ケイド・カウエル

選手紹介
名前ケイド・カウエル(Cade Cowell)
生年月日2003年10月14日
国籍(出身)アメリカセレス)
身長178cm
ポジションCF/SMF/WG
所属サンノゼ・アースクエイクス

※ケイド・コーウェルとも表記されるだろう

クエイクスの必殺仕事人となっている17歳のニューカマー

プレー動画          

経歴             

■2003-2018年(幼年期~バリスティック・ユナイテッド)

アメリカ合衆国・カリフォルニア州のセレスに生まれた彼は、3人兄弟の長男として育っており、父デビンは過去にサンノゼ州立大学のアメリカンフットボールで名を馳せた存在であった。母のアンバーも高校時代にソフトボール選手として活躍するなど高い身体能力を持った両親の元に誕生している。そのため、6歳の頃には野球場で9~10歳の少年からホームランを奪い、フラッグフットボールでも才能を示し、バスケットボールではダンクを叩き込むなど、父は「彼がどんなスポーツを選んでもプロになったと思う」と当時を回想している。

そんなスポーツに愛された少年が選んだのがサッカーであり、12歳となった彼は地元から少し距離のあるプレザントンのバリスティック・ユナイテッドのアカデミーにて本格的なサッカーに取り組んでいる。U13/U14カテゴリでは周囲の選手らと足並みを揃えるような活躍であったが、14歳で参入したU15カテゴリで彼は才能を開花。2017/18シーズンのU15リーグではサンノゼ・アースクエイクスU15(通称:クエイクス)を相手にハットトリックを奪ったことから、試合後にはクエイクスの関係者より「君が必要だ」とその場で勧誘されたという。結果的に32試合/33得点の桁外れな活躍でシーズンを締めくくると、ロサンゼルス・ギャラクシーを始めとする12クラブからのオファーを受け取っていたが、中学校の卒業を機に比較的自宅からも近いクエイクスに移籍することを選択している。

■2018-2021年(サンノゼ・アースクエイクス)

サンノゼでは練習場から約10分程度の距離でホストファミリーと暮らしており、初年度からU16~U19の4カテゴリをまたいでのプレーがスタート。半年後の2019年1月にはホームグロウン契約を締結するとともに、USLC(アメリカ2部)に所属するリノ1868FC(現在は解散)に期限付き移籍で加入すると、シニアカテゴリでのデビュー戦となったUSLC 第14節のサン・アントニオFC戦で初ゴールを奪い、4試合で1得点を記録している。また、デビューから3日後にはUSオープンカップ1回戦のサクラメント・リパブリックFC戦にてサンノゼ・アースクエイクスでのトップデビューも飾ることとなった。

2020シーズンは16歳でトップチームに昇格し、MLS(アメリカ1部)第2節のミネソタ・ユナイテッド戦でリーグデビューを迎えたが、この試合を最後に新型コロナウイルス感染症の影響によってMLSは約6ヶ月近い中断期間を余儀なくされていた。水を差されるような出来事であったが、MLS再開後の初戦となる第5節のロサンゼルス・ギャラクシーではいきなりの初ゴールを奪っており、約3ヶ月間の短いレギュラーシーズンであったがトップカテゴリでは19試合1得点1アシストの成績を収めている。新たな2021シーズンは開幕戦から好調をキープしており、開幕から3試合で2得点3アシストで昨季の成績をいきなり上回るなど、この1年間で大きく評価を上げることが予想されているところだ。

代表歴            

2018年10月4日に14歳でアメリカU17でのデビューを飾っており、直近ではアメリカU23にも選出されている。母親のアンバーがメキシコ系の血筋を引いていることから、将来的にはアメリカとメキシコの両方でプレーする資格を持っている。

移籍の噂           

サンノゼ・アースクエイクスとの契約期間も移籍の噂も報じられていないが、近いうちにヨーロッパへ羽ばたくことは間違いないだろう。まずは18歳の誕生日が過ぎた後の2022年1月の移籍市場に注目だ。

プレースタイル        

現在はサンノゼ・アースクエイクスの絶対的エースであるクリス・ウォンドロウスキに代わってのセンターフォワード起用であるが、本来はサイドアタッカーであるため最前線からは1列下がった位置でのプレーが適性だと思われる。上体を使ったフェイントと一瞬の加速力を活かしたドリブルを持ちながら、それを多用するわけではなく17歳とは思えない冷静さにて最も効果的なプレーを選択しており、FCダラス戦で見せた針の穴を通すようなラストパスなどアシスト力にも定評を持っている。秀でた特徴というよりは全ての項目で一定水準以上のクオリティのある完成度の高い選手だろう。謙虚さと学び続けたい意欲を持った彼はまだまだ成長過程にある逸材だ。

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