップアップする可能性も高いだろう。

プレースタイル        

身体能力が高く力強いプレーが特徴的な彼は、最大の持ち味である得点力以外にもスピードに乗ったドリブルなど強烈な個性を持った選手だ。13歳から親元を離れてプレーしていたこともあり、精神的な成熟はしているもの、カーンでの出来事に代表されるようにやや短気な性格であることも知られている。しかし、彼は慈悲深く共感性を持った人物であるため素行不良と言えるのかは今後の態度次第だろう。ユースからプロカテゴリに移行したことも大きなターニングポイントであるため、ここで短所を補いながら持っている資質を開花させることが望まれる。