名前 | ダニエル・サメク(Daniel Samek) |
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生年月日 | 2004年2月19日 |
国籍/出身 | チェコ(フラデツ・クラーロヴェー) |
身長 | 184cm |
ポジション | CMF/CB |
所属 | スラヴィア・プラハ |
※ダニエル・サメーク、サメックなどとも表記されるだろう。
右足から多くの得点機会を演出するスラヴィア・プラハの新星
プレー動画
経歴
■2004-2018年(幼年期~フラデツ・クラーロヴェー)
チェコ共和国が欧州連合(EU)に加盟した2004年、「王の城」を意味する古都のフラデツ・クラーロヴェーにてダニエル・サメクは誕生している。6歳から始めた幼少期のキャリアを過ごしたのは1905年に設立されたFCフラデツ・クラーロヴェーであるが、当時はクラブの指導方法に対して反発的な子供だったという。
30分間に多くの指示が飛び交うコーチングスタイルのなかで、彼はただただ指示通りにプレーすることを拒んでいたことでコーチとは確執が生じると、13歳になった頃にはフロアボール(サッカーとは異なる競技)に転身する可能性があったと言われているほどであった。それでもサッカーへの情熱を止めることがなかった彼は、2018年夏より14歳で名門スラヴィア・プラハの下部組織に加入している。
■2018-2021年(スラヴィア・プラハ)
加入から2年後の2020/21シーズンには16歳ながらスラヴィア・プラハU19に昇格しており、1.Dorostenecka Liga(U19リーグ)でも主力に定着。2020年9月には、SKベネショフを相手にフォトバロヴァー・ナーロドニー・リガ(チェコ2部)でのスラヴィア・プラハB(リザーブ)でのデビューも飾っていた。シーズン終盤にはスラヴィア・プラハがリーグ優勝を手中に収めていたことで、フォルトゥナ・リガ(チェコ1部)第33節のFKヤブロネツ戦でトップデビューも果たすなど、1シーズンで異なる3カテゴリでのプレーとなっている。
Záložník do Slavie přišel v žácích v létě 2018 z Hradce Králové. Reprezentoval v mládežnických kategoriích U15 a U16. Je to jeden z největších talentů ročníku 2004. #slakva pic.twitter.com/ey0XaF0r9d
— SK Slavia Praha (@slaviaofficial) March 3, 2021
新たに迎えた2021/22シーズンにはスラヴィア・プラハのトップチームに組み込まれており、第5節のFCバニーク・オストラヴァ戦では初ゴールを含めた1得点1アシストを記録。フォルトゥナ・リガでは5試合で2得点2アシストとポジションには似つかわしくないゴールへの関与で騒がれるようになっている状況だ。
代表歴
2019年4月にチェコU15に選出されてからは、2004年世代における世代別代表の常連プレーヤーとしての地位を確立している。チェコU16も含めるといくつかの試合でキャプテンマークを着用しており、U15~U16では合計20試合に出場した。現在は17歳ながらチェコU19に飛び級で選出されている。
移籍の噂
トップデビューから日が浅い状況ながら、彼に対してはセリエA(イタリア1部)のボローニャから250万ユーロのオファーが届いたことが明らかとなっている。これは彼の代理人を務めているマルティン・ハードリチカにより直接語られたものであり、現時点ではスラヴィア・プラハで自分自身を確立することが重要だと判断しているため、移籍には応じていない。
🇮🇹 @BfcOfficialPage učinila předběžnou nabídku na Daniela Samka, kterou Slavia odmítla. Více dnes v @DenikSport. #prestupy
Il Bologna ha fatto la prima offerta per Daniel Samek, 17enne centrocampista dello Slavia Praga. Respinta. #calciomercato #BFC #WeAreOne pic.twitter.com/0eqEsiBWDH
— Jakub Konečný (@jakub_konecny) September 14, 2021
プレースタイル
スラヴィア・プラハではオーソドックスな4-2-3-1システムのボランチとして起用されているほか、世代別代表では184cm/80kgという体格を生かしてセンターバックを務めることもある選手。平均81.7%のパス成功率で優れた判断力からゲームに関与する彼だが、1本の縦パスで状況を打開したり、フリーキックやコーナーキックといった場面ではプレースキッカーを担うなど、利き足の右足で美しい放物線を描くのも特徴的だ。また、千載一遇の好機と判断した際にはアタッキングサードまで介入し、逆足からでも得点を決めてしまうなど悪くない得点感覚も持っている。