バスティアン・トーマ

選手紹介
名前バスティアン・トーマ(Bastien Toma)
生年月日1999年6月24日
国籍/出身スイス / コソボシオン
身長174cm
ポジションDMF/CMF
所属FCシオン 

※バスティン・トーマ、バスティエン・トーマなどの表記も考えられる 

多くの可能性を秘めたスイスのポリバレントな逸材

プレー動画          

経歴             

■ 1999-2018年(幼年期~FCシオン)

両親はコソボ人であるため、コソボにルーツを持っている彼だが、スイス南部の町シオン にて生まれ育っている。8歳の頃から地元を代表するプロクラブのFCシオンのアカデミーに加入すると、順調な成長を遂げた彼は16歳ながらスイスU-18エリートリーグ(U18リーグ)でプレーをしていた。U-18で重要な選手であることが認知されると、2015年には16歳でFCシオンとの最初のプロ契約を締結すると、2016-2017年よりスイス 1.リーガ・プロモーション(スイス2部)に所属するFCシオンU21に昇格し、15試合に出場。シーズン終盤にはゲームキャプテンを任されるまでに信頼を得ている。

2017年7月27日のヨーロッパリーグ予選3回戦のFKスードゥヴァ・マリヤンポレ(リトアニア)との試合でトップデビューを飾るが、シーズン序盤はトップチームでの出場機会は得られておらず、引き続きU21リーグでのプレーとなっていた。そんな彼が脚光を浴びるようになったのは、クリスティアン・ゾックの負傷離脱による代役起用であり、第14節のFCチューリッヒ戦で念願のリーグデビューを果たすと、その後の試合ではポジションを他の選手に譲ることもなく出場。第32節のFCチューリッヒ戦ではリーグ初ゴールも記録しており、トップチームでは21試合1得点2アシストの成績で終えることとなった。

■ 2018-2019年(FCシオン)

代役から一気に主力に上り詰めた彼の立場は、新シーズンを迎えても変わることはなく、引き続きチームの要となっていた。中でも第9節~第12節にかけての4試合では1得点4アシストを記録しており、その後も筋肉痛や累積警告での離脱を除くすべての試合に出場するなど評価はうなぎのぼりだ。 

代表歴            

スイスU17を始めとする、スイスの世代別代表としてのキャリアを歩んでいる彼だが、前述でも触れたようにコソボにルーツを持っていることから、フル代表の選択に一定の関心を集めている。また、アルバニアを選択することも可能であり、そのアルバニアとコソボのサッカー協会は選出に前向きな姿勢を見せ、2018年末には彼自身がコソボのユニフォームの袖を通すことに同意したとまで報じられた。まだ何れの選択肢のフル代表デビューには至っていないため決意はまだ固まっていないのだろう。

移籍の噂           

FCシオンとは最初のプロ契約で交わした2020年6月末までの契約が残っている。彼の獲得にはベシクタシュが関心を持っていると報じられているが、信憑性は不明だ。2019年夏の移籍市場では掘り出し物として争奪戦が繰り広げられる可能性も考えられる。 

シーズン移籍先移籍金
2020-21KRCヘンク230万ユーロ

プレースタイル        

本職は中盤であるが、サイドもこなせるなどミッドフィルダーとしてはどこのポジションでもプレーできるユーティリティ性を持っている。また、ラストパスのアイデアに優れており、ヌーシャテル・ザマックス戦で見せた低弾道のアシストは世界的にも大きな話題を呼んだほどだ。独特なモーションから放たれるシュートは美しく、エレガントな選手と言えるだろう。

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