名前 | カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz) |
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生年月日 | 2002年11月30日 |
国籍/出身 | アルゼンチン(ラ・プラタ) |
身長 | 176cm |
ポジション | CMF/AMF |
所属 | ラシン・クラブ |
クラブから強固なプロテクトを受けるラシンの若き宝石
プレー動画
経歴
■2002-2015年(幼年期~DIVE)
アルゼンチン・ブエノスアイレス州の州都として知られ、1880年以降に開発された近代計画都市であるラ・プラタにてカルロス・ホナス・アルカラスは誕生した。父親はアマチュアながら選手経験のある人物であり、そんな父にコーチングされるようにして4歳からサッカーボールを蹴り始めている。本格的にキャリアを歩み始めたのはヴィラ・エリサ・チルドレン・スポーツ(通称:DIVE)と呼ばれる小さなクラブであり、当時の年齢は9歳そこらであったが、礼儀正しく謙虚な少年であったことをクラブの会長を務めるカルロス・ピサロ氏は回想した。
最初の公式戦では味方GKが負傷したことで7人で試合を続ける必要があった。その際に誰かがGKになる必要がありながらも他のチームメイトは手を挙げず、彼が自ら救おうとゴールマウスに立っており、同試合では直接フリーキックを決めるというまさに主人公のようなエピソードで幼少期を過ごしている。
フットボールの基礎を学んだDIVEには2015年まで在籍しており、その後は13歳ながらラ・プラタのU-15代表として活動。そこでラシン・クラブのユース・コーディネーターを務めていたアレハンドロ・ルッソに発見されると、ラシンのトレーニング施設である『Predio Tita Mattiussi』にチームごと招待されながら親善試合を行っており、そのような関係を経て2017年にラシンの下部組織に入団した。
■2017-2022年(ラシン・クラブ)
ラシンではオクタヴァ・ディビシオン(U15)からスタートするも、16歳のときにはマルロ・ヘルクが率いるリザーブチームの試合にも出場しており、加入時の期待をそのままに成長。2020年1月に行われたアトレティコ・トゥクマン戦にてトップチーム&1部リーグでのデビューを飾ると、デビュー2戦目となったコパ・スーペルリーガのCAアルドシビ戦では3-3のスコアで進んでいた試合において、後半ロスタイムに劇的な逆転ゴールを記録しており一気にサポーターの心を掴んだ瞬間であった。
その後のシーズンはCOVID-19の影響で中断期間が到来するも、再開後にはトップチームの戦力として認められながらコパ・リベルタドーレスにも出場するなど様々なコンペティションで彼の姿は確認できていた。そこから3シーズン目に入っている現在ではフェルナンド・ガゴの下で欠かせない存在までに成長しながら、市場価値を高めている。
代表歴
アルゼンチンの世代別代表での活動は目立ったものは行われておらず、現時点ではクラブキャリアがメインとなっているところだ。
移籍の噂
アーセナル、トッテナム、ウルブス、インテル、ミランが彼に興味を示していると報じられており、既に欧州でも動向が注視されている。こうした関心を牽制するようにして2022年3月には契約延長に合意しており、新たな契約期間は2026年12月末までとなり、さらには2500万ドルの強気な価格設定がされるなど移籍は一筋縄では実現しないような状況となっている。
プレースタイル
どこでもプレーできることで知られており、ユースカテゴリではNo.9の役割からサイドバックまでをこなすポリバレントな才能を見せ、プロのステージでプレーする現在では主にインサイドハーフを主戦場としている。2列目から創造性に富んだ役割でゴール前での影響力を持つだけでなく、巧みなターンからエリア内に侵入し決定的な仕事をやってのけるなど自由な立ち回りが印象的だ。
利き足の右足からのプレースキックも武器であり、ペナルティキックに関しても高い成功率を誇っている。また、キッカーとしてだけでなく176cmと上背はないながらもポジショニングの上手さや適切なタイミングでのヘディングによる得点も多い。一方で警告を受ける頻度が高い部分は改善が必要とされるだろう。