アルナ・サンガンテ

選手紹介
名前アルナ・サンガンテ(Arouna Sangante)
生年月日2002年4月12日
国籍/出身セネガルムバオ)
身長189cm
ポジションCB
所属ル・アーヴルAC

ル・アーヴルで鉄壁の守備を形成する大器

プレー動画

経歴

■2002-2017年(幼年期~レッドスター)

西アフリカの共和制国家であるセネガル共和国。同国の首都であるダカールで伝統的な漁業民族であるレブ族の町であるムバオにて彼は誕生した。家族は父バカリと母アダマ、彼を含めた4人子供がいる6人家族であり、4人兄弟の長男として彼は育っている。生まれはセガネルだが、3歳で両親に連れられムバオからパリに移住しているため思い出の多くはフランスにある青年だ。

フランスではパリ北部郊外のサン=ドニ県で過ごしており、ラグビー場が家の隣にあったことから幼少期はラグビーも習っていたという。しかし、周囲の友人はサッカーをしていたことで次第にボールを蹴り始めると、近所にあった『コスモス・サン=ドニFC』にてキャリアをスタートさせた。最初は友人と遊ぶための感覚であったが、従兄弟のルイス・バカリ・ゴミスが同クラブのU11/U12コーチに就任したことで本格的にプロ選手を志すような気持ちの変化があった。従兄弟の指導の甲斐もありパリ地区のクラブから関心を集めるようになると、中等教育過程に移行したタイミングでサン=ドニ県のプロクラブである『レッドスターFC93』に移籍を果たしている。

レッドスターでは2シーズンの在籍であったが、2016/17シーズンにU15カテゴリの地区リーグ優勝に貢献するなど結果を残しており、こうした評判を聞きつけたスカウトのモハメド・エル・カラゼが見出したことで、2017年夏より育成に定評のある『ル・アーヴルAC』に加入。15歳でパリを離れての生活が始まっている。

■2017-2023年(ル・アーヴル)

ル・アーヴルでは移籍初年度ながらU16/U17のキャプテンマークを着用しており、1年後の2018/19シーズンには16歳でフランス全国選手権2(フランス4部)に属するリザーブチームへと昇格。シニアカテゴリでの挑戦が始まったことでユースでは味わえなかった激しい肉弾戦を経験し、リーグ戦では16試合(1274分)の出場を果たすもチームは最下位でフランス全国選手権3(フランス5部)へと降格している。

 

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翌年から5部リーグでのプレーが始まり、COVID-19による中断期間や自身の怪我もあるなど評価が難しい時期も経験していたが、2021年1月のクープ・ドゥ・フランス2回戦となるパリFCでトップデビューを達成。その後、2020/21シーズンの終盤にポール・ル・グエンが率いるトップチームへの帯同時間を増やしながら、シーズン最終節のトロワAC戦でリーグデビューも果たしている。消化試合ではあったがリーグ・ドゥ(フランス2部)を制していたトロワからの勝利に貢献した。

2021/22シーズンに入ると開幕スタメンでセンターバックの座を奪っており、プロ契約締結前ながら開幕6試合のうち4試合をクリーンシートに抑えていたが、フェルナンド・マイェンボの戦列復帰に伴いベンチに控えることが増えていた。しかし、マイェンボの再三に渡る離脱と3バックへのシステム変更で出場機会を取り戻しており、15試合に出場した段階でル・アーヴルと最初のプロ契約を交わしている。

その後はル・アーヴルに欠かすことのできない守備の要へと序列を上げ、2021/22シーズンは34試合(2274分)に出場。2022/23シーズンとなる今季は1試合を除いた全試合でフル出場するだけでなく、リーグ・ドゥでの首位と22試合9失点の強固な守備を形成するなど大きく市場価値を高めているところだ。

代表歴

おそらくセネガルとフランスに加えてギニアビサウも選択肢として持っていることが予想されるが、現時点ではすべての国において世代別代表でのキャリアをスタートさせていない。ここから徐々に名前が知れ渡る見通しであるが、クラブでの活動に専念している。

移籍の噂

リーグ・ドゥで有数のCBへと成長している彼だが、具体的な移籍の噂については報じられていない。ル・アーヴルとは2025年6月末までの契約を残しており、クラブもリーグ・アン(フランス1部)への昇格が現実的な状況となっているため移籍については考えていない可能性もあるだろう。とはいえ、イサーク・トゥーレ(2004年生)をマルセイユに売却するなど手塩にかけて育てた選手による移籍金はクラブとして重要であるなど金額次第では応じる見通しだ。

プレースタイル

クラブの公式プロフィールで189cm/76kgと表記されている右利きのセンターバックであり、今季は4バックの右CBとして起用されているが3バックや右サイドバックでの適応力も持っている。当然だが189cmの恵まれた体格による守備は確固たる武器であり、単なるロングボールやクロスでの放り込みでは彼の牙城を崩すことは難しいものとなっている。ポゼッション時には縦への意識を強く持ちながら効果的なミドルパスで攻撃に繋げるなどパスセンスも非凡なものを持つ。

また、ユースカテゴリから統率力も買われており、トップチームでもディジョン戦でキャプテンマークを着用するなどリーダーとしての資質も兼ね備えるなどセンターバックに求められる能力を持った才能だ。問われるのはトップカテゴリでの挑戦時によるハイプレスへの対応力や屈指のストライカーたちを相手での対人能力だろう。

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