アリヨン・イブラヒモヴィッチ

選手紹介
名前アリヨン・イブラヒモヴィッチ(Arijon Ibrahimovic)
生年月日2005年12月11日
国籍/出身ドイツ
身長176cm
ポジションCMF/AMF
所属バイエルン・ミュンヘン

※アリジョン・イブラヒモヴィッチとも表記されるだろう

偉大なる名前を持ったバイエルンのイブラヒモヴィッチ

プレー動画

経歴

■2005-2018年(幼年期~ニュルンベルク)

予め触れるべきである「イブラヒモヴィッチ」という名に、ズラタン・イブラヒモヴィッチとの関連性は持たないことをご理解いただきたい。彼はスウェーデンではなくコソボ共和国にルーツを持った少年であり、ドイツにて育っている。5歳の頃に兄のレウナルド(Leunard)が参加していたジュニアトーナメントにおいてハンス・シュラー氏に発見されると、同氏がかつて働いていたコネクションを活かしてSpVggグロイター・フュルトのアカデミーに連れて行かれることとなった。

7歳で加入したグロイター・フュルトのアカデミーでは、ボールの扱い方や試合中の考え方といった基礎的な技術を学んでおり、同じ年齢の子供たちと比べても遥かに成熟が進んでいたなかで約3年間を過ごしている。2014年からは兄の移籍に伴って1.FCニュルンベルクに移籍すると、4年間の在籍期間で集大成となるVR-バンク・ユニオール・サッカーカップ(U13トーナメント)ではチームの優勝および大会得点王とMVPの個人タイトルも得るなど彼の年代では約束された逸材として注目を集めるようになっていた。

■2018-2021年(バイエルン・ミュンヘン)

才能を嗅ぎつけたバイエルン・ミュンヘンは、彼の成長を最も促進させることができるような環境であることを主張しながらアプローチをかけたことで、2018年7月に当時12歳だった少年の獲得に成功。ニュルンベルクでは本家と同様にストライカーを定位置としていたが、バイエルンに移籍後は現在のミッドフィールダーにポジションを移行しており、バイエルンU14から新天地でのプレーが始まっていた。そこからの成長は順調そのものであり、2019/20シーズンはC-ユニオーレン・ブンデスリーガ(ドイツU15リーグ)で11試合11得点を記録すると、2020年2月16日にはSCフライブルクU17戦にてバイエルンU17でのデビューを果たしている。シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響で中断となったが、14歳がU17カテゴリで見せた影響力は見事であった。

2020/21シーズンは開幕からバイエルンU17に昇格すると、第4節のカールスルーエU17戦ではU17カテゴリでの初得点を含めた2得点を記録。開幕5試合で2得点2アシストと本格的な活躍に注目が集められていたが、ドイツ国内が再びコロナ・パンデミックに陥ったことでユースカテゴリのコンペティションは序盤戦にして中止となっている。

代表歴

2020年10月にドイツU16でのデビューを飾るとともに世代別代表としてのキャリアをスタート。ルーツであるコソボを選択することも可能であるとされているが、現状では時期尚早な話題だろう。

移籍の噂

バイエルン・ミュンヘンとは2022年夏までの契約を残しており、年齢面も考慮すると早期での移籍は考えづらいものとなっている。

プレースタイル

かつてはストライカーとしてプレーしていた彼であるが、現在は中盤を中心にゲームをコントロールする司令塔の役割を任されている。優れたテクニックでプレッシャーの多く狭いスペースでも快適にプレーし、ラストパスでのお膳立てや細かなパス交換から自身でフィニッシュまで到達するなど、10番の背番号に恥じないクオリティを誇っている。守備の面では激しいチェイシングをいとわない献身的な働きや、中盤の深い位置から攻撃の芽を摘むなど攻守に渡って貢献することのできるボックス・トゥ・ボックスの一面もあるといえるだろう。左右両方の足を偏りなく使えるため今後の見通しも明るい。

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