ダビド・コルドン(ダヴィンチ)

選手紹介
名前ダヴィンチ(David Cordón ‘Davinchi’)
生年月日2007年10月16日
国籍/出身スペインウエルバ)
身長182cm
ポジションLSB
所属RCレクレアティーボ・デ・ウエルバ

ビーチサッカー界のレジェンドを父に持つウエルバの俊英

プレー動画

経歴

■2007-2022年(幼年期~レアル・ベティス)

スペイン南部のアンダルシア州に属する港町のウエルバ。大航海時代を代表する探検家のクリストファー・コロンブスが最初の航海を実現させることに成功した街にて『ダヴィンチ』ことダビド・コルドン・マンチャは誕生した。父親のダビド・コルドン・カーノ(1975年生)はスペインのビーチサッカー界では伝説的な存在として知られる人物であり、スペイン代表を2度の欧州制覇と世界選手権の準優勝に導くなどアスリートとしての才能はこうした父親から受け継いだものであった。

5歳から故郷のウエルバにてスペイン最古の歴史を誇るRCレクレアティーボ・デ・ウエルバにてキャリアを始めると、当時はバスケットボールも並行しながらボールを蹴っていた。9歳になると同じアンダルシア州内のレアル・ベティス・バロンピエに引き抜かれており、2019年のラ・リーガ・プロミセス(U12)では、7人制の当時から左サイドで3番を着用している姿が確認でき、セビージャFCとのアンダルシアダービーにてビーチサッカーさながらのアクロバティックなシュートも決めている。そんなレアル・ベティスには2021/22シーズンのカデテB(U15)を最後に退団しており、理由は25試合で7試合のみが先発出場であったことも含めて、絶対的な存在ではなかったことが由来していると考えられるだろう。

■2022-2024年(レクレアティーボ・ウエルバ)

2022/23シーズンより故郷のRCレクレアティーボ・デ・ウエルバに帰還しながらカデテA(U16)に登録。アンダルシア州リーグ(カデテA)のデビュー戦となった開幕説のCDマリスマス・ポルボロン戦では、チーム内で最初のスコアラーとしてネットを揺らしており、10-2の大勝利の火蓋を切る活躍を残している。こうした初年度を26試合6得点の個人成績を収めている彼だが、古巣のレアル・ベティスが独走優勝を果たす一方でリーグ戦を10位/16チームに終えるなどタイトルからは程遠い環境であることを痛感した。

翌2023/24シーズンではリーガ・ナシオナル・フベニール(U19:2部リーグ)に属するフベニルA(U19)に昇格。上位カテゴリでの初挑戦ながら1試合を除く全29試合でフル出場するまでに定着し、15歳という若さでクラブを5位の成績に導いていた。シーズン途中の2023年12月にはレクレアティーボとの最初のプロ契約を締結し、2024年5月にはプリメーラ・フェデラシオン(スペイン3部)最終節のUDイビサ戦で初めてのTOPチームにおけるベンチ入りも果たすなど充実したシーズンとなっている。

プロ契約後、最初のシーズンとなる2024/24シーズンはアベル・ゴメスが率いるTOPチームにプレーシーズンから帯同しており、昨季までラ・リーガ(スペイン1部)に属していたカディスCFとのTRMにも出場しながら勝利を収めるなど良い準備期間を過ごしていた。すると、2024年8月の3部リーグ開幕節となるメリダAD戦で左サイドバックでのスタメンに抜擢され、55分までに3点ビハインドの苦しい試合展開ながらもロスタイムに1点差に追いつく初ゴール、その1分後にはセットプレーのこぼれ球にいち早く反応しながら劇的な同点弾をアシストするなど、TOPデビュー戦で1G1Aとこれ以上にない鮮烈な姿を見せている。

その後の2~3節でもスタメン起用されているが、チームは開幕5試合で未勝利の最下位(20位)に沈むなど低迷しており、それに伴って彼の起用も不安定な状況に回帰。それでもチームが降格圏を脱するために所々で起用されながら経験を積んでいるなど、どのような結果になっても貴重な経験となることだろう。

代表歴

これまで世代別代表から遠い存在であったが、リーグ開幕前の2024年8月20日にスペインU18に16歳ながら選出。この招集は公式戦を目的としない2024/25シーズン最初のトレーニングプログラムであるため、26人の1人に名を連ねた形となっているが、その2ヶ月後の2024年10月にはルーマニアU18戦にて出場も達成した。

移籍の噂

 

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レクレアティーボとは2027年6月末までの契約を残しており、2024年9月に新たな代理店として『GBGフットボール・エージェンシー』と契約しており、ウルグアイを中心とした南米系の選手を扱う同組織の管轄下となっている。その1ヶ月後にはバルセロナとレアル・マドリードが関心を持っていると報じられているが、具体的な動きは見られないため移籍については2025年夏以降だろう。現在は150万ユーロが移籍金として設定されている状況だ。

プレースタイル

非凡な左足を持つ彼は、左サイドバックを主戦場としながら左サイドを支配するアグレッシブなスタイルにて存在感を高めている。スペイン人らしさのある足元の技術に優れているほか、アシストこそ味方選手の決定力の無さに遮られる形でついていないが、左足から放たれる美しい弾道のクロスはもっと評価されて良いだろう。ビーチサッカー選手である父親との特別な関係を構築しているため、ビーチサッカーと畑は違うながらもプロフェッショナルな姿勢を学ぶなどピッチ外での成長も感じさせている。

小ネタ

父親の影響もありビーチサッカーの大会にも出場している。

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