ダニール・フジャコフ

選手紹介
名前ダニール・フジャコフ(Daniil Khudyakov)
生年月日2004年1月9日
国籍/出身ロシアモスクワ)
身長194cm
ポジションGK
所属FCロコモティフ・モスクワ

守護神不在の穴を見事に埋めきったロシアの宝

プレー動画

経歴

■2004-2022年(幼年期~ロコモティフ・モスクワ)

ロシア連邦の首都であり約1,268万人の人口を誇るモスクワにてダニール・フジャコフは誕生した。叔父はPFKタンボフのスポーツディレクター(SD)を務め、後に刑事訴訟までに発展した事件の関係者であるパヴァール・フジャコフであり、サッカーが身近な存在であった彼は幼い頃から現在のFCロコモティフ・モスクワの下部組織にてキャリアを過ごしている。

11歳となった2015年には、ロシアのジュニア年代における最大規模の大会である『ロコボル』に出場しており、東欧の主要クラブも参加したトーナメントにおいて最優秀GKに選出。こうした活躍はジュニア時代から続けられており、クラブ公式SNSでも2013年当時に撮影されたオレグ・パシニン(現:アシスタントコーチ)との写真が投稿されるなど、大きな希望として育てられていた。

2020年3月に16歳でU17カテゴリでのデビューを飾ると、2020/21シーズンはファームクラブとして位置づけられるFCカザンカ・モスクワに組み込まれ、活躍の舞台をFNL2(ロシア3部)に移行。16~17歳ながらシニアカテゴリの13試合に出場するだけでなく、失点数はわずか「14」、無失点で終えた試合数も「5」試合に達するなど圧巻の成績であった。

 

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この活躍により2021/22シーズンはトップチームに帯同すると、36歳のベテランかつ主将であるギリェルメを支えるセカンドゴールキーパーとしてベンチにその姿は見えていた。本来であれば出場機会は遠く先の話かと思われていたが、2021年9月に行われたロシア・プレミアリーグ(ロシア1部)第9節のFCヒムキ戦にて突如出番が与えられる。ギリェルメが後半8分に退場判定となったことで急遽ゴールマウスを守ることになった彼だが、1人少ない状況ながら同試合を無失点にて乗り越え、そのまま警告で欠場となったギリェルメが不在の2試合でも抜擢されながら、結果的に3試合を3失点に抑えて乗り越えている。

ギリェルメが処分から復帰したことにより再びベンチを温める日々が続いたが、2021年11月末に当のギリェルメが負傷離脱を強いられたことにより、中断期間までのリーグ戦3試合に出場(4失点)。11月25日にはヨーロッパリーグのグループラウンドであるSSラツィオ(イタリア)を相手に国際大会でのデビューを飾り、同大会からは姿を消しているが17歳で経験した大舞台は彼の成長をさらに加速させる材料となった。中断期間から再開される2022年2月末からどのような姿を見せるのかに注目だ。

代表歴

2019年12月に15歳でロシアU16の舞台を経験した彼は、COVID-19の影響で世代別代表の活動が制限されるも、2021年に入るとロシアU17とU18の両方をプレーするようになっている。もしかするとロシアのフル代表に早々にして選出される可能性もあるだろう。

移籍の噂

ロコモティフ・モスクワとの契約は2024年6月末までとなっているが、クラブとしてはギリェルメの後継者として彼を据えたい意向が強いため移籍には前向きな姿勢を取らないだろう。また、ロシア人の選手は傾向として国内に留まるケースが多いため、このままロシア国内を中心としたキャリアも有力だ。とはいえ、公式SNSではFCバルセロナ(スペイン)やアタランタBC(イタリア)をフォローしていることからも関心は持っている。

プレースタイル

194cm/88kgの体格を有するゴールキーパーであり、最初に語るべきは17歳ながら急遽の出場を安定したパフォーマンスで守りきったメンタルの強さだろう。セービング能力が高く、なかでもボックスの外からの得点はほとんど許すことはないなど、1試合平均で3.8本のシュートセーブを記録している。ギリェルメもその才能を高く評価するほか、トップ指揮官のマルクス・ギズドルは若き日のマヌエル・ノイアーを彷彿とさせる選手であると、かつてアシスタントコーチとしてノイアーと仕事をした経験から語っている。

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