ダントゥマ・トゥーレ

選手紹介
名前ダントゥマ・トゥーレ(Dantouma Toure)
生年月日2004年6月12日
国籍/出身アメリカコナクリ)
身長173cm
ポジションWG/CF
所属コロラド・ラピッズ

※ダントゥマ・ヤヤ・トゥーレとも表記される。

特大級のポテンシャルを秘めたギニア経由の才能

プレー動画          

経歴             

■2004-2016年(幼年期~学生サッカー)

西アフリカ・ギニア共和国のコナクリに生まれた彼は、幼くしてアメリカ合衆国のニュージャージー州に移住していた。彼のキャリアは一般的な学校から始まっており、2016年にニュージャージー州トレントンにあるトレントン・セントラル・ハイ・スクールに進学した彼は新入生を対象とした大会にて28得点を記録したことで、ニュージャージー州で注目される選手となっていたという。

当時のコーチであるジョー・フィンクが夏に向けた2歳年上のカテゴリに組み込むことを決めると、彼がピッチに足を踏み入れた瞬間に周囲の人々は全く異なる才能を持っている選手であることを理解したほどだ。この頃からフィンクは彼の名前から「ヤヤ」と呼ぶようになり、そのニックネームがチームメイトを中心に親しまれると、現在に至るまでの愛称となっている。そのためコートジボワールのレジェンドであるヤヤ・トゥーレとは血縁関係にはない。

■2017-2020年(PDA~ニューヨーク・レッドブルズ)

学生サッカーでは才能が収まりきらないことが認められると、2017年よりアメリカ合衆国の育成機関であるプレーヤー・デベロップメント・アカデミー(PDA)に加入。そこで2シーズンにまたがる約1年間を過ごすと、U15/U16カテゴリでは14試合6得点、U16/U17カテゴリでは12試合7得点、U18/U19カテゴリでも12試合5得点を記録するなど当時13~14歳とは思えない驚異的な成績を飛び級にて収めていた。

この活躍から2018年よりMLS(アメリカ1部)に所属するニューヨーク・レッドブルズの一員となっており、加入初年度からU15~U19まで幅広くプレーするなど彼における適正なカテゴリが模索されていた。ニューヨーク・レッドブルズの練習場にはトレントンにある自宅から徒歩20分もかかる最寄り駅で電車に乗り、終着駅でチームメイトが車で彼を練習場まで送るという生活を続けており、2020年7月にホストファミリーのもとに引っ越すまではこうした移動を伴っていたという。

2019年シーズンからは2004年生まれとしては最年少となるU19カテゴリに昇格しており、14試合で6得点を奪うと、2020年シーズンよりニューヨーク・レッドブルズⅡ(リザーブ)としてUSLチャンピオンシップ(アメリカ2部)での挑戦が始まった。シニアカテゴリで当初は苦戦すると思われていたが、シニアデビューから3戦目のピッツバーグ・リバーハウンズ戦で後半ロスタイムに一矢報いる初得点を記録すると、そのまま同シーズンは13試合に出場し3得点3アシストと16歳の少年にとっては十分な成績であった。

■2021年(コロラド・ラピッズ)

このままニューヨーク・レッドブルズのトップチームへの階段を登るものだと思われていたが、2021年3月4日に同じくMLSのコロラド・ラピッズに移籍することが発表。移籍金として50,000ドルが発生し、彼はホームグロウン契約を締結した。なぜコロラド・ラピッズに移籍することを選んだのは明らかではないが、彼以外にも若い選手を積極的に獲得し将来的にヨーロッパに売却することを目論んでいることから、彼とクラブの野望が一致したのだろう。

代表歴            

ギニア生まれであるため、ギニア共和国を代表する権利を持っているが2018年からアメリカU16として世代別代表に選出されている。既にU17でのデビューも飾っているためアメリカを今後も選択するだろう。

移籍の噂           

コロラド・ラピッズとは2025年12月末までの長期契約を交わしており、オプションとして2年間の更新も可能であるなど将来的な売却に向けた細かな取り決めが設定されている。コロラド・ラピッズのゼネラルマネージャー(GM)であるパドレイグ・スミス’は若い選手をヨーロッパに進出されるビジョンを公言しており、同氏が以前まで勤めていたUEFAでのコネクションを活かせるため彼もまたヨーロッパでの挑戦は既定路線だ。

プレースタイル        

173cmと高身長ではないが、筋肉質で体幹の良さが際立つこともあり自身より大きなディフェンダーを相手にも臆しない物理的な性質は武器だろう。パワフルとスピードを両立した爆発力のあるプレーで得点を重ね、ウィングでも最前線でも個性を発揮できる強さを持っている。まだ16歳と伸び代の計り知れないポテンシャルを秘めているため、コロラド・ラピッズでの成長が促進されるのであればスターダムにのし上がるだろう。

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